LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

11月1日は『ETVワイド~LGBT』です!

2008年10月31日 | Weblog
いよいよ明日11月1日(土)夜9時半からです!!

・・・NHK教育テレビ『ETVワイド~LGBT』・・・

楽しみですね。みんなに知らせましょう!!

『ハートをつなごう』のサイトで予告やってます。それがまたとってもいいんです!
石田さんがおっしゃっています。「性について考えることは、生きることを考えることだと思うんですね・・」その通りですね!

特に大人のみなさん!!
「『ハートをつなごう』見たかったけれど、親や家族の前でチャンネルを合わせられなかった・・」というメールがNHKに届いていると聞きました。せっかくのいい放送なのに、チャンスなのに、そんな子どもたちがいたなんて。一緒に見ようよ!って言えないのですね・・疑われるから・・?これを機にカミングアウトだ!というわけにもいいかない、そんな子どもたちもいる・・社会はまだそんな状態です。

みなさん、これからの社会を担う子どもたちのために是非、チャンネルを合わせてくださいね。子どもたちと一緒に生きることを考えるためにも、是非!!



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ピアフレンズからのお知らせです!

2008年10月29日 | Weblog
☆またまたイベントのお知らせです。こちらは今週の土曜日、間近ですので、お見逃しのないようご注意ください!(笑)

私がカミングアウトされて最初に涙して読んだ本『ボクの彼氏はどこにいる?』の著者、石川大我さんがナビゲーターをされているピアフレンズからのお知らせです。大阪での開催、2回目なのですね。

自分の性に気付いて悩みを抱えている若い方たちがいたら、このような会に是非参加してみてください。会に参加するのも勇気がいると聞いたことがありますが、大丈夫!!仲間を得ることはとてもうれしいことです。何よりも勇気をもらえますね。親だってそうですから・・。

みなさんが胸を張ってどうどうと生きる姿が社会を変えていきます。参加して元気になって、社会の偏見なんか吹き飛ばそう!!(笑)

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☆★第36回ピアフレンズ開催のお知らせ★☆
11月1日(土曜日)天満橋・ドーンセンターにて

大阪のみなさん、お待たせしました!
おなじみの10代20代ゲイのための
友だちづくりイベント「ピアフレンズ」が
大阪で開催です。春に続いて2回目の開催決定です!!

ピアフレンズは
「10代・20代ゲイのための友だちを作る場がまだまだ少ない。」
「昼間に気軽に行ける出会いイベントがほしい」
「仲間とつながりたいけれど、初めの一歩が踏み出せない」・・・。
 そんな声を受けてうまれたイベントです。

まだ、ゲイに出会ったことがない、という人も安心です。
スタッフがしっかりサポートしますよ!!

ぜひぜひ、ピアフレンズで友だちづくりしてください。

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イベント名 ■ 10代・20代ゲイのための友達探しイベント
「ピア・フレンズin大阪」

日時 ■ 2008年11月1日(土曜日)
    13:30open 14:00start
主催 ■ ピアフレンズ実行委員会

会場■ドーンセンター 大会議室2
   (大阪府立女性総合センター)
   (大阪市中央区大手前1-3-49)

・京阪「天満橋」駅下車。
・地下鉄谷町線「天満橋」駅下車。
・JR東西線「大阪城北詰」駅下車。

ナビゲーター ■ 石川大我
会費 ■ 1500円

☆ピアフレンズ実行委員会☆
http://www.taigaweb.jp/pf
webmaster@taigaweb.jp
専用携帯:080-5029-6915



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『ラブれたーずfrom中野』②

2008年10月29日 | Weblog
☆『ラブれたーずfrom中野』第2弾、到着いたしました。
じつはこの4種類の文字を使ったタイトルにも桑島さんの思いがちゃんと込められています。
桑島さんのこのエッセイ、次はどうなるのだろう?と、私はとても楽しみにしているのです。私だけでしょうか??男性からゲイ男性はどのように見えるのか・・・、はたまた男性の友情とはいかなるものか・・・、人によっても違うのでしょうが、一応女性である私にはとても興味深いです(笑)。「笑顔の滞空時間」って、なかなかおもしろいですね!

