「ミセバヤ」
夕べの月は半月より少しふくらんでいました。
月夜で思い出すのは、決まってひとつの場面です。
親戚の家から最寄り駅までの道、街灯もない道を
月明りだけをたよりに、両親と姉弟と歩いています。
みんなのお腹は満たされています。
それまで親戚の庭先では裸電球の下で脱穀機が回り、
わら屑がもうもうと飛び散っていました。
大人たちの働く声が聞こえていました。
その音が止み、ひと段落すると
大人たちにはお酒とごちそうがが並んだ
祝いの席が待っています。
子供たちもお相伴にあずかりました。
月のない夜もありました。
そんな夜は提灯を片手に歩いて帰りました。
小手指 明正地所ホームへ
夕べの月は半月より少しふくらんでいました。
月夜で思い出すのは、決まってひとつの場面です。
親戚の家から最寄り駅までの道、街灯もない道を
月明りだけをたよりに、両親と姉弟と歩いています。
みんなのお腹は満たされています。
それまで親戚の庭先では裸電球の下で脱穀機が回り、
わら屑がもうもうと飛び散っていました。
大人たちの働く声が聞こえていました。
その音が止み、ひと段落すると
大人たちにはお酒とごちそうがが並んだ
祝いの席が待っています。
子供たちもお相伴にあずかりました。
月のない夜もありました。
そんな夜は提灯を片手に歩いて帰りました。
小手指 明正地所ホームへ