ヴァチカン美術館でくたくたになりつつも、引き続きサン・ピエトロ大聖堂の見学です。
ここはもうツアーではないので、ねずみ属の個鼠旅行になります。
30年近く前にローマを訪れた際には、日曜日午後にテルミニ駅に到着し、建物の内部まで見学することができたのは、サン・ピエトロ大聖堂くらいしかなかったことを懐かしく思い出しました。
サン・ピエトロ寺院といえば、真っ先に連想するのが免罪符販売です。
カトリックの信者の方には誠に申し訳ないのですが、どうしても現在の寺院の建てられた経緯のことを考えてしまいます。
それはそれとして、ユリウス2世は、サン・ピエトロ寺院の建築をブラマンテに命じたこと、しかし、ブラマンテは建築途中で亡くなり、その後、ラファエロを含む複数の芸術家が引き継いだものの、設計プランは次々と変更されたこと、最終的にミケランジェロが引き継ぎ、ミケランジェロとブラマンテとの間にはずいぶんと確執もあったにもかかわらず、当初のブラマンテ案をベースに戻すことでようやく完成したことなど、出発前に得た知識を思い出しながら、見学しました。
内部に入りますと、こちらも無料の素晴らしい美術館です。
確かにカトリックの総本山ですので、いくら貴重な芸術作品があっても、有料にすることはできません。
ミケランジェロ《ピエタ》
以前には、ガラスで仕切られてはいなかったような記憶なのですが。
でも、この作品を普通に展示する以上は、ガラスで仕切るといった措置も必要でしょう。普通の感覚からすると、コピーを教会に置き、オリジナルは美術館に展示するでしょうから。
ベルニーニ《ブロンズの天蓋》
天蓋の奥にあるのもベルニーニの《聖ペテロの椅子》です。
ベネディクトゥス13世の墓所?でしょうか。
ベネディクトゥス13世であれば、シスマ(教会大分裂)時代のアヴィニョンの教皇ということになりますが。
気になって写真に撮ったものの、ガイドブックには紹介されていないものなので、詳細は不明です。
ピエトロ・ビアンキ《無原罪の御宿り》
ジョット《小舟》
カール大帝騎馬像
ヴァチカンの衛兵
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