LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

「LGBTの家族と友人をつなぐ会交流会」のお知らせ

2007年07月25日 | Weblog
今年も東京のパレードの後、下記のとおり「LGBTの家族と友人をつなぐ会交流会」を行います。どうぞみなさん、お母さんやお父さんやご友人と一緒にご参加ください。もちろんお父さん、お母さん、友人の方だけのご参加でも結構です。

「カミングアウトするには?」「カミングアウトされたら?」こんな疑問を、そして経験をみなさんと話し合えたらと思っています。そしてまだまだ何も知らないこの社会に性の多様性を知らせていくにはどうしたらいいのか、多様な生き方を認め合える社会を作るにはどうしたらいいのか、みなさんのお話の中からいいアイデアをいただければと思っています。

昨年は50名近くのご参加をいただきましたが、残念ながら今年は大きな会場が見つけられず、30名ほどの会場での開催になりますので、定員に達しましたら締め切らせていただきます。どうぞご了解ください。参加申し込みはメールでお願いいたします。お待ちしています。(後日ホームページにも掲載いたします)


☆「LGBTの家族と友人をつなぐ会交流会」

日時:8月11日(土) 午後6時~8時半
場所:東京ウィメンズプラザ 第1会議室
   東京都渋谷区神宮前5―53―67 電話03-5467-1711(代)
   ホームページ http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/
   




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第13回ミーティングを行いました。

2007年07月23日 | ミーティング
ご報告がおそくなりました。7月8日(日)、第13回ミーティングを行いました。20名の参加者でした。そしてこのミーティングのあと、NPO法人の設立総会を行いました。13名の方が正会員としてご参加くださいました。参加者の皆様、ほんとうにありがとうございました。

このあとが大変でした。法人設立ともなると申請書類が何種類もあるのですね。提出には行ったものの、手直しの必要な箇所がいくつかあり、それを私が引き受けたことがそもそもの間違いでした(笑)。コンピューターというものがよくわかっている方なら難なく手直しできたであろうことが、私の手によってより複雑になって・・(汗)でもこれでワードとエクセルの使い方の違いがほんの少しわかりました(まだそんな段階です。やれやれ・・)。

ということでお待たせいたしました。ご報告に移りたいと思います。今回は新しく5名の方が来てくださいました。AGP関西からお二人、カウンセラーの方、自分のセクシュアリティについて考え始めたばかりという大学生の方、そして先月終了間際に来てくださったお父様がMTFのお子さんと一緒に来てくださいました。今回もさまざまな立場やさまざまなセクシュアリティの方が集まってくださいましたが、2回ずつお話していただいてもまだもっと時間がほしいと思うほど、いろいろな話題がありました。

カミングアウトについてもいろいろなお話がありました。二つほどご紹介いたします。
ある方は、自分にとって居心地のいい環境を作るために必要な場合はカミングアウトしようと考えているそうです。だから居心地が悪くなりそうな場合はしないと。現在の職場に移ったばかりのとき、ある日お弁当を持っていった。女性の上司から「そのお弁当は誰が作ってくださったんですか?」と聞かれ、この際はっきりさせておこうと思い、自分が作っていることを伝え、ご自身のセクシュアリティをカミングアウトされたそうです。するとその上司は「私にはあまり知識がないので勉強させてくださいね」とおっしゃって、その後同性愛に関する本を買ってきて読んでおられたそうです。またその本を職場で回覧もしてくださり、結果その方にとってはとても居心地のいい職場になったということでした。そして家族との関係を考えたとき、やはりカミングアウトすることがもっといい家族関係を築くうえで必要なのではないかと思い、この会に参加してくださったということでした。

またある方は、親より先にまずお姉さんにカミングアウトをされたそうです。そのお姉さんはボーイッシュな方らしく、なんと友人から「あなたってレズ?」と聞かれたとのこと。そのときお姉さんは彼女からいろいろなことを聞いていたので、レズという言葉が差別用語であることや、当事者の人たちの悩みなどを話してくださったそうで、最近その報告を受けた彼女はほんとうにうれしかったとおっしゃっていました。

