奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1738)

2021-05-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「手塚治虫エッセイ集成~私的作家考(立東舎2017刊)」を読んだ。手塚治虫(てづかおさむ1928~1989)氏は、大阪帝国大学(付属医学専門部)卒、医師/医学博士。1946漫画家としてデビュー、“新寶島(1947)”などストーリー漫画により、戦後漫画界に新生面を拓いた。1962アニメーション作家としてデビュー。“鉄腕アトム(1963~)”の放映によりテレビアニメブームを巻き起こした。-------

この本の目次は次の通り。“自作について(SF漫画について/科学漫画というおかしなもの/私とジャングル大帝/アトムと私/鉄腕アトムの生い立ちと歴史/火の鳥と私/動物漫画の美女たち/怪獣と恐竜/ささやかな自負/かわいらしさをどう表現するか/手塚治虫的ドラキュラ)”、“漫画と私(科学漫画について/我が投書時代/SFと私/時代漫画と私/西部劇漫画と私/僕と女の漫画/大人漫画家よ胡坐をかくな/子ども漫画の周辺/外国の動物漫画/ファンタジーなんか書けません/クリエートのヒント/漫画の商品化/親愛なる妖怪たち/漫画の教科書/漫画大国日本)”、“私的作家考(田河水泡のらくろの魅力/島田啓三冒険ダン吉の魅力/21世紀のフクちゃん/杉浦茂/永島慎二/松本零士/横山光輝/坂口尚/石森章太郎/漫画の申し子が戦後映像文化史を描いた/ベルサイユの薔薇と少女漫画/アステリックスの冒険/ブラジルのディズニー/アメリカンコミックの巨匠ウィンザーマッケイ)”-------

立東舎のこのシリーズは手塚治虫氏の漫画以外の著作を集めたものであり、手塚治虫氏が同時代の作家/作品をどう考察し評したのか、興味深く知ることが出来る優れた集成本である。-----

世界に誇るアニメを生み出す日本を現出させた功を一番に担ってこられた手塚治虫氏の肉声をこれら収録されたエッセイが語ってくれるのである。ファンならずとも必読の本であると思った。

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