活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【6月12日】

2018-06-12 | 新書

武士の歴史の中で、馬の話が出てきます。映画などでは合戦時の騎馬隊のようなシーンが出てきて迫力がありますが、映画で使われているのはサラブレッドで明治以前にこんな馬はいません。日本の在来種としての馬は今はポニーと言われるクラスの馬で、体高は130センチくらいのものでした。馬体重が350キロほどだったそうです。馬は体重の三分の一位までの荷重が理想で、兜・鞍・鎧を合わせると45キロ。人間が50キロとすると95キロで、走ることはできず速歩がいいところであり、乗馬10分後にはやっとのことで走っている状態だったそうです。武士は矢掛けが戦闘行為なので両手がふさがっており、馬のコントロールは口取りらの付属の兵(農民)にさせていたのですな。映画、ドラマとはだいぶ違います。史実ののっとって映画を撮ったらどんな風になるのでしょう。馬は全部ポニーで代用してよたよたと走るシーンになります。武田の騎馬隊のイメージもだいぶ変わりますね。

 

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