奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1718)

2021-05-07 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「拝啓/本が売れません(額賀澪著・文春文庫2020刊/2018版の文庫化)」を読んだ。額賀澪(ぬかがみお1990生れ)女史は、日大(芸術学部/文芸学科)卒、広告代理店に勤務。2015“ヒトリコ”で小学館文庫小説賞受賞、同年“ウインドノーツ”で松本清張賞を受賞し、小説家デビューを果たした。------

この本の目次は次の通り。“本が売れないとされる時代の作家として”、“作家と編集者”、“とある敏腕編集者と電車の行き先表示”、“スーパー書店員と勝ち目のある喧嘩”、“WEBコンサルタントとファンの育て方”、“映像プロデューサーと映像化のボーダーライン”、“恋するブックカバーの作り手と楽しい仕事”、“旅の末に辿り着いた場所”、“拝啓本が売れませんのその先”、“「拝啓/本が売れません」を此処まで読んで下さった方へ”------

裏表紙の抜き刷り文は次の通り。文学賞をW受賞した著者。しかし初版部数が下がると云う事態に直面し、改めて売れる本について試行錯誤する。本を作る人/売る人/宣伝する人などの香各スペシャリストに取材して見えてきた売れる本の秘訣とは。実際にその策を用いて新作小説をベストセラーにするべく奔走した結果までを描く突撃ルポ。-------

額賀澪女史のペンネームの姓は、茨城選出の衆院議員と同姓なので、本名とペンネームは同じに違いないと思った。しかし“澪(みお)”は凝(こ)った名前なので、姓の“額賀”だけ本名で名の“澪”のほうはペンネームなのかも知れないと思い返した。兎に角、魅力的なペンネームではある。------

中学高校時代から小説を書いてきて、その後も順調にデビューしたと云える。小説と云ってもラノベ(ライトノベル)に近い分野/ジャンルであり、純文学/SF推理エンターテイメント小説とは少し距離を置いた作品のようである。しかし松本清張賞を取っているので十分に大人の小説家であることは確かだ。-------

この本「拝啓/本が売れません」の突撃ルポルタージュは、出版界の裏側を赤裸々に描くと共に、若い世代に受けているアニメの原作/ライトノベルとの関連がわかって面白いと思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする