奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その219)

2017-03-31 09:30:23 | 奈良・不比等
奈良県のホテルの宿泊者数は4年連続で増加傾向にあったものが81万人をピークに2016年になると前年(2015)より1.3%減少したそうである。奈良県の担当課の言に依れば、増加を良いことに宿泊料金を値上げしたことが敬遠された理由ではないかと考えられるとのこと。それでなくても京阪神に宿泊して古都奈良には日帰りのコース設定をする外国人観光客が多い。大阪などでは民泊も有り、態々(わざわざ)高額の宿泊料金設定のホテルの予約を取る人は少ないだろう。-------
一口に宿泊客を増やすと云ってもミシュランの星の並ぶような高級ホテル・高級旅館だけでは外国人観光客からの観光収益を上げることは難しい。来日する外国人観光客もセレブばかりではないのだから、古都奈良でも修学旅行生の泊まるような安宿があっても不思議ではない。そうすれば古都奈良での滞在時間が増える分だけ昼食だけでなく夕食も必要になるだろうし、お土産のショッピングもするだろう。-------
年間利用者が2500万人に達する関西国際空港では民営化して1年経つが漸く、ホテル日航しかなかった処に高級カプセルホテル(一泊6000円)が開業(平成29年3月30日)するとのニュース報道をTVで見た。溢れる乗降客が空港構内のベンチなどに仮眠する光景が日常化していたのだとか。-------
古都奈良でも、東横インなどの開業はあるが、未だ未だ足りないならば、修学旅行生を大部屋に詰め込む形式ではなくて、関空のような外国人でも泊まれるゆったりとしたサイズの高級カプセルホテル形式の宿泊施設も古都奈良の宿泊観光客の増加への振興策として有効ではないかと思った。


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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その218)

2017-03-30 09:52:00 | 奈良・不比等
古都奈良に所縁(ゆかり)の山の呼び名を冠された「三笠宮崇仁(みかさのみやたかひと)親王」が昨年(平成28年10月27日)崩御されて暫く経って終戦秘話とも云えるインタビュー記事を掲載した書籍が出版された。「三笠宮と東條英機暗殺計画・極秘証言から昭和史の謎に迫る(加藤康男著・PHP新書2017.1.14刊)」を読むと、戦後は歴史学者として過ごされた三笠宮らしく、自身の係わられた事件について加藤康男氏を呼び寄せてインタビューしてもらい既往出版物の齟齬(そご)や間違いを正しておきたいとお考えになり、お元気であった2007年頃に当該内容を収録した書籍の形の原稿は完成したそうである。しかし、三笠宮は出版直前になってご自分の他界後に世に出すことにして欲しいと云われていたとのこと。従って、暫く机の引き出しに仕舞われていた原稿が遂に日の目を見る事になるのである。-----
三笠宮崇仁親王については双子の妹の内親王が御生れになったが、素性が明かされること無く諸般の事情から古都奈良の門跡寺院・円照寺の尼僧(山本静山)として生涯を終えられた人物がおいでになり、皇室関係者の間では周知の事実であったとの噂もあり、三笠宮が足繁く古都奈良や天理大学に来られていたのはこの所為であると云う人もいた。------
暴露本のような「昭和天皇の妹君・謎に包まれた悲劇の皇女(河原敏明著)」を読むと、皇室ジャーナリストの真骨頂のように思われ信じてしまうのであるが、三笠宮の口からはご存命中にもこの双子の妹君の話は終(つい)ぞ出ず仕舞いであったようだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その217)

2017-03-29 08:58:44 | 奈良・不比等
古都奈良を訪れる外国人観光客を見ると一人っ子政策の国なのか中国人は殆どが子連れであるようだ。誰かに預けてお留守番させるに忍びないのだろう。次に子連れが多いのは欧米の個人客のように見受けられる。-------
乳母車の幼児・保育園児・幼稚園児あるいは小学生の年齢時に日本に来ても古都奈良・奈良公園の鹿に鹿せんべいをあげた事くらいしか記憶には残らないだろうにと思うが、これは飽くまでも親の都合に違いなかろう。果たして、中学生・高校生の年齢の子供連れは見た事が無い。何れ受験勉強に忙しくなるからだろう。------
大学生になると友達同士でグループ旅行の形になるのは日本も世界も同じようだ。数年前は韓国からの卒業旅行のグループが古都奈良を闊歩(かっぽ)していたように感じるが、近年は韓国の経済事情が宜しくないのか目立つ程多くはなくなっている。-------
古都奈良の玄関口・近鉄奈良線の近鉄奈良駅は日本の修学旅行生か、世界遺産を観に来る外国人観光客の子供たちの元気な声が駅の地下コンコースに満ちていて微笑ましい情景が毎日展開している。-------
修学旅行生が美術や歴史の教科書に載っていた建物や仏像に歓声を上げるとしても、諸外国の観光客は東大寺の様な巨大なモニュメントには興味を示すが、阿修羅像などにはそれ程の関心を抱かないようだ。だから、外国人観光客のお目当ては大人は東大寺・毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、子供は奈良公園の鹿と鹿せんべいとなる。自国の教会建築が巨大であるためか興福寺・五重塔が51Mで日本でNo.2の高さを誇って居ようと驚きもしないようだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その216)

