北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「私を取り戻す哲学(岩内章太郎著・講談社現代新書2023刊)」を読んだ、---------
岩内章太郎(いわないしょうたろう1987生れ)氏は、早大(国際教養学部)卒/同大学院(国際コミュニケーション研究科)博士後期課程修了/博士(国際コミュニケーション学)。現在は豊橋技術科学大学准教授。専門は現象学を中心にした哲学。著書に“新しい哲学の教科書/現代実在論入門/普遍性をつくる哲学/幸福と自由を如何に守るか/現象学とは何か/哲学と学問を刷新する”がある。---------
この本「私を取り戻す哲学」の目次は次の通り。“デフォルトの私/動物になるか善い人になるか(ミニオンズの憂鬱/目を閉じて私の声を聴く)”、“私を取り戻すための哲学的思考(新デカルト主義宣言/判断しなくてよい云う判断/批判的思考のプロトタイプ)”、“ポストトゥールースを終わらせる(SNSを気にする学生/正しさを巡る争いは終わりにする/陰謀論は理性と情動に訴える)”、“ネガティブなものを引き受ける(対話とネガティブケイパビリティ/アルゴリズムと自己消費/弱いロボットから考える)”----------
この本「私を取り戻す哲学」の内容紹介文は次の通り。電車の中や部屋の中/気が付けば何時もスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか。自分に何が必要なのか分らないまま/SNSの世界に浸り続け/気が付けば自分自身を見失ってしまった。スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた“私”を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法。--------
岩内章太郎氏は、未だ若いので/哲学にロマンを抱いておられる。昔も今も哲学に与えられた課題は“人間はなぜ生きているのか”と云う根源的な疑問を全人類に成り代わって追求すると云うことなのだが、何だか安易な日常の理解に堕しているのではと心配になった。