LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第133回神戸ミーティング

2023年06月25日 | Weblog

本日のミーティングは、

6名の方々にご参加いただきました。

 

近頃、LGBT理解増進法、

兵庫県でのパートナーシップ証明制度の

導入検討、

同性婚訴訟等

色々飛躍的に進んでいる様子がみられ、

それらの話を踏まえた

深掘りした情報共有ができる

ミーティングでした。

 

話の中では、

何かの人権擁護の話になると、

別の人権の犠牲の話をでっちあげて、

論点をすり替える国会の件が

挙がりました。

 

最近では、

理解増進法の法案可決に至るまでの間でも、

トランス女性を性犯罪の予備軍のような

レッテルを貼るような言い回しや、

ジャニー氏の性被害の報道では

あくまで性被害は女性だけの話でなく

男性もなるという問題なのに、

ゲイのイメージを悪くするようなことを

言う人がいたりします。

 

人権って本来人の数だけ存在するものなのに、

誰かが守られれば

誰かが犠牲になるという

まるでトレードオフな構図で

話を進める世の風潮に対する

不満の話も挙がりました。

 

また、当事者の中には、

セクシュアリティーのこと以外にも、

障がい・持病等の

別ジャンルのマイノリティ事情を

抱えてらっしゃる方もおられます。

 

その上でも、

相談やカミングアウトを受ける側にとっては、

幅広く知るためのアップデートが

必要だと感じました。

 

情報共有・つながり、心のガス抜き、

悩みは常に付き物なので、

心の荷物を少しでも軽くしていただける

役割づくりができるミーティングになるよう

今後もブラッシュアップしていこうと

思います。

 

また皆様のご参加お待ちしております。


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6月東京ミーティング(交流会)の報告

2023年06月22日 | Weblog

 今回はL,G,T当事者、親、Allyとバラエティに富んだ参加者。

 背景もそれぞれで海外生活経験者が多かった為、海外のLGBT事情も聴くことができた。LGBT理解増進法の国会審議が始まる、というところだったので、当事者の思いは複雑だ。成立して少しでも前進すれば良しとするのか、2年前より後退している法案を成立させるわけにはいかないのか。G7の中で差別禁止がないのは日本だけ、と言われているものの、日本よりも過酷な国の場合、「トランスジェンダーはあり得ない」として見ないことにされるとか。帰国して、日本の状況に安堵し精神的に安定した、との話を伺うと、かの国のLGBTQ+当事者の境遇は生死の境目にあるような気がする。依然として、日本以上にLGBTQ+当事者の人権が守られていない国があることに今更ながら怒りを覚える。

 同性婚が認められている国でも、親が受け入れられないというケースもある。養育側と被養育側の立場の違いがそうさせるのだろうか?

 日本では、多様性教育を受けている中・高校生、大学生にとって性の多様性は至極当然だが、親世代はそうはいかない。40代以上の親世代は男女二元論、異性愛主義が当たり前の世界観の中で成長し、多様性教育もなかった。性は男と女に分かれていることに疑問を持たずに生きてきた。今更、LGBTQ+と言われても、おいそれと追従できない刷り込みがある。子どもを愛しているのに、幸せになってほしいのに、自分の価値観が邪魔をして子どものカミングアウトに快く応えることができない。そんな自分が歯痒くすらある。

 カミングアウトは親のスタンスを占う試金石ともいえる。ある親は子どものセクシュアリティを受け入れ、また、ある親は受け止めてから考える、そこで悩み、葛藤する。そしてまた親によっては拒絶する。

 親は自分の価値観で子どもを育てている。子どもを自分の分身のように、所有物のように、自分の夢を託していたりする。子どもが幸せであるようにと言いながら、子ども自身の願う幸せは違うかもしれないということに気が付いている親がどれだけいるだろう。カミングアウトはそれを明確にする。子どもを親の価値観から手放し、子ども自身の力を信じて望む方向へ行かせることができるだろうか。それがなかなかできず悶々とする親は多い。

 そこで重要な働きをするのが、つなぐ会のようなピアカウンセリングなのではないかと思う。自分と同じような立場の人たちが集まってそれぞれが語り合う。或いは反対の立場の人(この場合は当事者)の意見を聞いて、一つの物事が立ち位置によってどれだけ違って見えるのか、ということを知る。自分が固執している価値観を客観視することができる場所に出向き、他者の意見に耳を傾ける。そして自問自答、それを継続していくことで内省を深め、他者への理解を深めていく。

 自分の視点を手放して相手の視点に立つ事、それが相互理解の基本、共生社会に生きるための姿勢である。それも多数派が心掛けなければ成り立たない。多数派に立つ親、保護者は自分の立っている場所から外へ飛び出していってほしい。       M


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6月名古屋ミーティング報告

2023年06月06日 | Weblog

2023年6月5日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室5

 

トランスジェンダー当事者 4名

トランスジェンダーの子を持つ親・祖父母 8名

Xジェンダー当事者 2名

同性愛当事者 1名

セクシュアリティは定まっていない当事者 1名

同性愛の子の親 1名

中学生の子の親 1名       計 18名

 

今回のミーティングは、人数が多かったため、子どもチームと親チームに分かれて交流しました。新しい参加者も交えて、様々な話題がありました。

 

【気になっていることや悩んでいること】(当事者)

・身体的性が男性の後輩が化粧品や服を買いたいということで一緒に買いに行った。店員さんは後輩ではなく、私に話しかけてきていた。身体的性が男性の後輩がどうしたら女の子っぽくなるのか。

→動画を観て、こういうメイクしたいというのをいろいろやってみて,このメイクをしたらい1番合ってるというのを選び取っていったらいい。

 

・親にカミングアウトしていない。親が、姪っ子や甥っ子にも男女を押し付けてるのを見るのがつらい。服やおもちゃ、発言など。

→親を変えるのではなく、姪っ子や甥っ子に多様な性について教えるのはどうか。

→自分も5歳の姪っ子に、「〇〇は男でも女でもないんやで」と言って教えたらその通り覚えてくれた。

 

・親にカミングアウトはしていて、男性と結婚して孫の顔も見られると思ったからショックと感じている。ホルモン治療もしているけど、好きになる性別は問わないので、ホルモン治療をやめて子どもを産もうと思えば産める。だから、親に孫の顔を見せた方がいいのかなって最近は思う。

→親は子どもが幸せならそれでいいと思う。

→もしパートナーがいて、子どもを作りたいと思えばでいいと思う。

→でも病院とかで、「お母さん」扱いされるのはしんどくない?

 

・自分の性について、友だちとか職場に話してない。これから出会う人に打ち明けていくべきか。

→話したいと思う時とか人と待てばいいと思う。

 

【感じていること等】(親・家族)

・本人はとてもポジティブ。本人が幸せならそれでよいと思う。

・本人がポジティブなのがうらやましい。現在私の子は引きこもり。

・「人」として接して男・女で見ないことが大切だと思う。親子は振り子のようなもの。悩んでぶれると子どももぶれる。

・「楽しさ」は作り出すもの。「幸せ」は自分が見つけるもの。

・自分がうつうつとしている。願いとしては、自分の力で生きていってほしいということ。

・自分の本当の気持ちを隠して、自分に嘘をついているようなところがある。

・自分が楽しいと思うことを一緒にやることが大切。子どもが楽しそうにしていたら、足を引っ張らず共感したい。

 

次回は2023年7月3日(月)13:00〜 いなべ市役所で行います。

 

※産婦人科医師にもご参加頂きますので、ホルモンの相談を個別に個室ですることができます。


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