LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

12月名古屋ミーティングの報告

2021年12月17日 | Weblog

令和3年12月6日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室5

 

参加者

トランスジェンダー当事者3名
トランスジェンターの子を持つ親2名
同性愛当事者1名
同性愛の子を持つ親1名

計7名

 

最近の報告

・テレビドラマに自然に多様な性の方々の話が出てくるようになった。その出方が好印象で世論がフレンドリー表明をしているように感じる。

・友人の結婚式に参加した時、自認の性の式服で参加した。今までは参加したくなかったが、今回は参加できた。

・企業さんからの、多様な性の方々への手術のための休暇や、同性パートナーの家族としての休暇、手当の付与が広まっている。

 

 

子どもさんのカミングアウトから、覚悟を決めた親御さんの心境

「親をやめるか、受け入れるかの2択」
「迷っている時間がもったいない」
「とにかく笑顔を取り戻さなければ」
「子供の笑顔が親の責務」
「受け入れるのは、親として当たり前」
「プライドはいらない、大事なのは信念」

 

次回は来年1月17日(月)13:00~ いなべ市役所で行います。


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12月東京ミーティングの報告

2021年12月11日 | Weblog

 新型コロナで明け暮れ、自粛生活続きだった今年最後の交流会が、12月5日(日)、無事に開催することができました。

 子どものカミングアウトにより現在葛藤中のご夫婦、セクシュアルマイノリティ当事者、きょうだい、先輩の親御さん、支援者含めて合わせて参加14名。セクシュアルマイノリティ当事者が語るライフヒストリーは数多くあるが、親の視点から語られる「カミングアウトとその後」についてはあまり聞かれない、という指摘もあって、もっぱら親御さんが語るカミングアウト談となりました。お子さんのセクシュアリティも年齢もそれぞれで、様々な視点から語られるカミングアウトは、葛藤最中の親御さんにとって、また、当事者はもちろん支援者の方にとっても、自らの課題を問い直す良い機会になったと思います。

 「カミングアウト」は、する側よりも受け取る側の姿勢が問われる、と言われる。社会の認知が進まず、差別や偏見が強い時代は、同性愛や性別違和傾向を吐露しようものなら社会から抹殺されかねなかった。近年、LGBTQという言葉を耳にする機会が増え、人々の意識も少しづつ変わってきており、友人間でのカミングアウトは徐々に増えてきてはいる。けれども親相手はどうだろう? 確かに40代以下の若い親世代は理解が早い。しかし、地方在住やシニア世代の親相手ではそうもいかない。

 親達がカミングアウトを受け入れ難い理由は何なのだろう。まず、セクシュアリティの知識がない・・・男女二元論が当たり前でセクシュアリティの教育を受けていないのだから致し方ない。一人息子、長男の場合は後継ぎ問題、世間体がネックになる。子どもに親の夢を託しすぎて親が子離れができない事例、子育てが親の思い通りに行き過ぎてカミングアウトを裏切り行為のように感じてしまう事例、生まれた性別での成育に思い入れが強く逆の性別を受け入れ難い、あるいは異性愛の親にとって同性愛は理解し難い、など、親は自身の生きてきた過程と同じ「生」を子どもにも投影してしまうので、カミングアウトは思いもよらぬ出来事と言えるだろう。この、予期せぬ出来事を受け入れるか、受け入れないかというのは、親が子に対してどのようなスタンスを持っているかにかかっているように思う。子どもを、親とは別の人格を持った人間として尊重しているかどうか・・・

 概してつなぐ会を訪ねてくる親御さんは子どもを理解したい、けれども頭ではわかっても感情が付いていかないという方が多い。子どもは長い間自問自答しながら自分のセクシュアリティの独自性を受け入れていくが、親はカミングアウトされた時が出発点。その時から、関連書を読んだり当事者や他の親の体験談を聴いたりしながら、自身の親子関係や子の成育歴を振り返り分析しながら、理解を深め、子を受け入れていく。それは同時に自分の生きてきた過程にはなかった新たな価値観を築き上げる旅となる。

 新たな価値観を得た親は異口同音に、沢山の人たちとの出会いが視野を拡げ、ものの見方が変わり、人生の豊かさを知ったと語る。豊かさをさらに深め、拡げていく親達が増えていくことで社会は変容していくのか、社会の変革が親達の意識を変えるのか。相互作用で世界はダイナミックに動き、日本の社会も少しづつ変わろうとしている。もっと、もっと、そのテンポを速められたらいいのだが・・・。                                     M

 

 


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