奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2229)

2022-09-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「魔性の女に美女はいない(岩井志麻子著・小学館新書2015刊)」を読んだ。岩井志麻子(いわいしまこ1964生まれ)女史は、岡山県立和気閑谷高等学校(商業科)卒。1999“ぼっけえ/きょうてえ”で日本ホラー小説受賞/2000山本周五郎賞受賞。2002(岡山女)で直木賞にノミネートされる。同年“チャイ/コイ”で婦人公論文芸賞受賞/“自由戀愛”で島清恋愛文学賞受賞。-------

この本「魔性の女に美女はいない」の目次は次の通り。“事実婚で選んだ西原理恵子と中瀬ゆかり”、“強かで怖い女と間抜けで気弱な男たち(あいつらを再婚させてなるものか/ある医師夫人の呪詛/あいつとだけは結婚したくない/あるお笑い芸人の逃亡/再婚したくないから離婚しない/ある韓国男の憂鬱/家庭を崩壊させてやる/ある職業婦人の意地/この子は貴方の子だから結婚して/ある虚言女の計算)”、“結婚で人生を狂わせた/男と女の事件簿(夫を殺した浮気相手の減刑嘆願書に署名した本妻の意地/結婚してくれなきゃ破滅させてやる/殺されたソープ嬢の怨念/不倫相手の妻ではなく恋人を殺してバラバラにしたお嬢様/子どもと共に殺された玉の輿ブランド女の計算違い/木島香苗被告と上田美由紀被告/悪女の深情けと醜女のお情け)”、“あえて結婚を放棄した女たち(永遠にお嬢様気分の姉と永遠の愛人になった妹/巨匠の愛人として生きる/永遠の乙女な映画女優/結婚の夢を見せてくれる男が欲しいだけ/ある風俗嬢の覚悟)”、“常人には理解し難い幸せの形(無頼派気取りのプライドを守るために/異国の地で命を落とした男/処女大学生がどんな不幸も幸福に脳内変換できる女に変わるまで/出会い系サイトで運命の出会いをした/割れ鍋女と綴じ蓋男)”---------

この本「魔性の女に美女はいない」の内容紹介文は次の通り。嘗(かつ)て/魔性の女と云うと妖艶で掴みどころが無く/何処かで不思議な魅力を持つ女たちのことを指していた。女性にとって魔性の女と呼ばれることは一種のステータスだった。しかし/今はどうか。妻から夫を奪い取る愛人家業に生きる女や/男を狂わせる女/そして世間を賑わせた2つの男性連続不審死事件で犯人とされる被告らは揃いもそろって容姿端麗とは言い難い。-

何も隠さない岩井志麻子女史は/向かう処敵なしの女丈夫だと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2228)

2022-09-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「生きるコント(大宮エリー著・文春文庫2010.4刊/週刊文春2006.8~2007.11初出/2008版の文庫化)」を読んだ。大宮エリー(おおみやえりー1975生まれ)女史は、東大(薬学部)卒、電通に入社/2006フリーになる。脚本家/CMディレクター/作家/エッセイスト/演出家/ラジオパーソナリティ。--------

この本「生きるコント」の目次は次の通り。“ビキニ”、“アライグマ”、“おかん犬”、“おかんタイム”、“ひげ女”、“やります”、“立てない”、“無意識な女”、“バレンタイン傷”、“絆弁当”---------

この本「生きるコント」の内容紹介文は次の通り。東大在学中/運命を感じて/突然リオのカーニバルに旅立った著者。到着した現地では/何故か黄色いビキニ姿で街中の人々に笑われながら/危険なダウンタウンを走り回ることに。その日から人生が一変/数十匹のアライグマに襲われたり/免許もないのにピンクのポルシェを貰う羽目になったり/競技用自転車を衝動買いして車に轢かれたり。毎日/真面目に生きているつもりなのに/全てがコントになってしまう人生。でも其処には他人を元気にする不思議な魅力が詰まっている。吉本芸人もビックリ/爆笑必須/天然系笑いの女王の神髄をお楽しみあれ。思えばそれは子供の頃からだった。小学4年生のときのバレンタイン/あれは酷かった。おかんと二人の海外旅行/あれは危なかった。彼とのクリスマスイブ/なんでそうなるのか。これ全部本当なんです。--------

大宮エリー女史は、高学歴/多彩な才能/何をしてもそれなりに高度な作品に仕上げてしまう。でも何処か覚(さ)めているのだろう。夢中になることが出来ない体質/夢中にならなくても出来てしまう超能力。一つに絞り込めない興味の範囲/広がりこそすれ狭(せば)められない。才能を持て余(あま)すと云う言葉がぴったりな大宮エリー女史だが/多分恐らく/天は二物を与えずで/女性自身が羨(びぼう)む美貌には縁が無かったのだろう。昨今/東大女子でも才色兼備な女性が多くなっているようだが、大宮エリー女史の時代では未だ其処までではなかった。でも後輩たちの驚くべき美貌の才媛たちに/大宮エリー女史は呆(あき)れている。だから/コントに徹するしかないのだろう。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2227)

2022-09-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「鉄道会社はどう生き残るか(佐藤信之著・PHPビジネス新書2022刊)」を読んだ。佐藤信之(さとうのぶゆき1956生まれ)氏は、亜細亜大学大学院(経済学研究科)博士後期課程単位取得。専攻は交通政策論/工業経済論。亜細亜大学講師。著書に“JR北海道の危機”、“JR九州の光と影”、“鉄道と政治”などあり-------