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「哀しきどんでんがえし」

虹色の皆さん、まず軽く自己紹介を!「僕が最初にキスをした相手は実は男性だったのです!」何てね!中学生だった14歳の夏に海浜学校で人工呼吸(の訓練)をしただけですが(泣)。タオル越しの愛=キスでしたね。(人が生きるか死ぬかの時に自分が男か女か相手が女か男かは関係ないと思いませんか?)さて僕のゲイ友(とも)Kが久しぶりに日本に帰って来ることになりました。(Kは米国サンフランシスコに住んでいるのです。)お互いの近況報告が済むとKがふと「僕たちも人生半分来たよね。」とつぶやきました。僕らももう四十郎です。ただ僕と違いKは未だに格好良いのですが。ふと「あの日」のことを聞こうと思いました。「あの日」とはKが僕に自分がゲイだとカミングアウトした20年前のことです。
Kと僕は「あの日」今は閉店してしまったある台湾料理屋のお座敷席で歓談していました。急にKが何か決意した様に「恋人の写真」を見せるとニコニコしながら言って来ました。写真に写っていた恋人は「野球帽を被った白い肌の男性恐らくアメリカ人」でした。僕もニコニコしながら「へぇ~格好いい「男(ひと)」じゃん!」と特に驚きもせずに言いました。Kがゲイだとカミングアウトした時僕は正直言って「やっぱり!」と思ったからです。僕の偏見だったらご免なさい、Kもそうですが、ゲイの男性は「笑顔の滞空時間」がゲイでは無い男性に比べて長い様に思います。Kがゲイであることは予想がついたのです。あっ!言い忘れましたが、僕が最初にキス=人工呼吸した相手はKです。
Kが〈ゲイ〉であると知ったちょうどその頃にNから〈在日〉だと打ち明けられました。全く偶然に重なった二人のカミングアウトの印象は全く別のものでした。色に例えるとKがバレンシアオレンジNはダークブルーです。Kとは今でも時々会えるメル友ですが、Nとはあの後ずっと音信不通です。
ただ最近になって気がついたことがあります。二人には共通点があったのです。カミングアウトを在学中にしなかったことです。KとNには悪いのですが、二人はもしかしたら僕との関係が壊れることを心配していたと邪推も出来ます。また僕が拒絶や敵意を見せることも警戒したのでしょうか?
良く出来たミステリーは最後にアッと驚く意外な結末=「どんでんがえし」が待っています。そしてストーリーのあちこちに実は伏線=ヒントが張り巡らされていたことに気がつき作者の腕に感服します。「お見事!」
僕はKとNのIDを知って在学中に二人が話したことや怒っていたことを突然思い出しました。それは伏線=ヒントだったのです。当時は謎だった会話の意味が二人のIDから考えると全て謎が解けるのです。
もちろんKもNもミステリーの「犯人」ではありません。でも僕や僕がカミングアウトのリレーを試みようとした友人たちにとっては二人のIDは意外な結末=「どんでんがえし」でした。「お見事!」ではなくてどこか「哀しきどんでんがえし」でした。僕は二人は『夕鶴』の「おつうさん」に似ていると思いました。助けてもらった恩返しに美しい女性の姿を借りて与ひょうの妻になった「おつうさん」です。正体が明らかになった時に「おつうさん」は与ひょうのもとを去らねばなりません。
ゲイ友のKは日本を離れアメリカに住み〈在日〉のNは同窓会に一度も顔を見せません。もちろん偶然だと思いたいのですが。
虹色のみなさん、最後になぜKがゲイであることを僕が一生?の秘密にしようと考えたのか自分で自分を分析してみるのでお聞き下さい。
僕が海外旅行に出たとします。パスポートを税関で見せねばなりませんが、特に抵抗はありません。僕は海外で問われれば日本人(国籍&民族)だと答えます。つまり僕にとって日本人(大和系日本人?)であることはプライバシーではありません。従ってNが〈在日〉であるのは個人情報でもありますが、パブリック(共有情報)でもあると考えたのです。では海外旅行に「誰」と行ったのかまた海外で「誰」と会ったのかは出来れば言いたくありません。例えば芸能人が誰と付き合っているか僕はあまり知りたくないのと同じです。従ってKが誰と暮らしているかはKとKの家族が知っていれば良い問題だと僕は思ったのです。
民族/国籍はパブリックで外部にあるテーマです。でも性愛はプライベートで内面のテーマです。しかも触れたり触れられたくない微妙なテーマです。
虹色のみなさん、次回は僕の受けた「性」教育のお話をします。虹色のみなさんもご自分の受けた「性」教育を振り返ってみて下さい。



