LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第2回 福岡ミーティングのご報告

2011年11月27日 | Weblog

第2回 福岡ミーティングの報告

 

1027日第2回福岡ミーティングを行いました。24名の参加者のうち半数の方たちが初参加の方たちでした。ご家族とご本人とまわりの人たちが3分の1ずつという人数割合で、それぞれの立場での想いや感じ方をお互いに聞きあうことができました。

 

2回目の参加者さんからは「LGBTの勉強をしたい」「地元でも交流の場をつくりたい」など前向きな発言も聞かれ、こうして仲間と集うことが力になっていくのではと感じられました。

 

また今回は4名の教職関係の方たちの参加がありましたが、その中のおひとりから「教師として男女平等をしっかりやってきたつもりだったが、その土台となっている『性別は男女二分』という考え方が覆った。『知らなかった』ではなく『間違っていた』ことに気づいた」という感想が出されました。

私もセクシュアルマイノリティを学びはじめてからのこの数年を振り返って、今まで自分で当たり前と思っていたことが重大な間違いであったと気づいたことが何とたくさんあったことかと思い当たります。すべての子どもたちが自分らしく生き生きと学校生活をすごせるように先生たちへの正しい情報発信を続けていかなければと思いを強くしました。

 

会のはじめには緊張の面持ちで言葉少なくおられた初参加者さんが、休憩時間中に似た立場の方たちと話しておられるのを見かけたり、来られた時よりずっと柔らかないい表情になって帰って行かれる方たちを見送りつつ、2回目も心地よい集まりになったことを嬉しく思いました。ご参加くださった皆様に感謝申し上げます。

 

次回は来年1月22日です。お待ちしています!

 


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晴子から伝えたいこと(パート23)

2011年11月22日 | Weblog

☆MTF女性として介護職に就いて頑張っておられる晴子さんからのエッセイです。

「介護」が抱える課題は若い方にはまだ他人事かもしれませんが、いずれは我が身・・・(笑)また、我が国の財政問題にも大きな影響を与えている分野でもありますね。私たち親世代の多くは、実際に介護や支援の必要な親を持っており、それほど遠くはない未来の自分自身の姿をそこに見ることができます。賃金や労働形態、離職率のような労働問題だけでなく、医療やジェンダーや家族のあり方などさまざまな課題を含んでいる「介護」の現場からのエッセイです。

 

 

 

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晴子から伝えたいこと(パート23)

  

 本年の私は、ホームヘルパー(訪問介護員)2級修了とケアクラーク(介護保険事務)資格取得を果たしました。そして私の長期目標はグループホーム(認知症高齢者共同生活介護)の管理者になることで、その前段階として3年勤続の上で国家資格(介護福祉士)取得することだと、自分でどうしたらいいのかを確かめることができました。

 

 話を変えます。かつて介護は家内労働的イメージが強かったのですが、核家族化や夫婦共働きなどの社会的変化等により、介護の社会化(事業所等から介護サービスをお受ける形態)へと変化してきました。しかし形態が変化しても、介護従事者の多くは女性です。それは介護職の所得が低い要因と思われますが、私はそれだけではないと思います。その他に考えられるのは、介護従事者からの視点に立つと、自己啓発が働きにくい雰囲気が漂っており、結果として従業員が育成されにくいためではないだろうかと私は思います。

 

確かに自己啓発して頑張っても所得が向上しないと思えば、誰しも勤務への意欲がなくなりやすいです。慈善事業ではありませんしね。そのためか、ただ日々の業務を淡々とこなせばいいと私も思った時期があります。それにも増して、介護業務の特性上からして心身共にきついです。介護職の離職率の高さは一理あります。

 

だからこそ、専門性のある業務に就いて所得向上を図るにはどうしたらいいのかを、自分なりに考えてみました。その上で私の長期目標が何なのかを見据えて、日々の業務に就いて行きたいと私は前向きな気持ちになれてよかったです。

 

