北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「新型コロナワクチン/本当の真実(宮坂昌之著・講談社現代新書2021刊)」を読んだ。宮坂昌之(みやさかまさゆき1947生れ)氏は、京大(医学部)卒、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学/スイスバーゼル免疫学研究所/東京都臨床医学総合研究所を経て、阪大(医学部)教授、医学博士/Phd。-------
この本「新型コロナワクチン」の目次は次の通り。“新型コロナウイルス感染症はただの風邪ではない(致死率9~30%の高病原性ウイルスの近縁種/感染すると80%は軽症のまま回復5%は集中治療室へ/最も有効な対策はワクチン接種)”、“新型コロナワクチンは本当に効くのか(ファイザー製とモデルナ製/ワクチン接種で新規感染者が激減したイスラエルと英国)”、“新型コロナワクチンは本当に安全か(慎重だった私も副反応のデータを見てワクチン接種を決意/副反応は深刻なものではない)”、“ワクチンはそもそもなぜ効くのか(免疫機構は二段構え/BCG接種で様々な感染症にかかり難くなる)”、“ワクチン接種で将来不利益を被ることはないのか(mRNAワクチン/ゲノム時代の新世代ワクチン/DNAワクチンの仕組み)”、“ワクチン接種で平穏な日常は戻るのか(新規感染者の多くはワクチン未接種者/集団免疫はいつ成立するのか/鍵を握る若年層と嫌ワクチン感情/英国の壮大な人体実験)”、“新型コロナウイルスの情報リテラシー(日本メディアの科学リテラシーは残念ながら総じて低い/フェイクニュースの見分け方)”、“嫌ワクチン本を検証する(反ワクチン派の急先鋒/近藤誠氏)”、“新型コロナウイルス感染症の新しい治療法/そして未来(治療薬にも漸くゲームチェンジャーが)”--------
宮坂昌之氏は、現在も阪大(免疫学フロンティア研究センター)招聘教授であり、コロナ禍でのガセ情報/蔓延が許せなくてこの本をお書きになったに違いない。講談社BLUEBACKSの著作もある高名な先生のようだ。