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AGP関東からのお知らせです!

2008年10月29日 | Weblog
☆AGP関東からも「語る会」のお知らせをいただきました。
関西と偶然同じ日ですね。いい会になりますように・・

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AGP関東では、11月16日(日)に第8回「レズビアン&ゲイである自分を語る会@関東」を開催します。

今回は特にテーマ設定はせず、参加していただいた方のお話しされたいこと中心に交流する場とにしたいと思います。

昼間の太陽の下、レズビアンとして、ゲイとして、普段の生活で感じていることや思っていることをざっくばらんに語り合う会です。

クローズドな会なので、プライバシーは守られます。

日時:11月16日(日)13:30~17:00(開場:13:00)

会場: 都内の公共施設の会議室

参加費:2000円(定期的収入のない方は、1000円 です)
※なお、参加費には会場代、お菓子代、飲み物(ノンアルコール)代が含まれていますので、ご承知願います。

参加を希望される方は、

katarukai☆agp-online.jp

までメールでお申込みください。(送信される際は、☆を小文字@にして下さい)

◎その際、以下の3点をご記入ください。

・お名前(ニックネームで結構です)

・年齢

・メールアドレス

・差し支えなければセクシュアリティ


折り返し、こちらより詳細(会場名、事前アンケート等)を連絡します。

11月14(金)まで受け付けていますので、ふるってご参加下さい。

AGPのサイト:agp-online.jp (このサイトから語る会@関東のブログを見ることができます)。




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『ラブれたーずfrom中野』①

2008年10月19日 | Weblog
☆9月のことです。あるメールが届きました。昨年10月の東京のつなぐ会に友人として参加してくださった河合塾の先生からでした。なんとこの夏、河合塾の「エンリッチ講座」に『カミングアウト・レターズ』の編者のRYOJIさんを講師に招いて講演会をしてくださったというご報告でした。

「参加した生徒たちはゲイであることをカムアウトされたRYOJI氏の存在自体に衝撃と感動を覚えている様でした・・」とのこと。河合塾って、あの予備校の?みんな受験勉強に必死になっているところで、LGBTの講演会を?すごーい!これを企画してくださった先生は桑島健太郎さんとおっしゃいます。自己紹介は「塾講師・友人知人にLGBTがいるヘテロの男性・42歳」とのことです。この先生、すばらしい、それを許可した河合塾もステキ!受験生にもかかわらず、勉強だけにうつつをぬかさず(笑)聴きに来た生徒もステキ!と、心底感動しました。

ということで、先日のつなぐ会in東京でも少し報告してくださったのですが、今日からシリーズで「どうしてLGBTのアライさんになってくださったのか?」という個人史から「講演会の裏話」にいたるまでをブログ上でご報告いただくことになりました。タイトルは「「ラブれたーず from中野 」。初回から興味あるお話の展開です。次もお楽しみに!!


