道楽ねずみ

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旧国家保安省記念館(Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke“)(ライプツィヒ)

2013年08月15日 | 美術道楽
ライプツィヒが旧東独の崩壊の始まった土地であることは書きました。
その旧東独にあって,国民全体を監視し,かつ,国民の中に多数の「非公式協力者」と呼ばれる協力者(密告者)のネットワークを張り巡らしていたのが,国家保安省(Ministeriun fuer Staatssicherheitで,最後の部分を略してシュタージ)であります。

前にベルリンを訪れた際にもシュタージ博物館(旧国家保安省本部)とシュタージ記念館を訪れましたが,今回はライプツィヒのシュタージ支部の跡です。

ライプツィヒのシュタージはここで月曜デモの参加者等の情報を集約し,ベルリンの本部に報告していたのでした。

ベルリンの博物館におけるのと同様に,今回も,手紙を開封して検閲するシステムや盗聴の機械,さらにはシュタージの監獄等を見ることができました。ライプツィヒ市民にとっては恐怖と嫌悪の対象であったことでしょう。月曜デモに発砲することなく,旧東独政府が崩壊したのは,ドイツにとってどれだけ幸福なことであったことでしょう。

この建物ですが,入り口を入って左側から入るのですが,右側に入れば,実際にシュタージが保管していた個人情報の開示を受けるための窓口があります。
決してシュタージの被害が過去の問題ではないことをまざまざと示しています。

内部の様子



執務室:部屋にホーネッカーの写真あり


IMはinoffiziele Mitarbeiterで非公式協力者


牢獄


取調室:ここで拘束者の写真を撮影した。


配達されなかった手紙


社会主義のプロパガンダ関連


人が3人又は4人以上集まると悪い密談しかしないというアネクドートもあった「悪い人たち」毛沢東は5人目に入ることを夢見ていたようです。


外にあるポスター


パンフレット類









下の表示はシュタージの保管していた文書の開示が,過去の問題ではないことを物語っています。




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