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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「人として。それだけ」

2011年12月04日 | 社会
昨日の朝日の夕刊に、久しぶりに嬉しいニュースが載っていました。
「日本人よありがとう 津波から生還のドイツ人一家」という見出し。



ドイツ人一家ユルゲン・シュピールベルクさん(72)、妻(67)、娘(33)の3人は
3月11日の震災当日、日本を旅行中で、宮城県多賀城市内で乗っていたタクシーごと
津波に巻き込まれたのだそうです。
”3人は運転手の指示に従い、タクシーの窓を開けて脱出。
民家のバルコニーに流れ着き、住人に救助された。
民家で一晩を過ごし、水が引き始めた12日、同県多賀城市の避難所に移った。
避難所では、一時帰宅した人から自宅で作ったおにぎりを分けてもらった。
「年長者だから」とユルゲンさんにはいつも一番大きなおにぎりが回ってきた。
携帯電話を貸してくれる人もいて、ドイツに残る息子に無事を伝えられた。”
3月15日には避難所から仙台市の国際交流センターに車で移動、その時
”避難所の人からそっと手渡された封筒を車内で開いた。
「ガソリン代に」と書かれたメモと現金。信じがたい思いで見つめた。”と。
一家はそこから色々な人の好意で新潟に移動、16日には新幹線で東京へ向かい、
翌17日にドイツへ帰国の途に着いたのだそうです。

「日本の皆さんは進んで手を差し伸べてくれた。こちらが驚くほどだった」と
感謝するユルゲンさんは帰国後、大震災で親を亡くした子供たちの支援活動に取り組んでいる。
すでに10万ユーロが集まったのだとか。

余裕があるときならともかく、誰もが極限状態の中で
見知らぬ外国人に手を差し伸べることができるか?
命からがら身一つで逃げ出した避難所で
「ガソリン代」を差し出すことができるか?
多賀城市の避難所で混乱の中、苦労して車を手配した市職員は
市役所前で信号待ちの車に「困っている外国人を乗せて欲しい」と
次々に持ちかけ、30台目くらいで引き受けて貰えたのだそうです。
「外国から来て困っていた。人として何かしたい。ただ、それだけでした。」と
語っていると。
胸が熱くなります。

昨日の朝日新聞の記事はネットで見つからなかったのですが
8月の世界日報の記事が見つかりました。
http://www.worldtimes.co.jp/today/photonews/110817/110817-2.html
コメント (20)
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