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「カミングアウトのリレー」

虹色の皆さん!僕の「カミングアウト失敗談」をまず聞いて下さい。それは数年前に同窓会の幹事役を買って出た僕と二人の友人が打ち合わせで集まった時のことでした。高校卒業後20年以上になるオジサン3人は蕎麦屋で昼下がりから天ぷらをつまみながら酒を飲んで昔話に花を咲かせていました。「あいつはこうしてる」「こいつはああしてる」と同窓の友人の近況を交換していたのです。春先のポカポカしたのんびりした日で和気相合のいい雰囲気でした。
「時効って言い方も変だけどこれは良い機会かな。」と僕は思い切って二人の友人にカミングアウトをしました。
「実は…卒業後兄貴に好きな女の子が出来て結婚することになったんだけど…直前まで行って彼女の家族に〈ある理由〉で断られて破談したんだ。」
二人の友人は箸を止めて話に聞き入ってくれました。僕は続けました。
「〈ある理由〉というのは兄貴が〈在日〉だからなんだけど…」
二人は何も答えませんでした。記憶が曖昧になっていますが、二人は箸を落とした?のかも知れません。しばらく沈黙が続きましたが、その沈黙の意味は拒絶だと僕は悟りました。
「Nはクワケン(僕の愛称です)だけに言ったと思うよ。だから…」二人のどちらが言ったはずですが、どちらが言ったのかよく覚えていません。聞きたくなかったという「空気感」が僕たち3人以外は店員さんしかいない蕎麦屋に漂っていました。僕はカミングアウトに失敗しました。正確には「カミングアウトのリレー」に失敗したのです。この場にいなかった4人目の友人Nには申し訳ないことをしたと謝るしかありません。あの日以来一度も会っていないNには…
虹色の皆さん!この話は「皆さんのこと」ではありませんが、「皆さんのこと」なのです。僕はそう思っています。もう少し話を聞いて下さい。
Nから電話がかかってきました。大学時代ですから、まだお互いに暇で飲み会の誘いかなと思い受話器を取りました。Nの怒気を含んだ声を聞いてその考えは直ぐに消えました。彼は少しかすれた声で早口に僕に訴えました。「俺の兄貴が結婚する直前に相手の家族に断られたんだ。〈在日〉はダメだって!そんなのありかよ?!」僕はNのテンションに合わせて「そりゃないよな!許されることじゃ無いよな!」と声を荒げました。電話はこの話だけではなかったのですが、前後は全く忘れています。逆に言えばNとのこの会話は忘れようにも忘れられなかったのです。受話器を置いた後でふと気が付きました。お兄さんが〈在日〉だとNは僕にカミングアウトしたのだと。N自身も〈在日〉なのは当たり前ですから。(先ほどから〈在日〉の呼称を使っていますが、個人的には〈韓(朝鮮)系日本人〉とか〈コリアン〉と呼んだ方が適切かと思いますが、敢えて差別的なニュアンスを含む〈在日〉を使います。)
僕はNの秘密?を聞いてしまったと思い自分も秘密にすべきだと他の選択肢=カミングアウトは全く考えずに20年間も同窓の友人や恩師には黙秘して来ました。
しかしもう言っても良いころだと思っていたのです。TPOは揃っていました。しかもカミングアウトの直前まで「韓流」や〈在日〉の話題を語り合っていたのです。二人とも差別や反感と言ったものは無くむしろ好意的でした。三人とも『チャングムの誓い』を見ていましたし、イ・ヨンエのファンです。「力道山って北朝鮮から来たんだよね。芸能人やスポーツ選手も我々が知らないだけで〈在日〉の人たちが多いんだろうね。でも〈在日〉だからって別に悪いわけじゃないし」こんな話の流れでした。結果はお読みの通りです。虹色の皆さん、実はもう一人の友人から僕はカミングアウトを受けていました。その友人はゲイです。
そしてなぜか彼がゲイであることを僕はカミングアウトのリレーをしようとさえ思わなかったのです。
なぜしなかったのか?なぜ出来なかったのか?虹色の皆さんと一緒に考えて行きたいと考えています。(つづく)
クワ犬こと桑島健太郎






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AGP関西からのお知らせです!

