諸般の事情があって、20年ぶりくらいにMRI検査を受けました。
今は静かなMRIも出てきたと聞いたことがありますが、私が今回受けたのはとーってもうるさいものでした。
閉所恐怖症ではないので、あの狭い所に閉じ込められるのは平気なのですが、ガンガン、ゴンゴン、ブー、キーンと響き渡るあの音は凄まじいものです。
耳栓を渡されましたが、焼け石に水という感じでした。
10年ほど前に「ものすごくうるさくてありえないほど近い」(Extremely Loud & Incredibly Close)というタイトルのアメリカ映画があり、それは10歳の自閉症の男の子の心の声を表していたのですが、MRI検査ってまさにそんな感じです。
検査を受ける前に渡された注意文を読むと、ヒートテックの衣服、アイシャドウ、マスカラ、口紅、そしてジェルネイルも駄目だというのです。
なんで?と恨めしく思いながら、綺麗なジェルネイルを落としましたとも。
ジェルネイルを落とすのは、特殊な溶液に浸してサンドしてと、1時間以上かかるのです。
日頃着ているヒートテックの下着も諦めました。
実際には、検査を受ける時は手術着のようなものに着替えたので、ヒートテックを着て行っても構わなかった訳ですが。
直前に慌てたのは、足の爪にもジェルネイルをしていたことを忘れていたこと。
検査技師さんに平謝りすると、MRIの機器に入る前に厚いバスタオルで足先を包んでくれました。
お陰で無事検査を済ませることができましたが、理由を聞くと、ヒートテックや化粧、ジェルネイルは熱を持ってしまい、火傷することがあるのだそうです。
検査を受けるのに、お洒落どころじゃない。
ジェルネイルなんて手間がかかることをして遊んでいた私は(最近はサロンではなく自分でしていた訳ですが)、幸せだったのだなあとつくづく思いました。