この本「鉄道会社はどう生き残るか」の目次は次の通り。“地方鉄道が生き残る道はどこにあるのか(地方鉄道は施設の減価償却が済んでいる/人口40万人以上の地方都市圏では鉄道が主役になれる)”、“新型コロナの衝撃を乗り越えられるか(通学輸送を直撃/ローカル私鉄の観光輸送も直撃)”、“コロナ禍前から将来へと続くトレンド(少子高齢化による旅客の減少/低迷を続ける日本経済)”、“ヨーロッパで起こった鉄道事業の新自由主義化(上下分離を行ったスウェーデンの鉄道)”、“規制緩和の波が日本へ(路線廃止を巡る議論)”、“これからの鉄道網(平成になって次々完成した昭和の計画/京阪中之島線の延伸)”、“鉄道を巡る新たな政策課題(高齢者が利用しやすくするためのバリアフリー)”、“日本の鉄道会社を支える/小林一三モデル(日本の鉄道は独立採算で発展した)”---------

この本「鉄道会社はどう生き残るか」の内容紹介文は次の通り。コロナ禍によって/都市部でも地方でも/鉄道の旅客は激減。鉄道会社は大打撃を受けた。コロナ禍が終息しても/少子高齢化が続く限り/通勤通学需要は減る一方だ。既にローカル線の経営状況は可なり厳しく/バスへの転換も進んでいる。しかし、国際空港へのアクセス線/新幹線をはじめ/路線の新設延伸の計画も多くあり/新たな収益源を求める動きもある。鉄道会社が進むべき道とは。---------

佐藤信之氏は、66歳の今に至るまで/鉄道の経営について論じる仕事で見過ぎ世過ぎをなさって来た方のようだ。コロナ禍の前には/インバウンドの盛況で/鉄道会社は息を吹き返していたのだが/コロナ禍で冷や水を浴びた。頭を冷やして考えれば/インバウンドの再開を待てる場合は生き残れるし/観光資源に乏しくて/人的資源だけの地方なら/少子高齢化がもうすぐ其処であり廃線の憂き目を見るのは必定だ。秘策の無いことが分かる本でもある/少し淋しい処だけれど。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2226)

2022-09-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「佐藤優の地政学リスク講座2016~日本でテロが起きる日(佐藤優著・時事通信出版局2015刊)」を読んだ。佐藤優(さとうまさる1960生まれ)氏は、同志社大学(神学部)卒/同大学院(神学研究科)修了。1985外務省入省/2002鈴木宗男事件に絡み/2009外務省失職。---------

この本「佐藤優の地政学リスク講座2016」の目次は次の通り。“日本でテロが起きる日”、“安倍外交と集団的自衛権/7・1閣議決定の意味”、“沖縄が日本の将来を握る/民族問題と国家統合”、“剥き出しの新帝国主義/ウクライナ情勢”、“世界を揺るがすイスラム国/狙いは世界イスラム革命”、“ロシアプーチンは何を狙っているか/核不拡散体制/韓国が握る鍵”、“覇権なき世界の行方”----------

この本「佐藤優の地政学リスク講座2016」の内容紹介文は次の通り。国際情勢が分からないのは/読み解くために必要な文化/歴史/宗教の見えない膜が/ニュースの裏側にあるからだ。あれはイスラムだからしょうがない/ロシアだからよく分からない/分かる物しか理解しようとしないのでは/重要なことを見失う。全て話した。会員制講演を集大成。---------

佐藤優氏は/2022.2.24ロシアのウクライナ侵攻をメディアで解説していない。沈黙の続いている理由は/佐藤優氏自身ロシアの拙速/ウクライナへの特別軍事作戦に驚いているのかも知れない。プーチンの行動の読みを外しているかの気さえする佐藤優氏は/未だコメントを出せない状態なのだろう。第一人者/専門家ほど深くその問題に嵌(はま)り込んでしまい/当のプーチン本人が大胆さに舵を切り/外交の判断を誤るなどとは予想外だったのだろうきっと。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2225)

2022-09-26 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「時の壁のはざまで~シニアの起業(奈良町亡羊著・東京図書出版2021刊)」を読んだ。奈良町亡羊(ならまちぼうよう1939生まれ)氏は、1953三菱長崎造船所(技術学校)入社。1963~1969福井大学卒/阪大大学院修了。1994~2009豊田工業大学教授/2009~2019奈良先端科学技術大学院大学(客員研究員)。--------

この本「時の壁のはざまで」の目次は次の通り。“定年退職の気持ち”、“引っ越し準備”、“なれない手続き”、“ベンチャー審査会”、“ベンチャービジネスの試み”、“絵を習ってみる”、“若い頃の考え”、“素手でベンチャー開始”、“起業者の心得”、“ベンチャーの仲間作り”、“リセッションの仲間作り”、“生きる力”、“夢を求めて”、“クラシック音楽”、“ベンチャービジネスにかける”、“耐震工事のすすめ”、“銀春と云う時代を”、“二宮尊徳のように”、“チェンジをもう一度”、“奈良市での国際会議”、“シニアの歩く道”、“危機の予測”、“研究会のはしご”、“伝統を受け継ぐ研究者たち”、“定年退職後の研究発表”、“カーソナリティ”、“腰痛に悩みながら”、“ビジネス活動のまとめ”、“テロメア伸長と長寿”、“時の壁の説明”---------

70歳で豊田工業大学を退官された奈良町亡羊氏は、奈良先端科学技術大学院大学/客員教授の肩書を得て、ペンネームの通り、奈良で迷える羊生活を送っておられるようだ。ベンチャーに手を出しておられるが/スポンサーが付けば別だが/恐らくご自分の蓄え/退職金を一部を充当されているのだろう。この本「時の壁のはざまで」の執筆時点(2021)では/既に結果は出ている筈だが/華々しい事は何も書かれていない。多分ことごとく失敗なさったのだろう。その反省と悔しさがこの本の執筆動機になったものと思った。

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