そんな中にあっても、また私には気になることがありました。私の勤務する介護事業所も民間です。一方、民間の介護事業所で施設タイプのものは、認知症高齢者対応のグループホームと実質は自立度の高い高齢者対応の有料老人ホームが存在します。

 

前者のグループホームは自立生活に難のある認知症の方が共同生活している施設であるため、いわゆる待機利用者の多い特養(特別養護老人ホーム)や老健(介護老人保健施設)より利用料が高いものの、他より優先順位が高くて必要性あるものだと私は思います。

 

後者の有料老人ホームは、福祉に予算をかけられないという役所側の理由で特養建設が鈍ったための代替施設とされてきたものの、現実はそうなっているとは言い難いです。事業所側の経営見通しの甘さが災いして、破たんした事業所も少なくありません。高額な入居一時金や利用料を取る割には、手間のかかる要介護度の高い方や認知症の方への対応に消極的な傾向があります。これが介護保険財政悪化の一因にもなっております。しかし高齢者の方は、一般的に段々と要介護度が高くなります。当然ながら、事業所と利用者の方やその家族の方、役所等の間でトラブルが多発しております。

 

私がどうしても心配なのは、私の勤務先事業所も有料老人ホーム事業に手を出して裏目に出てしないのかということです。経営に行き詰まれば、それが結果として何らかの形で従業員に跳ね返ってきます。しかし何が生じるのかわからないにしても、認知症高齢者の方への介護で私は続けて行きたいです。

 

 


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「劇団ひまわり」からのお知らせです。

2011年11月05日 | Weblog

☆今日は劇団ひまわりから次のようなお知らせをいただきました。セクシュアルマイノリティをテーマにした舞台『女神』が上演されるということです!

 

「セクシュアルマイノリティ」や「多様な性」が、単に講演会や人権講座で語られるだけではなく、映画や舞台、テレビなどで取り上げられ、また文学や音楽、絵、写真などさまざまな分野でテーマとなっていったとき、人々の心に当然のようにヒタヒタとしみ込んでいくのではないか・・・とある本で読んだことがあります。カナダで同性婚が認められる前には、一般市民に人気のあった新聞の4コマ漫画にゲイの友人が登場するようになっていたとか。日本でもそのような動きがみられるようになってきたことは、とてもうれしいことですね。

 

お近くのみなさん、ご都合がよければ是非!!

 

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実は来月、11月12日に、私どもの劇団員で、セクシャルマイノリティをテーマに舞台作品を上演する運びとなりました
是非多くの人々に見ていただいて、ご意見ご感想を頂戴した上で、今後の活動の参考及び、セクシャルマイノリティに関する考えを深めていきたいと思っています。
そのためには、LGBT当事者の方々に見ていただくのが一番であると考え、ご迷惑とは思いますが連絡させて頂きました

 

劇団ひまわり大阪公演部 劇団員研究生公演

 

『女神』

 

作・演出:榎本祐希

 

深夜のとあるホール。警備員の男ふたり。若い後輩警備員と作業をする中年の先輩警備員。彼は心を閉ざしてしまっていた。

 

…彼はゲイだ。

 

「セクシャルマイノリティー」をテーマに、六人の新人たちが真剣に挑みます。

 

【日時】

20111112()14時/19

(全2回。開場は開演の30分前)

 

【会場】

市民活動プラザおおさか東館(もと飛鳥人権文化センター)

阪急「崇禅寺」駅下車すぐ

 

【チケット料金】

12,000円、ペアチケット3,500

 

※チケット代金のお支払は、直接出演者にお渡しいただくか、振込みのみとなっております。当日精算はございません。ご注意ください。

 

【ご予約】

以下のアドレスからご予約いただけます。フォームに必要事項をご記入下さい。

http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=9e5b47865f

折り返し、振込先などをお知らせいたします。

 

【出演】

宇保允、榎本祐希、大塚護、北口翔平、鈴木英之、山本誠大

 

【お問い合わせ】

劇団ひまわり大阪公演部制作(スズキ、ハバラ)06-6369-1221

E-mailhabara@himawari.net


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