文校繋がりの中では、おそらく『絶歌』に関する意見のひとつの目線が同じだと思う。
倫理的な側面での否定的な意見ではない。
それは社会の人に任せよう。
(ですので、この件はここでは議論の対象としません)
「クローズアップ現代」の今日のテーマは『絶歌』について。ここででてきたのが彼の治療を担当していた医療少年院の院長である精神科医である。
・乱暴なことをしたなあというのが第一
・結果として失敗
・これを書くことによって癒されようとした。書くことによって陶酔し、すごい作品だと思った。
・これだけ書いたから許されるだろうと思った。
(要約)
3つめに上げられた言葉は、文校でどれだけ指摘される内容だろう!
さて、ある時のクラスメートに大きな出来事を背負った人がいた。彼(ずいぶん年上の人だが)は何度も何度も自分の状況・その場面にいたる直前を書いた小説を提出した。それも前編だけ。
私たちはクラスメートとして対等な立場だったので、率直に「小説としてどうなのか」を議論した。後編を書く参考になるだろうとアドバイスもした。しかし、彼は結局後半を書かず、アドバイスをした我々に恨み言を言って休学した。
書くことは彼にとって癒しだったんだろう。でも、それを客観的に咀嚼する気持ちはもたかなったのだ。
私たちは彼が書いたその場面を好奇心では読めなかった。書く仲間としてその出来事に捉われることなく忌憚のない意見を交わしたのだ。
元少年Aにそのような仲間がいなかったことは不幸だと思う。
書くことにより自己陶酔するのは危険な罠である。なぜなら精神的な成長がそこで止まってしまうからだ。
そういう事件を書いた小説でなくてもいろんな方の作品に対して「独りよがりで伝わるものがない」という意見を私たちは交わし、癒しを越え人に伝えることが作品を描くことだということをトレーニングした。
今回この作品は出版した出版社は被害者の心情を考えていないと批判されているけれど、加害者である元少年のこともまったく考えていない。文校でぼろくそに言われたらよかったのに。
倫理的な側面での否定的な意見ではない。
それは社会の人に任せよう。
(ですので、この件はここでは議論の対象としません)
「クローズアップ現代」の今日のテーマは『絶歌』について。ここででてきたのが彼の治療を担当していた医療少年院の院長である精神科医である。
・乱暴なことをしたなあというのが第一
・結果として失敗
・これを書くことによって癒されようとした。書くことによって陶酔し、すごい作品だと思った。
・これだけ書いたから許されるだろうと思った。
(要約)
3つめに上げられた言葉は、文校でどれだけ指摘される内容だろう!
さて、ある時のクラスメートに大きな出来事を背負った人がいた。彼(ずいぶん年上の人だが)は何度も何度も自分の状況・その場面にいたる直前を書いた小説を提出した。それも前編だけ。
私たちはクラスメートとして対等な立場だったので、率直に「小説としてどうなのか」を議論した。後編を書く参考になるだろうとアドバイスもした。しかし、彼は結局後半を書かず、アドバイスをした我々に恨み言を言って休学した。
書くことは彼にとって癒しだったんだろう。でも、それを客観的に咀嚼する気持ちはもたかなったのだ。
私たちは彼が書いたその場面を好奇心では読めなかった。書く仲間としてその出来事に捉われることなく忌憚のない意見を交わしたのだ。
元少年Aにそのような仲間がいなかったことは不幸だと思う。
書くことにより自己陶酔するのは危険な罠である。なぜなら精神的な成長がそこで止まってしまうからだ。
そういう事件を書いた小説でなくてもいろんな方の作品に対して「独りよがりで伝わるものがない」という意見を私たちは交わし、癒しを越え人に伝えることが作品を描くことだということをトレーニングした。
今回この作品は出版した出版社は被害者の心情を考えていないと批判されているけれど、加害者である元少年のこともまったく考えていない。文校でぼろくそに言われたらよかったのに。
実名でなくてもペンネーム、これから
彼が表現を続けていくのなら、その顔と なる記号は必要だったと思います。
…一生をかけて彼は表現をしていかなくては
なりません。何を起こしたかを考え続けなくては。
公に発表するもの否かではなく。
それが治療だったのに、変な方向に
ねじまげてしまったなあというのが
私の意見です。
ただ、それを求めるなら実名で書く覚悟は必要だと思います。
匿名で守られて書きたいことを垂れ流すのは便所の落書きと同じだ。
(議論が一元的なものではないので)
彼が癒しとして書いたものを作品としたことに対して違和感があります。
それはまだ過程であり未完成なのです。
そんなものを商品化?
癒しではなくなるよ~と書く現場を知ってるものとしては思うのです。
昔からあって
しかもそれだけで 売れてしまう。
彼は作家になりたいわけでなく
読者を意識して書いたわけでもないだろう〔推測です)
一方 今は出版言論の自由
が危機的状況・・・
出版 マスコミというものは
両刃の剣 使い方次第なのだ。