昼食を済ませました。
ヴァチカン美術館はこの日、猛烈な混雑。たくさんのツアー客、特に韓国人の集団がたくさんいて、大混雑です。韓国人のツアーは1組当たりの人数が多く、しかも美術品の前にずっと居座るので、他の客は鑑賞するのが大変になります。
ランチも普通に座って昼食をとる食堂もありますが、並んでいていつになったら番が回ってくるのかわかりません。
ということで、セルフの店に並びましたが、ここも大混雑。相方ねずみが食事を買い出しに行ってくれたのですが、韓国人観光客だけは割り込みをして、そのマナーの悪さに閉口です。もっとも、これは個々の韓国人の一人一人までもが日本人とみるとすぐに嫌がらせをするという最近のトレンドによるものと思えてなりません。強い害意を持っていると感じます。こういうことは、中国人には見られない傾向のように思います。
不愉快なことは忘れて、美術鑑賞です。
今日は、グレゴリアーノ・エジプト美術館を経由して、ピオ・クレメンティーノ美術館の鑑賞です。
アポクシュオメノス 紀元前4世紀のブロンズ像の紀元1世紀の複製
ヴェルベデーレのアポロン 紀元前4世紀のギリシャの作品の2世紀のローマ時代の複製 八角形の中庭にあります
スキピオ・バルバトゥスの墓所
アントニオ・カノーヴァ《ペルセウス》1900年ころ 八角形の中庭
ラオコーン 紀元前2世紀のギリシャ作品の1世紀のローマ時代の複製
テイグリス川(アルノ川) ヘレニズム時代の原型の2世紀のローマ時代の複製 八角形の中庭
動物の間
大理石でできた動物でいっぱいです。
ヴェルベデーレのトルソ 紀元前1世紀 ムーサたちの間
ジュピターの頭部
円形の間
ツアー客でいっぱいなのがよくわかると思います。
円形の間の天井
《コンスタンティアーナの石棺》 ギリシャ十字の間
この赤い斑岩(斑状組織をしているが、火山岩に比べて石基部分の結晶が大きい火成岩)は、硬くてとても高価なもので、皇帝とその一族の墓碑に使用されるものでです。
ブドウの蔦が渦巻き状に描かれ、その中にはエロスがぶどう摘みをしています。エロスは、ブドウの木、ワインの神ディオニュソスと結び付けられた存在として理解されています。
コンスタンティヌス大帝と皇妃ファウスタの娘コンスタンティアーナの石棺ということです。
《聖ヘレナの石棺》 ギリシャ十字の間
こちらは、コンスタンティヌス大帝の母ヘレナの石棺です。
ヘレナといえば、キリスト教に改宗し、その後、キリスト教がローマ帝国の国教となることに大きく寄与した人物です。
描かれているのは皇帝の蛮人に対する勝利で、本来はコンスタンティヌス大帝またはその父親のための石棺だったようなのですが、なぜか母親の石棺になりました。
ギリシャ十字の間のモザイク
《二輪戦車》 ビーガの間