北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「基礎からわかる論文の書き方(小熊英二著・講談社現代新書2022刊)」を読んだ。小熊英二(おぐまえいじ1962生れ)氏は、東大(農学部)卒。出版社勤務を経て/東大大学院(総合文化研究科)博士課程修了(学術博士)。現在/慶応大学(総合政策学部)教授。著書に“単一民族神話の起源”、“民主と愛国”、“1968”、“社会を変えるには”、“生きて帰ってきた男”がある。----------
この本「基礎からわかる論文の書き方」の目次は次の通り。“論文とは何か”、“科学と論文”、“主題と対象”、“はじめての調べ方”、“方法論(調査設計)”、“先行研究と学問体系(ディシプリン)”、“方法(メソッド)”、“研究計画書とプレゼンテーション”、“構成と文章”、“注記と要約”---------
この本「基礎からわかる論文の書き方」の内容紹介文は次の通り。学問の型を理解すれば/勉強はもっと楽しくなる。社会人にも役立つ/大学の双方向授業を元にした論文入門の決定版。この型式に沿って書かないと評価されません。学生の興味関心を的確に導く。圧倒的な筆力を持つ社会学者/小熊英二による論文作法。人間は不完全だから進歩するし/努力する。人間が一人でやれることには限界がある。だから書いて/公表し/他人と対話する。“そのように私は考えている”---------
小熊英二氏は、理系(農学部)のご出身であり/思考形態が自然科学者の風合いをお持ちである。文系学者の煙に巻くような議論をされず/一つ一つ的確な指摘をなさっている。アリストテレスの弁論術/結論を先に言え/霊魂意志社会と云う不確かな前提/方法論は料理のレシピなど/具体的に論文の書き方を教えて下さっている。同学の学生はもとより/文理を問わず大学院に進む予定の学生は読んで損が無いと思った。