2017-03-28 08:31:20 | 奈良・不比等
近鉄奈良線の快速急行を生駒駅で降りて普通列車を待っていると、下車したばかりの列車を指さして語尾の上がる発音で「奈良(なら)」と尋ねられたので「奈良(なら)」と日本語で返すと中国か台湾か韓国のうちの何れかの国の方だと思うが慌(あわ)てて飛び乗られた。平日の午後13:45発の奈良行きであったが、大阪鶴橋から乗車しても空席が無い程、昼間の電車にしては外国人観光客が多い。アジアだけでなく欧州からの観光客の方が目立っていた。このところ中国からの観光客は少し減り気味であるようだ。しかし他の諸国からそれなりに日本を訪れて呉れているようであり、急減・激減には至っていない。また、桜が咲き始めれば増えるのかも知れません。旅行社も日本の四季を売りにしているようでもあり、リピーターとなれば事前に結構調べてくるようだ。--------
格安旅行会社の「てるみくらぶ」が負債総額151億円で倒産したとTVニュースで報道されている。ネット販売で1998年創業であり20年近く続いているが2年ほど前から振るわなくなり、集客のために新聞広告等を打ったが宣伝倒れで利益が出なくなったようだ。ネット販売なのに新聞広告とはその時点で無理になったのだろうが、出費が続き傷を深めて倒産した。格安に飛び付いた結果の不利益は仕様(しょう)がない。-------
最近日本を訪れている外国人観光客も自国の旅行社に旅のスケジュールを託して来日しているのだろうけれど、こうした醜聞(しゅうぶん)を目にしないのは幸いと云えるだろう。-----
外国旅行が当たり前になってきた昨今、航空会社だけでなく旅行社の利益確保も難しくなっているのだろう。過当競争の中でネット上で一番お安くても大金を支払うのであれば覚悟(旅行社の倒産の可能性について)と注意が必要な時代なのだろう。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その215)

2017-03-27 08:40:28 | 奈良・不比等
古都奈良の気象台が引っ越ししたとのことで、今年(平成29年)の梅や桜の開花予想の標準木はどうするのだろうと余計な心配をする人もいるだろうか。古都奈良の一番桜は氷室神社の枝垂れ桜とされており、先日の奈良テレビのキャスターの取材によると未だ蕾(つぼみ)が固いようだ。全国的には東京が開花し、福岡も開花し、古都奈良は3月30日頃の開花との予想だそうだ。------
紅葉とは逆に、古都奈良の桜の開花に遅れて吉野山など標高の高い地域に開花前線が移っていくので奈良県では相当長い間桜の花見が楽しめる。また、奈良の八重桜なども数は少ないが4月後半に掛けて見頃となる。-------
お水取りが終わり暖かくなると思っていたら意外と寒さが続くので、梅の花も未だ各所で白梅・紅梅の花を残しており、満開は過ぎているようだが、名残を楽しめる。-------
処で、近鉄電車は大和文華館の無料公開を桜の咲く3月28日(火)に「さくらの無料招待デー」として実施予定しているが、桜の開花が間に合わないではなかろうか。2月7日に行われた「うめの無料招待デー」は梅の木が咲き始めの状態だったので良かったが、何れにしても大和文華館を無料招待してくれるので桜の開花前でも止むを得ないだろう。2月24日~4月9日は「花の美術~季節の彩り」の題名で収蔵品を観せて呉れるようだ。近鉄電車にとっては沿線住民への年数回のサービスのようであり、昼間の運行車両の乗車率の向上にも繋がり有用なイベントとして回数を重ねて呉れている。
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