LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第8回名古屋ミーティングレポー

2016年06月19日 | Weblog

平成28年6月5日㈰にミーティングを行いました。 

参加者10名のうち、過半数の参加者がトランスジェンダーの当事者もしくは母親という構成でした。

 

「つなぐ会ミーティングに通うようになってちょうど一年です」と、感慨深げに言われたかたは、トランスのお子さんを持つお母さん。高校に通うお子さんは相変わらずがんばっている、落ち着いた学校生活を送っているとのお話でした。定期的に病院へも行っているとのこと。お母さんご自身も笑顔で話されていました。

 

初参加のあるお母さんは、ある日、唐突に娘から、「自分は性同一性障害で、手術をしたい」と言われ、受け入れられず、悩んだ末に「つなぐ会」にたどり着いたというかたでした。

将来を悲観して、一時は死ぬことを真剣に考えたといいます。

今は家族関係は前より良くなったものの、複雑な思いがまだあるそうです。

お子さんはホルモン治療を始め、変化していく姿を見るのがまた辛く感じる、親戚や近所付き合いの事など思うと不安や心配が募る、とのお話でした。

 

今現在悩んでいるお母さんが、当事者である方のお話を聞く機会になるのはミーティングのいい所だと思います。この日もFTM、MTFの当事者の方や、先輩の母親から自分の経験談や意見やアドバイスなどが出ました。

 

また初参加のYさんは、仕事上、セクシュアルマイノリティの方への対応をどうしたらよいかわからないことが多いので参加したというかたでした。

知らないことばかりだったので来てよかったです、という感想をいただきました。

 

ミーティングを重ねる中で、何回も顔を合わせるうちに暗かった表情に笑顔が見えるようになったかたもいます。そういう変化に気がつくと嬉しい気持ちになります。

逆にこちらも励まされたりも。

地道にこれからも回を重ねたいと思います。

                                  ユウコ


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東京ミーティング(6月5日)の報告

2016年06月08日 | Weblog

6月5日に東京ミーティングを開催しました。

今回は、福島みずほさん(社民党副党首参議院議員)、
日高康晴さん(宝塚大学看護学部教授)、
石川大我さん(豊島区議会議員)をゲストとしてお招きしました。

日高さんから、LGBTに関する最新トピックスをお話していただきました。
その中で、特に印象に残ったのは、「LGBT当事者は家族からも孤立してしまうことが多い」、
「メディアのLGBTについての取り扱い方が変わってきているが、同じ局でも番組によっては、真摯にLGBTのことを取り扱っている番組と、相変わらず面白可笑しく取り扱っている番組が共存している」、
「カミングアウトについては、地域の違いと世代の違いがあり、カミングアウトすることのメリット・デメリットをしっかり考える必要があり、強制することはいけないし、カミングアウトするしないはあくまでも個人の問題であるということを認識する必要がある」というお話でした。

続いて、福島さんと石川さんから、LGBTを取り巻く政治状況についてお話していただきました。
その中で特に印象に残っているのは、5月27日に野党4党が「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を衆議院に提出したこと、
自民党が4月27日に「性的指向・性自認の多様なあり方を受容する社会を目指すためのわが党の基本的な考え方」等を決定し、公表したというお話でした。
両案にはかなりの相違性が見られますが、案の内容、審議の行く末に注目していきたいところです。

ヒロシ


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