2008年10月18日 | Weblog
☆AGP関西からのお知らせです。
もう37回目なのですね。ここまで継続させるのは大変なことですね。
AGPを見習って、つなぐ会もがんばるぞ!!(笑)
「継続」何事もこれが大切ですね!!


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☆☆第37回「ビアン・ゲイである自分を語る会」のお知らせ☆☆

AGP関西では、11月16日(日)に第37回「ビアン・ゲイである自分を
語る会」を開催します。

「昼間にお酒のない場で、ざっくばらんにゲイとして日常生活の
事柄やセクシュアリティについて話し合えたら」
とのコンセプトで、3ヵ月に1度、語り合いの場を持っています。

今回は特にテーマ設定はせず、堅い話・柔かい話・興味のある事を
気軽に話し合って、楽しく交流する場にしたいと思います。


日時:11月16日(日)午後1時から午後5時まで
会場:大阪市内の公共施設の会議室
参加費:2,000円(定期的収入のない方は1,000円です)

参加を希望される方は、AGP関西(agpkansai07@yahoo.co.jp)まで
メールでお申し込みください。
(お手数ですが、文中のアドレスの@マークを小文字に変えて下さい)

その際、以下の3点をご記入ください。

・お名前(ニックネームで結構です)
・自認している性別・セクシュアリティ
・年齢
・メールアドレス


折り返し、こちらより連絡致します。

http://agp-kansai.seesaa.net/

http://www007.upp.so-net.ne.jp/west-katari/


では、皆様のご参加をお待ちしています。




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「つなぐ会in東京 10月」のご報告 Ⅱ

2008年10月18日 | ミーティング
☆先日の「第5回つなぐ会in東京」に神戸からご夫婦で参加してくださったお母さまからもご報告をいただきました。ほんとうにさまざまな立場の方のご参加があり、さまざまな課題や思いがあることを痛感させられた会でした。これからそのひとつひとつをよく考え、そして語り合い、問題に対処していきたいと思います。大きな宿題です。

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「つなぐ会in東京」に初めて参加しました。椅子が足りなくなる程多くの参加者の熱気で、話題も盛りだくさん。さすが東京!と感じました。「ハートにつなごう」に出演されていた方々、初めてという方もありで、なかなか多種多様な話で焦点をどこに絞ったらいいのやらと悩みつつの進行となりました。

 河合塾でのRYOJIさんを招いての講演会の模様や、アムネスティインターナショナルジェンダーチームの取り組みなど、前向きな社会への提言活動にうなずいたり、感心したり。

 子どもをもつマイノリティの方がどのように子どもに伝えていくか、悩みつつも自分なりの方法で時間をかけながら子どもと向き合っていらっしゃる傍ら、成長したかっての子ども立場の方からの発言があったり、配偶者がマイノリティだという方やはたまた逆の立場の方や、会場のあちこちでいろんな出会いが生まれました。結婚制度とは・・・、子どもを持つ意味とは・・・、いろんなことが頭をかけめぐった3時間でした。

 私は東京でのつなぐ会も初めてでしたが、関東にいるFtMの子どもとそのパートナーも一緒というのも初めてでした。子どもがGIDということもあり、私が一番印象深かったのは、性同一性障害特例法施行前と後の世代の社会格差という点でした。「金八先生」や「ラストフレンズ」など、メディアの影響力もあるでしょうが、私の子ども世代(20代)はまだ周りから好意的に理解されたり、受け入れられたりしてきたように思います。しかし、もう少し上の世代の方たちは思春期・青年期に周囲の無理解のために孤立してきた上に、今でも就職するときにさまざまな困難があると聞きました。法律ができても、人々や社会が受け入れていくためには、乗り越えなくてはならない高い壁があることを改めて痛感し、今後この会でどのような活動をしていくことが必要なのか、大きな宿題を持ち帰ったような気がしています。




