道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

Neues Museum(ベルリン博物館島)

2013年09月09日 | 美術道楽
ベルリン観光のスタートは博物館島のNeues Museum(新博物館)です。
2009年の正月にベルリンに行った際には,まだ開館していなかった美術館で,今回ベルリンでどうしても行きたかった場所です。

ネフェルティティ像を初めとするエジプト考古学のコレクションや先史の時代にかかわるものなど古い時代のコレクションを収蔵しています。そのコレクションもさることながら,戦前の古い建物を残しながら再建された新博物館の建物そのものも見所です。
新博物館は,1843年から1855年にかけて,建築された建物で,博物館島では旧博物館に次いで古い建物です。その設計はカルル・フリードリッヒ・シンケルの弟子であるフリードリッヒ・アウグスト・シュテューラーが担当したとのことです。新博物館は,第2次世界大戦によって徹底的に破壊され,再建しようにも,容易には再建できないほどひどい状態であったため,旧東独時代,そして統一後とそのまま放置されてきました。その再建は,ベルリンの最後の復興とも言われましたが,とうとう2009年10月に再建され,公開されております。
内部も写真のように,古いままの状態です。



ボロボロの柱もあります。





何故かフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会のサン・ジョヴァンニ洗礼堂にあるギベルティ作「天国の門」までありました。



この新博物館のコレクションといえば,何と行ってもネフェルティティです。このネフェルティティ像も昔は,シャルロッテンブルクのエジプト博物館にあり,その後,博物館島に移って一時期は旧博物館にありました。前回訪れた2009年1月の時点ではまだ旧博物館島にありましたが,とうとう新博物館の完成と共にここに移り,ネフェルティティもようやくこれで居場所が定まったようです(エジプトに返還されるというようなことがあれば別ですが,そのようなことはないでしょう。)。

今はネフェルティティの写真は撮影できませんので,これに替えます。



それとネフェルティティのテーマの現代アートです。





余談:今回は博物館島の観光は新博物館だけにしました。7月中だったのですが,博物館島はどこも高校生から大学生くらいの若い人たちで一杯であり,どこにいっても混雑していて大変です(露出度の高い服を着ている人が多かったので,目のやり場にも困ります。)。ペルガモン美術館やボーデ美術館は何度も出かけているので,今回は他の観光にしました。
余談その2:今回,何とうかつにも新博物館のクロークの荷物を取った直後に,財布を落としてしまいましたが,すぐに気づいたのと場所がクロークの前だったことが幸いして,そのまま戻ってきました。ドイツはやはり治安のいいところです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