道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

伊丹市立美術館(兵庫県伊丹市宮ノ前)

2010年07月14日 | 美術道楽
【日本の美術館6】
2005年は,日本におけるドイツ年でしたが,ドイツ年関係の展覧会として,伊丹市立美術館で「パウラ・モーダーゾーン=ベッカーとヴォルプスヴェーデの画家たち」という企画展がありました。
この企画展を見るために伊丹市立美術館にまで出かけました。



場所は阪急からでもJRからでも同じくらいの距離にあったようです。大きな幹線道路に面したところに突然,伊丹市立美術館が現れました。
隣にある柿衛文庫の敷地なのでしょうか,きれいに手入れされた庭園も近くにあったようです。

見に行った企画展自体は,パウラ・モーダーゾン=ベッカーの絵は一枚のみで,後は夫のオットー・モーダーゾーンやその他のヴォルプスヴェーデの絵ばかりでして,それほど感激するような内容でもなかったのですが,むしろ常設展の充実ぶりに驚きました。市立美術館とは思えない充実ぶりです。

HPによると,次のように書かれております。
「伊丹市立美術館は1987年11月、先行の財団法人柿衞文庫の建物を増築し共同利用する形で開館いたしました。
 館蔵品の大きな柱は、19世紀フランス美術を代表する作家のひとりであるオノレ・ドーミエの1,800点をこえる諷刺版画、49点の彫刻、4点の油彩であり、これを核としてドーミエと同時代の諷刺画家たちの作品、また時代をさかのぼってイギリスのウィリアム・ホガース、ジェイムズ・ギルレイ、ジョージ・クルックシャンクなどの諷刺版画、下っては明治の初めに日本で活躍したフランス人ジョルジュ・ビゴーの諷刺版画などを多数収蔵 しています。その他にもベルギーの画家ジェームズ・アンソールの油絵 版画、ドイツの抵抗の画家ケーテ・コルヴィッツの版画などもあり、本館の蒐集の基本概念は「諷刺とユーモア」といえましょう。
 もっともそれだけにこりかたまるのではなく、ラウル・デュフィの代表的油彩「海の女神」をはじめとして、明るく楽しいアメリカ現代作家の大作版画や日本の現代作家の絵画、彫刻も少数ながら収蔵しています。」(引用終わり)

常設展の充実した美術館なのでまた出かけたいところです。
因みにここでは同じくドイツ年関係の「アンテスとカチーナ人形-現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」の展覧会も以前に開催されていたようです。

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