北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「覚えていない(佐野洋子著・新潮文庫2009刊/2006版の文庫化)」を読んだ。----------
佐野洋子(さのようこ1938~2010)は、武蔵野美術大学(デザイン科)卒。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。創作絵本に“100万回生きたねこ/わたしのぼうし/ねえとうさん”、創作童話に“わたしが妹だったとき”、エッセイに“ふつうがえらい/神も仏もありませぬ/シズコさん/役に立たない日々”、小説に“コッコロから/あの庭の扉を開けた時”がある。---------
この本「覚えていない」の目次は次の通り。“お金の問題/女の入口/ガートルードスタインと花束/満員電車とミスコンテスト/山小屋の渡辺淳一/フロイトとクリネックス/アンナカレーニナの不満/孤立無援の昼寝/たかがゴミ袋/悪女と善人/銀色マニキュアの黄昏/カラオケセットと井戸端会議/恋愛相談の躁鬱/山手線夫婦の葛藤”、“着物/着物地獄の一里塚/怖―い/唯何となく/幻の場所/銀の杖/真っ二つの結婚/勘違いと成り行き/テレビの中の愛しい人/菊千代のお尻/おどおど/電気釜と洗濯機/拙いと云う美徳/尋常でない/遠い草の匂い/白いオホーツクを見に行く”、“過去の子ども未来の子供/大地/もう一つの世界で遊ぶ自由/立派なファザコン/起きては読み眠っては読み/華やかな荒野を/狸婆/マディソン郡の橋/最後の男/比呂美さん/私だけが百閒を好きならいい”、“解説/西原理恵子”-----------
この本「覚えていない」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。人生の殆どは/忘れてしまうことばかり。小さな悩みなんか吹っ飛ばす、名言/至言に溢れた痛快エッセイ。---------
佐野洋子女史の/この本「覚えていない」のエッセイは/とても赤裸々で/歯に衣着せぬ物言いを貫いておられて/一々心を動かされるので/読み進めるのに難渋する位だった。
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