天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

映画「ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形」

2015-02-10 20:59:48 | 映画
ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形

30分の短い映画です。現在京阪神3箇所で2/20まで公開中。
昨日、その舞台挨拶もあるというので元町映画館での18:50の回に行ってきました。

ボーカロイドとはヤマハの登録商標で(だから商業利用する時にはTMって入れてある)、簡単にいうと合成された歌声ソフト。そのもっとも有名なのが「初音ミク」です。初音ミクがその総称ではなく、他にもボーカロイド(略してボカロ)キャラクターがいて、知ってる人は知っている知らない人は知らないという世界の一角を築いています。
人気の理由は自分たちでソフトを購入して作詞作曲、そして合成されたボーカルまで入った楽曲が作れること、またそれをネットに投稿して自分たちが好きな歌、作り手を支持することができるということのようです。
二年ほど前にファンの人たちがそのボカロの祭典をして、ファンの人(笑)がボカロって文楽と共通するんじゃね?と吉田幸助さんを連れてきたのがこの映画のそもそものきっかけだったそうです。私もその時の動画を見て「ぶ、文楽人形がネギを振り回している!(ミク=ネギは知ってましたが)」と観客の反応に感極まる幸助さんに感銘を受けたのでした。

そんな訳でボーカロイドオペラです。
全編が合成音声の音楽劇なので機械音楽が受け入れられない人はダメかも知れません。
でも、かえって完璧な(はず)の機械がもたらす不安定さが物語ともリンクしているし、なんといっても文楽人形とはまっていたと思います。

物語は、忘れられたボーカロイド「ミドリ」、ミドリの歌を歌ったことからヒカルに見出され人気歌手になった「アオイ」、この二人の精神が交差します。そう、精神。
命がないはずのボーカロイド、その精神がアオイに影響を与えます。
突然意識が混濁したアオイに戸惑うマネージャーと精神科医は原因を探ろうとします。

舞台がしつらわれ小劇場での芝居を見ているかのような臨場感(義太夫とは違うけど電子音も響くのですよ)、文楽劇場で見慣れている角度以外からもカメラが捉えているので、人形の表情、動きが新鮮ですし、また、出使いではないものの三人で(時に一人で)人形を使う姿も処理されずに映っています。そのうち、その姿も物語と一体となるのです。



さて、舞台挨拶は映画監督、作曲家、それに吉田幸助さん。たっぷり30分、映画の裏話など。さすがの幸助さん、笑いをとる!がっつりとる!
撮影秘話、西洋の音楽、ダンスは、一、二、三、のリズムだけど、文楽人形の動きはそうではないので苦労したと幸助さん。あー、分かります。逆の意味で(日舞で苦労しとります)。
撮影は二日間。やはりすぐになじむことはできず、何度もその時々の感情について監督に確認した。やっと分かってきたのは撮影が終わる三時間前?←もう少し早い段階では?とのこと。ちゃんと意味を理解しないとできない。
舞台挨拶に行けてよかったです。
パンフにもサインしていただけました。

梅田文楽でも幸助さん、舞台挨拶も幸助さん!幸助さん祭りでした!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする