北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「母親になって後悔している(オルナドーナト著&鹿田昌美訳・新潮社2022刊)」を読んだ。オルナドーナト(Orna Donath)女史は、イスラエルの社会学者(博士)/社会活動家。テルアビブ大学で人類学と社会学の修士号/社会学の博士号を取得。2011親になる願望を持たないユダヤ系イスラエル人の男女を研究した初の著書“選択をするイスラエルで子どもがいないこと”を発表。2冊目となる本書が2016刊行されると/大きな反響を巻起し/世界で翻訳された。鹿田昌美(しかたまさみ)女史は、国際基督教大学卒。小説/ビジネス書/絵本/子育て本など70冊以上の翻訳を手掛ける。翻訳書に“世界を知る101の言葉/今の科学で絶対いいと断言できる最高の子育てベスト55/人生を変えるモーニングメソッド”がある他、著書に“自宅だけで此処まで出来る子ども英語超自習法”がある。------------
この本「母親になって後悔している」の目次は次の通り。“はじめに(後悔について話す時/私たちたちは何について話しているのか/研究について/本書のロードマップ)”、“母になる道筋(社会の指示VS女性自身の経験/自然の摂理または選択の自由/意志に反して母になることに同意する)”、“要求の多い母親業(良い母親と悪い母親/彼らは常に母親像を追いかけている/母性のアンビバレンス)”、“母になった後悔(誰の母でもない自分になれたら/時間と記憶/後悔取り消せないことを元に戻したいという願い/後悔と生殖と母性の駆け引き/後悔は母になったことであり子どもではない)”、“許されない感情を持って生きる(過去の私と今の私/トラウマ的な体験としての母/母性愛の絆と束縛/世話をする義務/父親は何処にいる/子どもと離れて暮らす)”、“でも/子どもたちはどうなる(子どもたちは知っているの/後悔について沈黙することで子どもを守る)”、“主体としての母(後悔から学ぶ/母であることの満足度条件だけが問題なのか/客体から主体へ/人間としての母/関係性としての母/エピローグ)”-----------
この本「母親になって後悔している」の内容紹介文は次の通り。時間を巻き戻せたら/再び母親になることを選びますか。23人の女性にインタビューし社会常識の中で見過ごされてきた切実な想いに丁寧に寄り添った画期的な書。----------
著者も訳者も二人三脚のようで面白い本だと思った。