Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

世にもマヌケな物語 in Paris ②

2012年08月10日 | パリ旅行2012
しかし、泣き寝入りというのはなんとも悔しい。
せめて損害保険を請求したいが(おりるかどうか分かりませんが)
それには警察の調書が要る。
マドリードの警察の調書取りで半日かかったことを思うと、
夫をそれにつき合わせることはとてもできない。
悔しく思いながらとにかく広大なヴェルサイユ宮殿を見学し、
パリ市街に戻ったのでした。

夕食をすませ、ホテルに戻ったのは9時過ぎくらい。
私はどうにも気持ちがおさまらず、フロントで訊いてみたのでした。
こんな目に遭ったのだが、どうしたらよいのかと。
郊外のヴェルサイユの警察まで、明日にでも又行かなければならないのだったら
やはりあきらめようと思いながら。
するとフロントの女性が、ここに行けばよいと教えてくれた警察の住所が
ホテルの割と近くだったのです。
但し、何事につけてもスローペースのフランスで(それまでに嫌というほど経験した)
面倒な手続きに一体どれだけの時間がかかるのか?
大体こんな遅い時間に警察は受け付けてくれるのか?
閉店時間近くになると、客の鼻先でシャッターを下ろしてしまうこの国で。
バカンス・シーズンになると、店自体を閉じてしまうこの国で。
しかも財布を返されたり、音声ガイドをすり替えられたり、
この冗談のようなややこしい状況をどう説明したらよいのか?
日本語でも説明するの難しいのに。

不安に思いながらも、タクシーを呼んで一人で行こうと。
すると夫、嫌々つきあってくれることになり、二人で乗り込む。
フランス語訛りの英語の警官に事情を説明し、何枚もの書類に詳細を書き込む。
そして…
パリ警察の判子が、調書にどっかりと押されたのでした。


(宮殿の裏の花畑。大きすぎて撮り切れない。)

それにしても。
カメラを頭上に掲げて天井画の写真を撮ったのが2~30秒。
ベンチに駆け寄り、バッグの中身を出して確認したのが30秒くらい。
その間に財布と帽子を掏り、現金を抜き取り、音声ガイドを掏り替えて
財布を返すとは。
本当に手品のようです。
自分の間抜けさ加減にはほとほと腹が立ちますが
しかしあれはとにかく、プロの仕業だと思いたい。
そうでなければ、財布をわざわざ返したりしないでしょう?
パリにはそういうスリが存在するのです。
今回、パスポートはホテルのセイフティ・ボックスに入れていたので
無事でした。
それだけでもよかったとするべきなのか…
コメント (10)
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