Zooey's Diary

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ヴェルサイユ宮殿のトイレ

2012年08月08日 | パリ旅行2012
「ふらんすに行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し」

朔太郎のこんな一文の書き出しで、高校生の頃、
文藝部の同人誌にエッセイというか作文を書いたことがあります。
思えばそんな頃から私は憧れていたのだなあ…
花の都パリは確かに美しかった。
思ったよりもそれ以上に。
しかし、パリの美しさについては世の中のあまたの人が書いているでしょうから
私は、その裏の面についても多少書きたいと思います。
実際、美しい都で私は、嫌な思いも多少経験してしまった訳ですから。



その一つ、トイレ。
日本人の目から見ると、パリのトイレは数が少なく、
しかも時に壊れていたり汚なかったり、快適なものばかりとは言い難い。
例えばあの広大なルーブル美術館においても、豪華絢爛たるヴェルサイユ宮殿においても
トイレの数は非常に少ない。
全体数を把握した訳ではありませんが、少なくとも普通に見学していて
トイレに行きたいと思っても、ちょっとやそっとじゃ見つけられない。



ようやく探し当てても、個室の数が非常に少なくて、長蛇の列ができていたり。
フランス絶対王政の象徴的建造物といわれるヴェルサイユ宮殿。
栄華の極みを尽くした宮殿も凄いが、その庭といったら何処まで歩いても終わりがない。
何しろ、巨大な池、森、迷路、大厩舎、そして運河まであるのですから。
その広大な宮殿に当時トイレがなかったというのは有名な話ですが
年間400万人の観光客が訪れるという現在でも、腹が立つくらい少ないのです。
宮殿から歩いて1時間以上かかるところにルイ14世が愛人のために作ったという離宮
グラン・トリアノンがあるのですが(我々はレンタル自転車で行った)、
その外にあるトイレ、私が行った時は20人くらい並んでいました。
しかも個室は3ケしかないのです。
これだけ土地があるのだから、日本の高速道路のSA並のトイレを作ってもいいのに。


(池のはるか向うに運河が見えます。左右の森も敷地内)

そして私は恐ろしいものを見てしまった。
宮殿の中央の、売店がある出口近くのトイレ。
ここのトイレは、どう見ても最初から便座がない!
イタリア、スペイン辺りで、本来はあったであろう便座がなくなっているトイレには
度々遭遇しましたが(便座がついていた穴などは残っている)
構造上便座がないというトイレが、世の中に存在していたとは。
しかもパリでこういうトイレに遭遇したのは、ここだけではなかった。
たまにある公衆トイレも、このタイプのようでした。
私はそれが嫌で、もっぱらカフェ、レストラン、美術館などのトイレを利用しましたが
そういうところにも、この便座なしタイプがたまにあるのです。
そして男女混合使用であったりするのです。
そんなトイレをどう使ったかって?
どんなに丁寧に拭いても気持ち悪い。
そりゃスクワット姿勢しかないでしょう…



写真はヴェルサイユ宮殿
コメント (8)
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