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少々変わったタイトルの、少々変わった映画です。
先週から公開されたばかりのアメリカ映画、ジョシュ・ブーン監督。
主人公のヘイゼルは、甲状腺の癌が肺に転移した末期の癌患者。
今は薬が効いて小康状態を保っているが、酸素ボンベの装着が24時間放せない。
13歳で発病してから入退院を繰り返し、学校にも行けずに療養生活。
母親の勧めで嫌々癌患者の集会に参加し、そこで18歳のオーガスタスと知り合う。
彼は骨肉腫で片足を失っているが、明るい青年で、一目でヘイゼルが好きになる。
二人は好きな本を交換し、それについて語り始める…
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どう考えても、悲惨な状況なのです。
若い恋人たちは病気のこともよくわかっていて
お互いに自分への弔辞を頼んだりする。
が、登場人物はあくまでも優しく、ユーモアに満ちていたりする。
ヘイぜルは妙に冷めていて、自分や周りの人々をクールに観察している節がある。
泣いたり叫んだり絶望したりという段階は、とっくに終わってしまったのかもしれませんが…
難病ものなのに、基本明るく、お涙頂戴という感じではない。
一体この話、どうやって収束させるのだろう?と観ていると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5b/cb8a038a129ce0bfe30295b1cdfb18e0.jpg)
やられました。
奇跡は訪れなかった。
そういう人生もあるんだね。
つらくって悲しくって望みなし。
でも、君たちはよくやった。
時間は長さじゃなくて、その密度が大事なんだって証明してくれた。
もう頑張らなくっていいから、ゆっくりお休み…
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「きっと星のせいじゃない」(the fault in our stars)この変わったタイトルは
シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」の中のキャシアスの台詞
「The fault, dear Brutus, is not in our stars, But in ourselves, that we are underlings. 」
(だから、ブルータス、おれたちが人の風下に立つのは運勢の星が悪いのではない、
罪はおれたち自身にある)からとったものなのだそうです。(Wikiより)
原作はジョン・グリーンの同名小説。
こちらの邦題は「さよならを待つふたりのために」。
私は映画の邦題の方が好きですが、"the fault in our stars"というのは
「君たちのせいじゃない、持って生まれた星のせいなんだよ」という、
逆の意味だと思うんだけどな…
「きっと、星のせいじゃない」 http://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/
この映画は明るく描かれているようですね。
奇跡が起こらなかった・・・ことは、哀しいのではなく、
長く生きられなくても、幸せな人生はあるということかしら。
持って生まれた星のせい・・・とは、与えられた役割
(人生)を全うしたということかしら~♪
観てみたいと思いました。
余計に悲しいってこともあるのだなと思いました。
"It's not your fault"って
英語ではよく使うのです。
あんたのせいじゃないよって感じで。
"fault in our stars"という言い回しは
私は知りませんでした…
綺麗な涙をホロホロと流してきました。
心が現れる思いでしたね。
「きっと、星のせいじゃない」はシェークスピアのお話にでてくるのですね?
私も小説の邦題の方が好きかな~
はじめまして。おじゃまします。
lovecinemaと申します。
英語の表現の意味は、zooeyさんおっしゃる通り、
星のせいだ、運が悪かった。ですね。
それをあえて、
「きっと、星のせいじゃない」、
と表現することで、
「ああ、こんな運命だなんて・・・!むごい・・・。」
という悲しみを際立たせる意図がある、
のではないでしょうか?
あるいは、こういう言い方をすることで胸が痛くなる、
のを狙った。。。そういう類の表現だとは
お感じになりませんか?
また、この主人公ならそう言いそう、なのでは?
私は未見ですが。
(辛さを通り越した明るさ、とzooeyさんがお書きになっていらっしゃるので。)
べたに「不運」「不幸」などを意味するタイトルにはしなかったですよ、おしゃれにつけてみました。ということかなぁ~、と思いました。
おじゃましました。
おじゃましました。
この作品。
キャメロン・ディアスの「私の中のあなた」を思い出しました。
若向きの小説が原作の割には
古典からの引用や、哲学的な話が散りばめられていましたね。
コメントをありがとうございます。
>べたに「不運」「不幸」などを意味するタイトルにはしなかったですよ、おしゃれにつけてみました。ということかなぁ~
それは私も思ったのです。
「きっと、星のせい!運命が悪いんだ!」
じゃ、あんまりなタイトルですものね。
ただ、あまりにも英語と真逆の意味なので
誰かにつぶやいてみたくて…
応えて下さってありがとうございます。
またいつでも遊びにいらしてください。
限りある命だとわかっているからこそ、お互いや周囲を大切に思いやり
日々を慈しみながら生きるふたりが切なくも美しかったです。
奇跡を信じる段階を過ぎると、運命を嘆き悲しむよりも
残された日々を前向きに生きる、というのはターミナルケアの進んだ
アメリカ的な考え方かもしれませんね。
映画に出てきた「ホープ」のプロジェクトもそうですし、バケットリストとか。
最後には悲しい別れがあったけれど、人生の最後に
生きることの喜びを分かち合える出会いがあったのは
幸せだったのかな...と思いました。
>ターミナルケアの進んだアメリカ的な考え方
それは、アメリカのとても良い面の一つだと思います。
ただ私はこの作品の中で、ヒロインがあんなにアムステルダムに行きたがるのに
何故そのくらいの費用が捻出できないのだろう?と不思議に思ってアメリカ人の友人に訊いてみたのですが
その人によれば、アメリカでは子どもが難病になっても普通は保険も下りないし、福祉も期待できないので
その親は本当に大変なんだ、ということでした。
それもまたアメリカの一面ですね。。。