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第21回ミーティングのお知らせです

2008年10月13日 | Weblog
次のミーティングは11月2日(日)ですが、今回もゲストスピーカーをお招きしています。

大阪府立大学人間社会学部准教授 東 優子さんです。「多様な『性』を認める社会と教育」というタイトルでお話していただきます。先生を知ったのは、昨年、大阪のある公共施設に行った際、そこに置いてあったチラシからでした。「同性愛や性同一性障害など、多様な性のありようを認め合える社会をめざしたいものです」というタイトルを読んで、こんな先生もいらっしゃるんだね!とメンバーと一緒に喜びあったものです。いつかお会いしたいと思っていました。そのチラシの一部をご紹介します。

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■どんな動機から「性の問題」を研究テーマに選ばれたのですか?

――同性愛者やHIV/エイズ患者が自分を隠して生きなければならない現実を知ったことです。高1の時から人権問題など様々なことを語り合った友人がいます。その人がゲイであることを私に告白できずにいたということを、大学生になってから打ち明けられて大きな衝撃を受けました。・・・また、大学院時代にエイズのボランティア活動をするなかで、ゲイの若い友人を亡くしました。・・・社会の中でこれほど性の問題で苦しみ、抑圧を受けている人たちがいるという事実を知って、あらゆる人たちの人権を保障する社会のありようについて考えるようになったのです。・・・

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カミングアウトを受けたときの衝撃から、研究されている内容まで、さまざまな角度からのお話が聞けることと思います。正しい知識を得ること、現状を知ることは大切ですね。当事者の方、ご家族の方、そして友人のみなさん、どうぞ、ご参加ください!



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「つなぐ会in東京 10月」のご報告 Ⅰ

2008年10月12日 | ミーティング
☆10月5日「つなぐ会in東京」を行いました。数えてみると東京も今回で7回目になります。さすがに東京は参加者も多くて、40名近い方が来てくださいました。さまざまなご報告やうれしいお話があり、また当事者の方、親御さん、友人の方、それぞれ初めてのご参加がありました。東京の中心メンバーであるお父さまからご報告をいただきました。ほんとうにいい会でした。

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「つなぐ会in東京 10月」

今回も大勢の皆さんにお集まりいただき、いろいろなお話を聞かせていただきました。
遠くから来ていただいた方。大変な勇気を奮って恐る恐る来てくださった方。ちょっとした興味を持って出席していただいた方。レギュラーのように出席していただいた方。出席の理由も様々です。
運営する側としては、「出席してよかった。」、「感銘するお話を聞かせていただいた。」、「皆の前で初めてカミングアウトすることができた。」、「今回はうまく話すことができなかったけど、次回も出席してみよう。」等々と、出席した皆さんが、何かしらの満足感、カタルシスを感じていただけるような会にしていきたいといつも思っています。
会の認知度が徐々に高まっていることに少なからず戸惑いながらも、もっともっとしっかりとした運営をしていかなければならないなあという使命感を強く感じます。
出席したくても、いろいろな理由で出席できない方が、気楽に出席できるような仕組みも、早急に作る必要があると感じます。
自分の子供はFTM-GIDですが、会に出席し、皆さんのお話を聞くことを通して、自分の中に今だに存在するいろいろなシコリ、しがらみ、ドロドロしたものが少しずつ剥がれ落ちていくのを実感します。日常何気なく使っている言葉が、人を深く傷つけていたことを知り、自己嫌悪に陥ったり、頭では理解していたつもりが、口から出る言葉が全く一貫性のない矛盾だらけであることを人から指摘されて初めて自分の矛盾に気づかされることも多々あります。
これからも、本人、家族、友人を深く、真剣につなぐことができるように努力していきたいと思っています。




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講演会アンケートの結果です。

2008年10月10日 | Weblog
先日の青少協講演会のアンケート(回収数47枚)の結果をいただきましたので、その一部をご報告します。具体的な記述はすべて掲載しましたので長いですが、学ぶ機会を得た社会からの正直な声です。読んでみてください。

