道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

KaDeWe,オーストリア投資グループの手へ

2013年09月18日 | ドイツ語
ベルリンのヴィッテンベルク広場駅の近くにあるKaDeWe(カー・デ・ヴェー)はドイツでも屈指のデパートです。道楽ねずみもベルリンに行けば,いつもここでお買い物と決まっておりまして,今回のドイツ旅行でも相方ねずみと一緒に随分買い物をしました。KaDeWeはいつ行ってもわくわくするデパートです。
いずれKaDeWeでの買い物のこともブログで紹介しようと思っておりましたところ,昨日のBerliner Zeitungの電子版を読んでおりましたら,何とKaDeWeがオーストリアの投資会社に譲渡されるとのこと。

ブログの以前の記事でも紹介しましたが,KaDeWeはKarstadtというデパートグループの一員でありましたが,Karstadtの持株会社は倒産手続開始決定がされております。そして,最終的にはKarstadtの店舗はすべて持株会社から個人投資家ニクラス・ベルクグリュン氏に売却され,Karstadtの店舗は一体としてベルクグリュンの経営に委ねられることになっておりました。ところが,ここにきて,やはりKarstadtの各店舗の経営が良くないのか,ベルクグリュンはKarstadtの各店舗のうち,最も経営状況のよい3つの高級店舗,つまりベルリンのKaDeWe,ハンブルクのAlstershausのほかミュンヘンの店舗,それとスポーツ関連の部門の約4分の3の出資口をオーストリアの投資グループSignaに譲渡することを決めました。これによって,とうとうKarstadtの全店舗の中から高級店舗だけが違う経営主体となる見込みとなりました。
経営主体が変わるだけで,しかもオーストリアの投資グループが経営主体となるのであって,アジアの金満なだけのいかがわしい資本の手に落ちるのではないのですから,KaDeWeもブランド力が落ちることもなく,セレブなイメージは維持されたままでしょう。

ヴィッテンベルク広場駅



ベルクグリュン美術館(ニクラス・ベルクグリュンの父親ハインツのコレクション)も7月に行きましたので,別途,後で紹介します。