奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1712)

2021-05-01 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「身の下相談にお答えします(上野千鶴子著・朝日文庫2013刊/朝日新聞悩みのるつぼ2009.4~2013.5掲載)」を読んだ。上野千鶴子(うえのちづこ1948生れ)女史は、京大卒、東大名誉教授/社会学者。現在は立命館大学特別招聘教授。-------

この本の目次は次の通り。“身の下からわきあがる欲望(エロスを封じるには人生長過ぎて/私の性欲をどうしたらいいのか/触れたい欲/トキメキや性欲は人生の醍醐味ですが/性欲が強くて勉強できません/異性と付き合うのは面倒くさいこと/性教育は大人の方が必要/性教育の絶好の機会)”、“家庭の外にあるエロス(30代の彼はペットだと思えば腹も立ちません/面白いオバサン役割ならOK/ステージの上に恋しちゃいます/33年前に別れた恋人と再会/恋愛するから孤独を味わう/元カノの友人と結婚したい/婚外恋愛はごまかし言葉)”、“困った夫/困った職場(気遣いない夫/働かない夫/主夫を希望する夫/義理の父親が酷い/困った上司の変な趣味/迷惑上司もその上司に弱い/セクハラの増長/ジェンダーを学んだ/自分の働き易さを優先せよ)”、“母が嫌いでもいいですか(自責の感情から自由になれ/虐待された記憶も今は宝物のはず/感情の帳尻を合わせない/母から逃れたい/母が宗教に嵌っている/婚活をなじられる)”、“子離れできない親たち(高校生の娘に裏切られた/娘にひどい言葉を/親への評価は態度や言葉ではない/パソコン漬けの娘が心配/ずれた会話しか出来ない長男)”、“自分が愛せない私(貧乏生活で友達もいない/モテたくて不安/感じが良いは自己愛/社会に関心を持つためには自己利益を大切にすることが必要)”、“私の人生は何だったのか(帰郷を拒む妻はアンフェアでは/人生の成功が遠のいている/人生は減点法でなく得点法で/愛がない小説じゃダメですか/もし上野さんが美人だったら/人生がそんなに単純ならねえ)”--------

2017にも2刷が発行されたようであり、上野千鶴子の“悩みのるつぼ”は今も昔も、他人事の覗き見ではあるがとても面白いのだ。お医者様のように悪びれず省略せずに直球のストライクで回答をなさっていて、読者は相談者の立場で親切に回答されている気分となって癒されるのだ。さすが天下の社会学者と言えようか。

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