奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2199)

2022-08-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「人生後半こう生きなはれ(川村妙慶著・講談社α新書2019刊)」を読んだ。川村妙慶(かわむらみょうけい1964生まれ)女史は、池坊短期大学卒、21歳で真宗大谷派僧侶になる。京都正念寺坊守/アナウンサー/NHK/中日/読売文化センター講師。--------

この本「人生後半こう生きなはれ」の目次は次の通り。“定年後の生き方について(精神状態が不安定/生き切ると決断するときです/暇な自分が哀れ/後悔の棚卸しをしてみませんか)”、“孤立しないために/孤独/伴侶/友との付き合い方(新しい友人を作りたい/自分から声を掛ける練習をしませんか/孤独な老後が怖い/孤独は怖いものではなく/孤立するから怖いのです)”、“これからどう生きる(終活は早めにした方が良いか/その前に貴方の現在地を知っていますか/老いていく自分が惨め/自分で苦しみを生み出していませんか)”、“死にまつわる不安について(独り身の私はお墓をどうすべきか/家族が居ても居なくても/身一つで浄土へ還る心構えで/夫と同じお墓に入りたくない/生きている時間を使って/死後のことを悩まない)”---------

この本「人生後半こう生きなはれ」の内容紹介文は次の通り。人生の折り返し地点を過ぎた悩める人たちへ/老若男女に生きる希望を齎(もたら)すカリスマ的人気僧侶が答える/後悔しない生き方。会社のため/自分のため/妻を従わせる/妻に詫びる。孤立が怖い/孤独を楽しむ。悩みと奢(おご)りから/こうすれば解放されます。世間体を捨て去り/思いのまま生きる方法。--------

川村妙慶女史は、お寺に生活ベースを置き安定した中で/なりたかったアナウンサーにもなり/よそ様の悩み相談に応じるなどメディアで結構活動/活躍なさっている。58歳で60歳直前であり/仏教得意のお説教を垂れるなど未だ未だお元気なのだろうと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2198)

2022-08-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ダマして生きのびる虫の擬態(海野和男著・草思社2022刊)」を読んだ。海野和男(うんのかずお1947生まれ)氏は、東京農工大学(農学部/農芸化学科)卒、昆虫写真家。著書/“昆虫の擬態(平凡社)”は日本写真協会/年度賞受賞。--------

この本「ダマして生きのびる虫の擬態」の目次は次の通り。“はじめに(人の目/鳥の目/ダマす虫)”、“よくある物に紛れる(植物のカタチを真似ろ)”、“目立たないように生きる(背景に溶け込め)”、“強い奴の真似をする(ハチでない者を探せ)”、“驚かせてチャンスを掴め(突然/顔が出る)”、“おわりにかえて(死んだふり)”-----------

この本「ダマして生きのびる虫の擬態」の内容紹介文は次の通り。著者は昆虫写真家として50年のキャリアがある。テーマの一つが世界の色々な擬態昆虫の写真撮影である。本書はそれらの中から/選りすぐりのカットを採用して長年の活動の成果を見せてくれる。昆虫の擬態と云う不思議な生態に触れるのに/本書ほど格好な入門書はないだろう。植物の葉(コノハムシ)、枝や木の皮(カレエダカマキリ/ナナフシ)、花弁(ハナカマキリ)などに擬態(そっくり真似る)することから始まり、強い虫(ハチ/アリ/毒虫)の形や模様を真似するもの/ヤママユ蛾のビックリするような色彩/メダマ模様を隠していて触れると/突然其れを見せて威嚇するものなど/何種類かのパターンがある。どのように進化の過程で/その昆虫に備わったのかは/実は完全に解明された訳ではない。昆虫が身を守りたいのは捕食者からである。その中で優れた視覚を持ち擬態の効果があるのは鳥類である。つまり昆虫の擬態/威嚇は鳥に向けて開発されたものなのだ。自然を考えるためのヒントとして/この擬態現象に着目してみる/その入門書として作られている一冊だ。--------

海野和男氏は、昆虫の写真を学術的に分類系統分けが出来るほど数多くフィールド調査により収集されたものであり、単なる子供っぽい写真家なのではない。だから学術的に役立つ書籍として尊重され続けるだろうと思った。学術ポストに就くことなく/どのように生業(なりわい)を過ごして来られたのか/その欲の無さに感心してしまう。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2197)

2022-08-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「早期退職時代のサバイバル術(小林祐児著・幻冬舎新書2022刊)」を読んだ(再読?or既読?)。小林祐児(こばやしゆうじ1983生まれ)氏は、上智大学大学院(総合人間科学研究科/社会学専攻)博士前期課程修了。NHK放送文化研究所/総合マーケティングリサーチファームを経て、2015パーソル総合研究所主任研究員。専門は人的資源管理論/理論社会学。----------

この本「早期退職時代のサバイバル術」の目次は次の通り。“中高年が職場で肩身が狭い真の理由”、“狭まるミドルシニア包囲網”、“日本の校内マラソン型人事が働かないおじさん問題の原因”、“自分の居場所を確保するために”、“話さない人の落とし穴”、“変われることはキャリアの価値”、“企業はどうすれば良いか”、“成功する早期退職を迎えるために”、“私たちはどう転職すれば良いか”---------

