Zooey's Diary

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「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」

2021年01月14日 | 映画

アジアで初めて火星に探査機を到達させたインドの実話を基に映画化。
2010年、インドの宇宙事業の命運をかけたロケット打ち上げが失敗に終わったシーンから、話は始まります。
責任者の天才科学者ラケーシュは、火星探査プロジェクトという閑職に移動させられる。
誰もが実現不可能だと考えていた火星探査に集められたメンバーの多くは経験の浅い女性たち、それに気弱な童貞男、定年間近のヨボヨボ男など、二軍の寄せ集めであった。
当人たちもできっこないと、初めはモチベーションも低くバラバラのチームだったが、主婦の顔も持つ女性科学者の節約アイデアなどを活かし、チームは結束し、奮闘します。
そして2013年、彼らのアイデアと涙と努力が詰まった火星探査機の打ち上げ予定日、想定外のことが起きてしまう…



二軍チームの顔ぶれが面白い。
ラケーシュの片腕タラは、頑固な夫やイスラム教に改宗しようとする息子を持つ肝っ玉母さん。
科学者のくせに占いに惑わされる、彼女が欲しいばかりの童貞男。
それと対照的に、男を踏み台にしてNASAへの転身を目論む孤児出身の美女。
ようやく妊娠できて宇宙計画より赤ん坊が大事と、産休を申し入れる若妻。
夫から離婚されたイスラム教の女性、この人は宗教のせいで部屋も中々借りられない。
夫の浮気が原因で離婚したのなら家を貰えばよかったのにと家政婦のような人に言われ、夫のお情けで家に住まわせてもらっているかわいそうな女って言われるのは嫌、と。
彼らの背景に現代インドの複雑な社会事情が透けて見えて、非常に面白いのです。



女性陣は皆、宇宙工学を語る科学者でありながら、いざロケットの打ち上げの日には豪華なサリーを身に纏い、髪に花を飾って宇宙センターに現れるところも面白い。
NASAだったらTシャツやポロシャツ、せいぜい白衣を着るくらいでしょうに。
それにしても女性陣が皆、眩いばかりの美女揃い。
確かにインド人は彫りが深い顔立ちの人が多いけれど、インドの街角にはそうでない人もいっぱいいたのにと思って観ていたら
エンドロールで、実際の登場人物の顔写真が出てきて、ああやっぱり、とw
まあ、映画ですものね。
「パッドマン 5億人の女性を救った男」のメンバーが再結集して作ったというこの映画、手練手管のあざとさもやや見えましたが、期待を裏切らない面白さでした。


公式HP 

コメント (4)
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