●まず知識についてお聞きしましたところ・・・
 正しい知識を持っていた    20
 間違った知識を持っていた    9
 知識がなかった        17
正しく知らなかったという方が26と提出者の半数以上でした。

●解決に向けて何が必要か・・については
 教 育    35
 法 律    16
 行 政    14
 その他     9
やはり教育の必要性を感じている方が圧倒的です。すべてはここから始まるわけですね。

●解決に向けての具体的な記述内容をご紹介いたします。
書く時間は短かったのですが、さまざまな提案、ご意見を書いてくださいました。

≪教育で取り組む≫ 
・違いを受け入れる、教育者がほんとうに理解、提示。
・小学生には難しいと思いますが、アニメなどわかりやすくとらえる教材があればいいなあと思いました。また中学生以上にはドラマを使って当事者の苦悩や周り の理解の大切さを伝えるものがあればいいなあと思いました.。
・まず教員、親を対象にこのような講演会を!
・道徳の時間で
・あらゆる子どもそれぞれ個性、特性があることをいろいろな事例で授業に取り入れる
・偏見を取り除く
・少数派の人たちの気持ちを考える授業
・特別なこと、当たり前にあること、それを認めていくことを、道徳の時間で伝える、等
・小・中学校で講演会。授業で取り組む。
・先生の意識(大人)から変えていかなければ・・
・講演会を開く。
・個性を認めるように
・先生の勉強会、生徒への講演会
・ただの興味に終わらないよう、あるいは反対に興味を増長することのないよう注意は必要だと思います。
・教師への啓発が必要
・教育者が正しい理解をもつ必要がある。
・小・中・高で今日のような講演をする。
・一人ひとりが正しい知識を得ること

≪法律の整備≫
・ 同姓婚まで難しくともパートナー登録ができればいいのにと思う。
・パートナーとしての受け入れ
・人間として扱う。
・同姓婚を可能にする。
・結婚を認める。

≪行政の取り組み≫
・受容できる環境を整える。
・学習する。制度を見直す。

≪その他≫
・日々の地域での取り組みを考えたい。
・一人ひとりの意識変革、強制はできないと思う。
・身近なひとからの接し方
・何が必要かは当事者にしかわからないと思います。
・すべてに対して啓発が必要
・マスコミの影響が大きく、本質が伝わらない。
・一人ひとりが知ることが大切
・保護者への理解を深める為の啓発
・ともに生きていることを知ってもらう活動
・NPO,NGOなど地域から変えていき、その結果として行政、法律が変わるべき


●最後に聴講して感じたこと。たくさんの方が書いてくださいました。読めば読むほど、いい講演会だったなあ・・と思います。青少協のみなさんに感謝です!!