「つなぐ会」ではこのようなうれしいご報告をお聞きすることもありますし、また悲しくて涙が止まらないお母様のお話をお聞きすることもあります。さまざまな人の交流の場として、また支えあえる場としていつまでも存在し続けていきたいと思っています。また昨年に引き続き、神戸市男女協働参画市民企画事業として講演会を行う機会もいただきました。今年もさらに多くの人たちに性の多様性を理解していただけるよう、頑張りたいです。10月13日(土)の予定です。詳しくはまたご報告いたします。そしてNPO法人という責任ある団体として助成金がもらえたら、もっともっと活動の範囲を広げていきたいと考えています。どうぞ皆様の応援をよろしくお願いいたします。

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家族の応援

2007年07月04日 | Weblog
今日はある家族の方からの報告をご紹介します。とかいってじつは私の娘の話なんです・・(笑)

彼女の会社では、入社当時からいわゆる「ホモ発言」がしばしば聞かれ、気になっていたそうです。会社には「30歳過ぎた独身男性はまずホモを疑われることになる」という定説があるらしく、「○○君もそろそろ結婚しないと疑われるよ!(笑)」というような会話が交わされていたとか。最近、彼女は上川あやさんの『変えていく勇気』を読んで、いたく感動していました。偏見や差別に満ちたこの社会を変えるために自分も何か役に立ちたいという気持ちが強くなり、ある日一大決心をして「会社の朝礼でこの本の紹介をする!」と言って出かけていきました。本を手にしながら、声はふるえ、話はいつもより長くなり・・。「あるゲイの人からカミングアウトされ、この本を紹介されて読んでみました。“ホモ”とか“オカマ”とか“レズ”という言葉が差別用語であること、みんなはそんな人が自分の周りにはいないだろうと思って話しているのだろうけれど、じつは多くの当事者がその横で傷ついていること、そしてカミングアウトするのに大きな勇気がいるということも知りました。だからその人の勇気を自分も無駄にしたくないと思って、今日はこの本を紹介します。これからみなさんの周りで差別的な発言を聞いたときには、一言それは差別だということを言っていただければと思います」ということを話したそうです。彼女の上司はそのあと「・・・なんとコメントしていいかわかりませんが、きっと○○さんにとっては大きな出来事だったんでしょうね。最近テレビなどで時々見ることがありますが、大切なことなので、本を読みたい人や質問がある人は聞いてあげてください・・」と締めくくってくださったそうです。

彼女は「この数分間の話をするだけで、ものすごく勇気がいった。当事者の人たちがカミングアウトするのにどれほどの勇気がいるか、わかったような気がする。」と話していました。けれどその後も、彼女の周りにそのような発言がまったくなくなったわけではなく、飲み会の時などは「そんな趣味は・・」などなど「私の話を聞いてたの?それが差別なんだって!!」と言いたくなるような場面もあったとか。でも彼女以外にも「あれはまずい発言だなあ、この間彼女が話してたのに・・」と思った人もきっといるはずだと私は思います。彼女の勇気ある発言は絶対に無駄なことなんかじゃない、心ある人にはきっと届いているはず!と。当事者のカミングアウト、そしてそれを受けた人たちがその勇気を次へとつないでいくことで必ず社会は変わっていく、私はそう信じています。

お父さん、お母さん、そして家族や友人の方々。カミングアウトされた時、驚きや戸惑いや悲しみもあるかもしれません。でも、どうか彼らの勇気を無駄にしないでください。今度は私たちも勇気を出して、彼らを応援しましょう!!

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NPO法人の設立総会を行います。

2007年07月03日 | Weblog
お知らせがあります。第13回ミーティングが近づきましたが、今回はミーティングを1時半から3時半の2時間で終了させていただき、そのあとNPO法人としての設立総会を行います。設立総会は会員のみの参加となります。会員としてご参加いただける方は3時40分から4時半までの予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 なぜNPO法人にするかについては、この会を責任ある団体として発展させ、その活動を永続的なものにしたいからです。会が立ち上がって一年あまり活動してきましたが、これからもこの会が社会にこの問題を可視化させる一役を担い、多様な生き方を応援し、そして当事者や家族や友人が互いに支えあっていきたいという思いは強まるばかりです。全国のいたるところで、多くの当事者とその親、そして友人たちによってこのような会がもたれるようになり、みんなが安心してカミングアウトできる社会に、自分らしく堂々と生きていける社会に少しでも近づくことを心から願っています。これからも皆様の応援をよろしくお願いいたします。

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