奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1717)

2021-05-06 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「また身の下相談にお答えします(上野千鶴子著・朝日新書2017刊/朝日新聞悩みのるつぼ2013.6~2017.7掲載)」を読んだ。上野千鶴子(うえのちづこ1948生れ)女史は、京大卒、社会学者。現在は東大名誉教授/立命館大学特別招聘教授である。-------

この本の目次は次の通り。“青春はお悩みだらけ(青春は友情を育んだ後に/武闘派もムダな闘いは避ける/取り柄のない私の就活/昔の傷で好きと云えない/留学するのにやる気が出ない/明るいニートの息子に悩む/保健室に通う厄介な子)”、“母が重たい(気分屋の母にうんざり/一緒に暮らすなら褒め合わなきゃ/子育て中虐待の記憶が/自分で作り上げた人生に誇りを/母の介護が出来るでしょうか)”、“夫がイヤです(退職した夫が束縛します/ばあちゃんは嫌です/私の心に関心ない夫/家事ハラの夫に困って/偉そうに物言う教師の夫/学究肌だった夫はダメ夫/介護しない元学者の父)”、“夫婦は永遠の謎(妻が無断でチワワを家に/夫が女性になりたい願望/40過ぎた息子に親の責任なし/オスは種付けだけと娘/アルコールで死んだ夫への思い/友達以上恋人未満をキープ)”、“人付き合いって難しい(年下の嫌な上司/子持ち同僚の無神経/障害のある同僚との関係/本音トークの練習/怒りっぽいバアサンのままで/毅然とした態度を見せる/男友達のからかい/地域の役員)”、“そして皆老いていく(女一人生きるには/人生をリセットして生きたい/認知症になっても笑顔でいたい/義母が万引きしてる/死後の問題は分けて考えましょう)”-------

天下の社会学者/上野千鶴子女史の回答はどれを読んでも面白く感心頻(しき)りです。老若男女誰彼問わず、琴線に届くメッセージを相談者に返されている。ブッキラボーでなく、下世話な悩みにも寄り添って、真摯に考えてベストアンサーを絞り出しておられるのだ。男性回答者の思いも及ばぬ名回答が多いと思った。続編でしたが次も期待したい本だと思った。

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