奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1895)

2021-10-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「心を鍛える最強のツール/黙想のすすめ(加藤史子著・時事通信社2021刊)」を読んだ。加藤史子(かとうふみこ)女史は、筑波大学卒、千葉大大学院(学校教育臨床課程)修了。中高/新体操、大学/リズム体操、現在はメンタルトレーナー。--------

この本「心を鍛える最強のツール/黙想のすすめ」の目次は次の通り。“はじめに(黙想をはじめる前と後)”、“黙想は心を鍛える最強のツールだった”、“黙想の結果を出すために重要なこと”、“黙想の実践”、“現実を超高速で好転させる黙想の習慣”--------

この本「心を鍛える最強のツール/黙想のすすめ」の紹介文は次の通り。心を空にする黙想は意外と難しいものです。この本で紹介する黙想はイメージするだけなので簡単/効果てきめんです。新型コロナウィルス感染症により不安/恐怖を抱えて生活している人は多く、うつ/不安/PTSD/さまざまなメンタルヘルスの不調が報告されています。スポーツ選手/企業研修のメンタルトレーナーとして活躍している著者が、ストレス/症状を解消しポジティブになれる黙想と云う方法を教えます。黙想とはある特定のイメージをすることによって、心と体の状態を整える手法です。人は肯定的なイメージを持っていれば心は病みませんが、否定的なイメージしか持てなくなると心が病んでしまいます。そこで肯定的なイメージを持つための練習が黙想です。肯定的なイメージを繰り返すことで、脳の楽観的な部分が鍛えられて優位になり/内面が整えられ/希望が持てるようになるのです。ここで教える黙想は宗教/スピリチュアルとは関係なく、脳科学/心理学に裏付けされたものです。どのようにイメージすればいいのか、生活の中でどのように実践していけばいいのか、誰にでも取り組める方法を紹介します。--------

加藤史子女史は、新体操などを経験されており、イメージトレーニングは小さい頃から得意だった筈であり、この本の黙想もその延長線上にあるものと考えられ、悩みを抱えている人には朗報かもしれないと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1894)

2021-10-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「あなたにもある無意識の偏見~アンコンシャスバイアス(北村英哉著・KAWADE夢新書2021刊)」を読んだ。北村英哉(きたむらひでや)氏は、1982東大(教育学部)卒、同大学院(社会学研究科)博士課程中退、博士(社会心理学)。関西大学(社会学部)教授を経て、現在は東洋大学(社会学部/心理学科)教授である。専門は社会心理学/感情心理学とのこと。------

この本「あなたにもある無意識の偏見」の目次は次の通り。“アンコンシャスバイアス/その正体と深刻な害とは(多くの人に浸透しているステレオタイプ/物事を歪んだ形で認識してしまうバイアス/報道ステーションのCMはなぜ炎上したのか)”、“無意識の偏見が人間関係を蝕んでいく(地位と自分の区別がつかない人たち/年長者が陥りがちな年功序列の落とし穴/日本特有の言葉のバイアス/世の中に根強く残る性別のバイアス)”、“歪んだ思い込みは誰の心にも棲み付いている(記憶やイメージは簡単に歪められてしまう/障害者=弱い存在と云う思い込み/潜在連合テスト/IATは社会状況の改善に有用なツール)”、“バイアスを生み出す心の厄介なメカニズム(人はどんな時相手に対する恐れを覚える/マウンティングばかりする人の心理とは/呼び名から透けて見えるバイアスとは/バイアスを取り除くための対話の作法とは)”、“日常の何処にでも潜むアンコンシャスバイアス(女子アナ美人がまかり通ってしまう日本/悪気のない偏見の罪が今問われている)”、“多数派の自覚なき力に要注意(外よりも内を贔屓する心のメカニズムとは/反射的な反応を野放しにしていないか)”、“無意識の偏見に気付き/乗り越えるためのステップ術(偏見からの脱出は人と社会を知ることから/公正と正義こそ偏見を防ぐ最強の薬/アンコンシャスバイアスを乗り越えた先にあるもの)”--------

北村英哉氏は、お小さい頃、ご自分でもいじめを受けて居られたのかも知れない。大層繊細な神経をお持ちであり、論旨は明快/具体的であり、項目ごとに詳しく解説をされており、それでいて回りくどくもなく過不足もない。一般向けの書籍としてお薦めだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1893)

2021-10-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「高度1万メートルからの地球絶景(杉江弘著・講談社2003刊)」を読んだ。杉江弘(すぎえひろし1946生れ)氏は、慶応大学(法学部/政治学科)卒、1969日航入社、B747(ジャンボ)機長。-------

この本「高度1万メートルからの地球絶景」の目次は次の通り。“世界発国際線別絶景ガイド”、“今何処を飛んでいるんだろう”、“現役ジャンボ機長が撮り続けた貴重な記録”、“初めて見る美しき地球の素顔”、“カナダ/メキシコ路線(眼下に太古の原風景が広がる)”、“ヨーロッパ路線(ロシア上空から見るシベリアの大地)”、“オセアニア路線(珊瑚礁の海と青の澄明さ)”、“北米/北太平洋路線(アラスカ横断飛行は氷河の世界)”、“中国・シルクロード路線(秀峰カラコルムを越える空のシルクロード)”、“ハワイ路線(太平洋の青い環礁を越えて)”、“東南アジア路線(熱帯雨林とメコンの大河へ/南方の戦跡の島々を飛ぶ/世界の屋根ヒマラヤからインドへ)”、“その他の路線(南米/西オーストラリア/南アフリカ)”--------