・ マイノリティを受け入れ、その人らしくていいということはすべての人に通じることすね。ありがとうございました。
・ 考えさせられることが多かったです。ありがとうございました。
・ すごく肩を張ってかまえて聞き始めたけれど、とてもわかりやすい、いいお話でした。もっと多くの人に関心を持ってほしいと思います。
・ 今日はほんとうにありがとうございました。レーザーラモンHGと身障者のお話はとてもよくわかりました。全くそのとおりだと思い、笑っていた自分を恥ずかしく思いました。同和問題、外国人問題、障害者差別の問題、全てに通じるものだと改めて思いました。
・ 石川大我くんの「ボクの彼氏は・・」「カミングアウトレターズ」2冊を涙を流しながら読みました。「人は違って皆いい」私も周りの人にこの本を貸し出して、早く偏見のない社会になるようアピールしていきたいと思います。
・ とても良いお話を聴くことができました。自分の考えも変えないと、と思いました。
・ 目からウロコでした。わかりやすいお話がよかったです。
・ 社会の価値観に当てはまらない子どもたちへの支援の考え方としたいと思います。あなたの命を大切にしたいと思いました。ありがとうございました。
・ 少数派を受けとめること(LGBTに限らず)が必要だと思いました。
・ 学校現場は尾辻さんのお話にもあったように様々な個性、特性があります。それぞれの子どもの違いを認めることから教育は始まるということを改めて感じた。この姿勢を今後も大切にしたい。
・ 今までマスコミからの中途半端な情報しか知りえなかったことが、今日はじめてきちんと聞けたことでこれからの見方や考え方がとてもわかりました。
・ 普段教育に携わっているが、様々な差別について、子どもたちの直面するであろう器を一回り大きくすることができた。まだまだ知らないこと、通り過ぎていた(気付かずに放置していた)ことがたくさんあることを再確認した。人に寄り添い、守ることのできる人に、教師に、大人になることにエネルギーを注いでいきたい、と刺激を受けました。
・ 自分の周りに該当する人がいなかったので知らずに過ごしてきました。なので、気付かされることがたくさんありました。
・ まず知ることが理解の第一歩と思いました。
・ 「いいんじゃないの?」と言って理解者みたいな顔をしていた自分がじつは無関心であったと知り、気付かされました。
・ 青少年に対してのフォローの方法をもっと聞きたかった。
・ 今日参加したことにより、理解が始まると確信します。もし自分が該当者だったら・・・と真剣に考えました。
・ 身近な問題として受け止めることを痛感した。
・ とてもよかったです。是非応援します。
・ 今まで身近にLGBTで悩んでいる人などがいなかったので、深く考えたことがありませんでした。今日を機に自分の中で少し考えてみたいです。
・ レズ、ホモ、IS(マンガで)存在は知っていたが、正しい知識を得られました。子どもたちに人それぞれ個性を認め、偏見しないよう伝えます。
・ 普段の生活ではあまり感じたことがなかったが、特別なことではないんだと改めて気付きました。ためになりました。
・ LGBTの人たちに対する考え方が変わった。
・ 大変よくわかりました。広げていきたいと思います。
・ 大変充実した内容でした。ありがとうございました。
・ ゲイ当事者として多くの方が関心を持っていただけるのがありがたいです。
・ 当事者が抱える心の問題が参考になりました。教師、保護者への知識の普及が大切であると思いました。
・ なぜかホッとしました。LGBTの為の活動として学習会を開いていますが(団体で)、そのほかに自分にできることはないのだろうか?
・ すごく複雑な気持ちです。前向きに受け止めるべきなのはわかる。クラスに一人いてもいいやんと思うけど「わが子が」と、小さい家族の問題となると悩む。ただ講演を聞けてよかったです!
・ LGBTは少数者であるがそれを特別視してしまうことは共生、共育の理念に反しないか疑問に思った。例えば相談業務などで一般的に資格取得に際し、知識は不要であるが、その点をどう考えるかがむずかしいと思う。
・ とても心が強い方だと感じました。その分悩んできた年数が長かったからでしょう。みんな同じが当たり前になっている今、この問題に限らずもう一度考えなければならないことが沢山あると強く感じました。
・ 本日はありがとうございました。大切なことを再確認しました。子どもたちと関わる上で、毎日の私の心構えと気づき、態度、見守り、言動の積み重ねが大切だと思いました。
・ LGBTについて意識し、考える機会になりよかったと思う。家族の中でも話し合いの機会を持ちたいと思う。
・ きいてみなければ分からんもんやねえ。知らんことばかりでした。「最後の3つのお願い」を心掛けましょう。
・ 今まで避けてきた課題でした。反省。家でも子どもたちとも話し合ってみます。


☆目に見えるところでは大きな変化はないかもしれませんが、知ることで人の心は変わっていきます。教室や家庭や職場など、参加者の周りで少しずつでも対話が始まることでしょう。心という目には見えないところでの変化が、やがては社会を変えるのだと思います。これからも一人でも多くの人に正しく知っていただける活動をしていきたいと思います。



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