奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2658)

2023-12-03 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「漂蕩の自由(檀一雄著・中公文庫2003刊/1972版&1974版の文庫化)」を読んだ。檀一雄(だんかずお1912~1976)氏は、東大(経済学部)卒。在学中のS8“此家の性格”を同人雑誌“新人”に発表。太宰治/坂口安吾らと共に文学活動を始める。S12処女作品集“花筐”を出版。S19報道班員として/中国戦線へ。同年“天明”で野間文芸賞を受賞。後/“長恨歌/真説石川五右衛門”で直木賞/“火宅の人”で読売文学賞を受賞。S26捕鯨船に乗って/南氷洋に出掛け/以後/世界への放浪を繰り返しながら/作家生活を続けた。---------

この本「漂蕩の自由」のエッセイ集の目次は次の通り。“旅の始め/白日の嗚咽/私の洗脳”、“老ヒッピー記(ヒッピーの浜/美少年の酒場/アテなしの旅/フナの広場/感傷のパリ/アクロポリスの老夫人)”、“幻のヤブロニー/夜汽車の盗人/ハンブルクの浅草で/紹介状の男/苦い酒の日々/オンドル天国/朝市昼市/ペンギン地獄/紫の老紳士/港町酒の味/ヒマワリの老人”、“悠々たるかな(世界/我が半生の元日/空から見た九州/泳ぐ/蟹の鋏/私は大地主)”、“泳げ泳げ泳げ/檀太郎”----------

 

この本「漂蕩の自由」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。うろついて行くその行き先が/自分の居場所である。韓国へ/台湾へ/リスボンへ/パリへ。マラケシュではメジナの迷路を/アテ無く彷徨い/ニューヨークの木賃宿では/コーンフレークをバーボンで流し込む。世界を股に掛ける“老ヒッピー”檀一雄の旅エッセーを纏めた檀流放浪記。-----------

檀一雄は、女優“壇ふみ”の父親であると知ってはいたが/

作家/檀一雄の作品を読んだことはこれまで無かった。

この本「漂蕩の自由」を読んでみて/檀一雄の無頼派ぶりに圧倒された。よく地味に檀ふみが育ったものだとも逆に感心してしまった。

コメント
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