杉江弘は、ジャンボ機長退役後、航空評論家/ノンフィクション作家/エッセイスト/航空写真家/鉄道写真家/航空映画評論家として幅広く活動している。-------

この本「高度1万メートルからの地球の絶景」は、杉江弘氏が機長時代に撮り貯めた操縦席からの写真であり、どの写真も興味深い。役得とは云うものの、写真に興味が無ければ撮らなかった筈だし、撮っても腕が拙(まず)ければ売り物にはならなかっただろう。杉江弘氏はどちらにしても多能多才な人なのだろうと思った。--------

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1892)

2021-10-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「オーイどこ行くの~夏彦の写真コラム(山本夏彦著・新潮文庫2002刊/1994版“オーイどこ行くの”&1996版“その時がきた”の新書化)」を読んだ。山本夏彦(やまもとなつひこ1915~2002)氏は、府立5中入学後、1928父他界。1930父の友人/武林無想庵に連れられ15歳で渡仏。ユニヴェルシテ・ウヴリエール修了、1933帰国。24歳でフランス童話“年を歴た鰐の話“の翻訳で文壇デビュー。老舗雑誌となった”室内“を創刊し、コラムニストとしても活動した。--------

この本「オーイどこ行くの」の目次は次の通り。“教育の普及は浮薄の普及/家の中に他人がいた/せめて裏表あるべし/お互いに辛抱はするもの/こないだ雨夜の品定め/筑豊の子どもたち/豆朝日新聞始末/夏彦早わかり歌留多/笠智衆だいっきらい/建築家は名なしの権兵衛/ゼネコンはやっぱり土建屋/当分汚職相次ぐ/水至って渠成る/時代遅れの日本男児/給金をくれない主従の中/銀行の不祥事は不滅です/誰も触れない黒人の話題/昔エログロ今ポルノ/政治家に聖人君子を求めるな/サザエさんに藉口して/理科系の作文技術/十六年はながすぎる/何故か人は賛辞を惜しむ/嫌煙法が通るぞ/エッセイストと云う肩書/文化はやはり江戸にある/昔は道中に雲助がいた/好評連載お妾尽くし/デヴィ夫人ヌードになる/読めない書けない話せない/国語の時間は減るばかり/命長ければ恥多し/サマータイムをぶっ潰せ/元凶は日教組と文部省/子供の科学70年/女に適う男はない/我ら皆ニセ日本人/一罰百戒のつもりなのか/戸塚宏の出る幕である/淡きこと水のよう”-------

山本夏彦氏は、日本社会の左右を問わずエリートたちのファンが多かったに違いない。フランス仕込のエッセイ/コラムを得意とし時評を書き続けた。今読んでもとても面白い。この本「オーイどこ行くの」は、山本夏彦氏の他界に際して出版社が再刊したものだ。一番練り上げられた作品が並んでおり、何処から読んでも惹き付けられる。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1891)

2021-10-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「リニア中央新幹線をめぐって~原発事故とコロナパンデミックから見直す(山本義隆著・みすず書房2021刊)」を読んだ。山本義隆(やまもとよしたか1941生れ)氏は、1964東大(理学部/物理学科)卒、同大学院博士課程中退、駿台予備校勤務、科学史家。-------

この本「リニア新幹線をめぐって」の目次は次の通り。“序章/何故今リニア新幹線を問うのか”、“リニアを巡るこれまでの経緯”、“スポーツ新聞と山岳雑誌から”、“リニアは原子力発電を必要とする”、“リニアに必要なエネルギー/電力”、“エネルギーと熱と絶対温度”、“リニアの構造と技術的な問題”、“超伝導と液体ヘリウム”、“超伝導リニアを巡る問題”、“リニアの運転と原子力発電”、“6000万人メガロポリスの虚妄(新幹線が一極集中を齎した/リニアによる一極集中の加速)”、“新幹線幻想からの決別(観光公害と奈良の鹿)”、“リニアを巡る幾つかの問題(環境破壊そして残土の問題/残土の量について)”、“大深度地下に纏わる問題”、“リニア中央新幹線計画の闇”、“技術とナショナリズムの影”、“ポスト福島/ポストコロナ(コロナ後のリニアを見る目/集中と分散そして脱成長/脱成長と定常型社会の展望/高度成長の実相を踏まえて)”------

この本「リニア中央新幹線をめぐって」の、内容紹介文は次の通り。コロナパンデミックを機に見直すべき象徴として著者が取り上げるのは“リニア中央新幹線計画”である。リニア計画は深刻なエネルギー問題を抱えている。大規模環境破壊でもある。虚妄に充ちた6000万人メガロポリス構想/原発稼働の利害との結合/大深度法の横暴、計画は横車を押すように推進されてきた。日本の戦後の産業経済は旧体制から引き継いだ諸条件を足場に経済成長を遂げた。既得権益/前世紀的な成長への醒めない夢が、時代錯誤の巨大プロジェクトの温床となっている。------

山本義隆氏は、1960年代/東大全共闘議長を務めた。安田講堂事件の1969逮捕され、以後、学究生活には戻らなかったそうである。

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