道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

Die Fledermaus(こうもり・新国立劇場)

2015年02月08日 | オペラ道楽
2月8日に新国立劇場にDie Fledermaus(こうもり)を見に行きました。

コンサートとは異なるオケの編成であることを考えてもいささかパワー不足のスタートでして、いささか気になる所はありましたが、何とか乗り切っていました。
歌手は力量の差がかなりあったような気がします。
アルフレートが他のオペラの歌を歌う(例えば椿姫とか)という通常よくある演出が大幅に削減されて、姿の見えない刑務所で歌うのがトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」くらいだったのは、2幕3幕で休憩も取らずに時間を短縮するという演出の関係もあって、やむを得なかったのだとは思いますが、それでもアルフレート役の歌手にはもう少し頑張ってもらいたかったような気がします。
このオペラでは、アルフレート役は脇役ではなく、とても重要な役と再認識した次第です。
そういえば、2008年に上野でウィーン・フォルクスオーパーの上演を見た時は、アルフレートの役にルネ・コロという超大物が出ていて驚いたことがあります。

舞台は華やかで刑務所の中に夜会の場面をそのまま取り込んでいて、アドリブも沢山あり、とても面白い内容でした。ドイツ語がもちろんベースではありますが、フランス語やロシア語ばかりか、今回の上演にあわせて日本語まで混じるなど、こうもりのドタバタ復習劇を楽しみました。今回は、新国立劇場のバレエ部門からも応援があったのでしょうか。

とても楽しい気持ちになりました。
それにしても、まだ2月なのに「こうもり」を見てしまい、もう2015年もおしまいでまもなく2016年かという錯覚を起こしそうになります