活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【3月29日】

2019-03-29 | 新書
今の宇宙はビッグバンモデルとして標準モデルが確立されています。しかし、今なお説明できない根源的な問題があるといいます。一つは、地平線問題といい、宇宙は138憶光年彼方が観測範囲なのでそこを地平線といいますが、マイクロ波宇宙背景放射はそこから飛んでくるのに、あっちとこっちからくるマイクロ波は0.001%以内の精度で一致しており、光速以外に情報の伝達はできないのに、なぜ一致するのかという地平線問題。一つは宇宙は曲がった空間である可能性が高いのに、なぜ平面幾何学であるユークリッド幾何からずれていないのかという平坦性問題。一つは磁石をとことん微小化してもN極とS極に分かれ、モノポールという単極子が見つからない問題。一つは宇宙は大局的には一様等方ですが、銀河団とか多様な階層構造を持っており、それはビッグバン時に密度のゆらぎがあったからと説明されますが、なぜゆらぎがあったのか。などです。そういうことって知的好奇心をくすぐりますね、解けるわけではないけれど。不自然な宇宙を引き続き。

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