北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「魔性の女に美女はいない(岩井志麻子著・小学館新書2015刊)」を読んだ。岩井志麻子(いわいしまこ1964生まれ)女史は、岡山県立和気閑谷高等学校(商業科)卒。1999“ぼっけえ/きょうてえ”で日本ホラー小説受賞/2000山本周五郎賞受賞。2002(岡山女)で直木賞にノミネートされる。同年“チャイ/コイ”で婦人公論文芸賞受賞/“自由戀愛”で島清恋愛文学賞受賞。-------
この本「魔性の女に美女はいない」の目次は次の通り。“事実婚で選んだ西原理恵子と中瀬ゆかり”、“強かで怖い女と間抜けで気弱な男たち(あいつらを再婚させてなるものか/ある医師夫人の呪詛/あいつとだけは結婚したくない/あるお笑い芸人の逃亡/再婚したくないから離婚しない/ある韓国男の憂鬱/家庭を崩壊させてやる/ある職業婦人の意地/この子は貴方の子だから結婚して/ある虚言女の計算)”、“結婚で人生を狂わせた/男と女の事件簿(夫を殺した浮気相手の減刑嘆願書に署名した本妻の意地/結婚してくれなきゃ破滅させてやる/殺されたソープ嬢の怨念/不倫相手の妻ではなく恋人を殺してバラバラにしたお嬢様/子どもと共に殺された玉の輿ブランド女の計算違い/木島香苗被告と上田美由紀被告/悪女の深情けと醜女のお情け)”、“あえて結婚を放棄した女たち(永遠にお嬢様気分の姉と永遠の愛人になった妹/巨匠の愛人として生きる/永遠の乙女な映画女優/結婚の夢を見せてくれる男が欲しいだけ/ある風俗嬢の覚悟)”、“常人には理解し難い幸せの形(無頼派気取りのプライドを守るために/異国の地で命を落とした男/処女大学生がどんな不幸も幸福に脳内変換できる女に変わるまで/出会い系サイトで運命の出会いをした/割れ鍋女と綴じ蓋男)”---------
この本「魔性の女に美女はいない」の内容紹介文は次の通り。嘗(かつ)て/魔性の女と云うと妖艶で掴みどころが無く/何処かで不思議な魅力を持つ女たちのことを指していた。女性にとって魔性の女と呼ばれることは一種のステータスだった。しかし/今はどうか。妻から夫を奪い取る愛人家業に生きる女や/男を狂わせる女/そして世間を賑わせた2つの男性連続不審死事件で犯人とされる被告らは揃いもそろって容姿端麗とは言い難い。-
何も隠さない岩井志麻子女史は/向かう処敵なしの女丈夫だと思った。