この本「早期退職時代のサバイバル術」の内容紹介文は次の通り。コロナ禍で早期退職の募集が急増している。対象は3年連続で1万人を超え/リーマンショック後に次ぐ高水準だ。業績良好な企業の黒字リストラも少なくない。長年尽くした会社から/突然戦力外通告を突き付けられ/会社に残れば/働かないおじさん/後ろ指を指される。なぜキャリアを積んだ中高年がこんなに邪魔者扱いされるのか。転職すべきか/留まるべきか/どう変われば良いのか。制度疲労を起こしている/日本型雇用の問題を浮き彫りにしながら/大リストラ時代を生き残こる術を示す。----------

小林祐児氏は、仕事柄、同様の書籍を数多く出版されているようである。それでなくとも書店にはこの種の本が溢れている。平成の30年間は日本経済の沈滞化により/リストラの嵐が吹き荒れていたと云っても過言ではない。そしてその傾向は令和に入っても収まる気配はない。だからだろう/手を変え品を変えたこの種の本が売れるのだろう。具体的なサバイバル術は残念ながら示されていない。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2196)

2022-08-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「私たちの国に起きたこと(海老名香葉子著・小学館新書2015刊)」を読んだ。海老名香葉子(えびなかよこ1933生まれ)女史は、江戸和竿“竿忠”の家に生まれる。1945東京大空襲で兄一人を除く一家6人を失う。孤児として各地を転々とした後、18歳で落語家/林屋三平と結婚。1980三平師匠と死別後は、テレビコメンテーター/エッセイストとして活動し一門を守っている。----------

この本「私たちの国に起きたこと」の目次は次の通り。“平和だった日々/そしてあの日(江戸時代から続く竿師の家/幸せな家族の音)”、“焼け野原に立って(あの日に何が起きたのか/狙われた下町)”、“幸せの欠片(竿忠を継ぐ喜兄ちゃん/きっと幸せになるから)”、“語り継がなければいけないこと(私だけではない/言えずに生きる人々)”---------

この本「私たちの国に起きたこと」の内容紹介文は次の通り。1945.3/11歳だった海老名さんは/疎開先で東京が空襲を受け焼野原になったことを知る。願いも空しく/両親兄弟は亡くなっていた。突然/一人きりになってしまった少女は親せきを頼るが/どこでも邪魔者扱いされ/各地を転々とすることに。ずっと胸に抱いていたのは/疎開の日に母ちゃんが持たせてくれたお守りと/父ちゃんが疎開先に送ってきた手紙。そして母ちゃんの“香葉子は強い子/明るく生きていくのよ”の言葉。或る日/竿師の父の顧客だった/三遊亭金馬と会い/林屋三平と結婚/4児を儲けるが/三平はがんで死去/おかみとして一門を支えることに。海老名さんの苛酷な半生を通して綴る/中々語られることの少ない東京大空襲の真実と/その後の日本人の苦悩と再生の物語。涙なくしては読めない/感動のノンフィクション。---------

海老名香葉子女史は、多くの戦災孤児たちが不遇のうちにその命を絶やしていく中で/冷たい世間を盥回しされても何とか身を守り通して強く生き抜いた数少ない生き残りだ。運も味方したのだろうが/強く明るく生きるをモットーに/不親切な人も多かっただろうけど/親切な人にも恵まれたのだろう。この本「私たちの国に起きたこと」のタイトルは/戦争になれば政府は国民を守れなくて/見殺しにすると云う意味だと思った。是を書けるのは/地獄の業火に焼かれ/人の世の冷たさにも耐えた/超数少ない生き残りだけだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2195)

2022-08-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「むかしの山旅(今福龍太編・河出文庫2012刊)」を読んだ。今福龍太(いまふくりゅうた1955生まれ)氏は、東大(法学部)卒。1998札幌大学教授/2005東京外大教授/2020和光大学(人間科学科)教授。東京外国語大学名誉教授/文化人類学者/批評家。-------

この本「むかしの山旅」に収録されている山旅紀行のタイトルは次の通り。“富士へ(竹久夢二)”、“槍ヶ嶽紀行(芥川龍之介)”、“日本高嶺の堂(大町桂月)”、“穂高岳槍ヶ岳縦走記(鵜殿正雄)”、“頂きの憩い(大島亮吉)”、“穂高星夜(書上喜太郎)”、“穂高岳屏風岩(小川登喜男)”、“越中剣岳(木暮理太郎)”、“立山頂上雄山神社(加藤泰三)”、“白馬山登攀記(河東碧梧桐)”、“甲斐駒/大岩山の環走(松濤明)”、“単独の北岳(沢田真佐子)”、“スタプカムウシュペ山(大平晟)”、“雪の岩手山へ(上関光三)”、“湯殿山/月山/羽黒山(三田尾松太郎)”、“滝沢下部初登攀(平田恭助)”、“浅間越え(寺田寅彦)”、“八ヶ岳の黒百合(小島烏水)”、“高尾山より三頭山まで(高畑棟材)”、“玄倉谷から丹沢山へ(松井幹雄)”、“第三日/御嶽詣(土居通彦)”、“春の白山(石崎光瑤)”、“大山より船上山へ(北尾鐐之助)”、“阿蘇外輪(小杉放庵)”、“解説(薄墨色の恩寵)”---------

今福龍太氏は、57歳でこの本「むかしの山旅」を纏められている。日本百名山を登り切るには、60歳代前半までがタイムリミットと考えられている。その理由は勿論/登攀体力と登山道の踏破能力の問題であり、歳を取れば体力が衰えて疲れ易くなり/危険回避能力も低下する。だから/今福龍太氏自身が/日本百名山を何山制覇し登られたのかを知りたいと思った。編者が最も山旅に魅了されたに違いないのだから。

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