LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

希望の光

2006年06月18日 | Weblog
活動を始めて5ヶ月がたち、多くの人と知り合うことができました。その中には、ご本人がセクシュアルマイノリティでもなく、その家族でもないのに、そして他にお仕事もお持ちなのに、応援してくださる人がいます。

彼女はアメリカの大学で日本語を教えておられるのですが、5月に日本に帰られた折には、地元のカルチャー講座で「性的マイノリティと人権、教育」と題する講演をしてくださいました。誰から頼まれたわけでもないのに、学校関係者に宛てて自ら50通ものDMを書かれたそうです。ただ正義感から・・とおっしゃっていましたが、ほんとうに頭が下がります。

彼女と知り合ったきっかけは、「Rainbow High」というアメリカで結構売れているという小説でした。これは「Rainbow Boys」「Rainbow Road」と合わせて3部作なのですが、「・・Boys」はベストセラーになったそうです。ゲイの高校生3人の友情と恋愛の物語なのですが、アメリカの今の子ども事情や、家庭、教育、社会がそのまま描かれています。また全米中の学校に広がっているGSA(ゲイ・ストレート・アライアンス)というマイノリティとマジョリティが一緒に活動しているクラブのことや、P-FLAGというアメリカの親の会も出てきます。彼らのカミングアウト、そして彼らを取り巻く親や教師、友人たちが少しずつ理解していく様子がポジティブに描かれています。またHIVにも話は及び、出遅れている日本にとってはいいきっかけになりそうな本です。それを翻訳したいと奔走しているのが彼女なのです。他にも奔走してくださる方がいて、可能性が出てきました。もし出版されたら、皆さんに是非読んでいただきたいです。

それからいくつかの新聞社の記者さん、彼女たちも(不思議と彼女ばかりですが・・)一個人として関心を持ってくださり、この会やみなさんのお役に立てればと言ってくださいます。

またカミングアウト・コンサルタントのかじよしみさんも、ニューヨーク大学で学ばれた知識と経験で私たちを支えてくださっています。

もし私が子どもからカミングアウトされていなかったら、そしてこの問題を知ったら、はたしてこの人たちのように動き始めていただろうか。親であったからこそ、動かずにはいられなかったのだと思います。今の日本の社会にこのような方々がいらっしゃることは、この問題に取り組んでいく上で、大きな希望の光です。未来は明るいです。そしてその未来はそんなに遠くはないように思えます。
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