奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2672)

2023-12-17 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「楽園の犬」について。---------

“楽園の犬”は、岩井圭也(いわいけいや1987生れ)の小説本(角川春樹事務所2023.8刊)である。---------

岩井圭也氏は、北大大学院(農学院)修了。2018“永遠についての証明”で野生時代フロンティア文学賞を受賞し作家デビューした。-------

この本「楽園の犬」の内容紹介文は次の通り。1940/太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に/横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイと云う密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は1914に遡るが/海軍の唱える南進論が/国策の基準として日本の外交方針となったのは1936だった。その後/一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し/日本と他国との開戦に備え/海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることを切っ掛けに/南洋群島の闇に踏み込んでいく。時代が大きなうねりを見せる中/個人は何処まで自分の考えを持つことが出来るのか。そして/何処まで自らの意思を通すことが出来るのか。南洋の地を舞台にした壮大な物語が此処に。----------

タイトルの“楽園”は“南海の楽園/サイパン島”を指しており、“犬”は文字通りの犬ではなくて/各国政府の犬/即ちスパイのことである。----------

京大(農学部)卒/同大学院修了の直木賞候補作家/森見登美彦(もりみとみひこ1979生れ)が同じく北大農学院修了の岩井圭也にエールを送っているのは微笑ましいと思った。

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