LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

4月【みんなで保護者会】の報告

2021年04月22日 | Weblog

令和3年4月18日

今回は、医療機関の選び方の質問が多く、先輩の保護者の方々からご意見をいただきました。

あくまでも保護者からのご意見であり専門家ではないので、参考意見としてお受け取り下さい。

参加者からの質問①
「娘2歳の頃から男の子の服着用。現在小学校2年生、通院しているが専門医ではない。
 相談できる場所を知りたい。」
➡学校とよく相談して本人がどうしたいのか本人の意思を確認する。
 学校に頻繁に足を運んで調整する。子供に必要な事を学校と共有する。
➡認定医が少ない!認定医の先生ではなくても気持ちの通じ合う先生がいいのではないか?

参加者からの質問②
「専門医の受診は必要か? 本人が望まなければ不要か、その理由も知りたい。」
➡専門医の受診はしたほうがいい。
➡話をするだけでも心が落ち着くのではないか?
➡専門医の診断があると安心すると思う。

参加者からの質問③
「精神病でもないのに診断は必要か?」
➡診断することでなにを目的として診断が必要なのか本人と保護者が考える機会になる。
 安心する事もある。
➡何者かが分からないので診断をして違和感をなくしたい。
➡ロールモデルと出会ったことで落ち着いた。

参加者からの質問④
「昼夜逆転していて家族と会わない。性自認とは別のところで精神的な緩和とか何か糸口が見つからないか?家族内で知っているのが母親だけ、父親は精神内科に連れていくといっているが、性自認で悩んでいることを知らない。」
➡LGBTと精神的な事は別と考えて「あなたは、どうであろうといいんだよ」と、
 子供の思っている事を吐き出させる。
➡「ありがとう」のメッセージを贈る、愛のメッセージをおくる。
➡保護者が精神的に参ってしまうなら、保護者自身が精神科にかかってアドバイスを受けながら生活スタイルを変える。
 肯定的な言葉、愛を伝える。3年から5年はかかるかも・・・長丁場になるが希望を持って子供を支えて! 

参加者からの相談➄
「5年生で進学予定の学校の校則が厳しい。」
➡教育委員会の相談窓口もあります。


相談できる所
1 プラウドライフ
2 カラフル@ハート
3 遠藤まめた にじーず


次回は5月23日(日)です!


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4月東京ミーテイングの報告

2021年04月21日 | Weblog

緊急事態宣言明け4月4日のミーティングは、全員初参加の親御さんばかりとなりました。 

先ずは「つなぐ会」についての紹介と、理事が子どものカミングアウトのバトンを引き継いだ由などを皮切りに全員の自己紹介から。子どもたちのセクシュアリティはレズビアン、トランスジェンダーなどそれぞれ、年代もそれぞれ、カミングアウトの話から、仕事、手術、パートナーの話など色々な角度から親子関係の有り様が話され、お互いに客観視しながら語り合い、意見を出し合いながら、自らの家族関係を改めて見直すよい機会になったと思います。

意見交換しながら感じるのは、若い親御さんはセクシャリティの知識が比較的高いので、子どもを受容しながら支援する態勢がある。が、意外にも子どもの周りには旧態依然の価値観の持ち主がチラホラといるようで、そのギャップに子どもは戸惑う。そういう状況を聞くと、やはり親だけが理解があっても子どもを支えるには限界がある、社会全体の認知度を上げていく活動の必要性を痛感します。

片やジェンダーについて学んでいない世代の親御さんは、子どものカミングアウトは青天の霹靂。かく言う私もその態で、性同一性障害という言葉はドラマの世界の話で身の回りにはないものと思っていたほど。同様に、我が子の現実に面食らい悲嘆にくれる親が多い様です。今の社会はセクシュアリティに対する認知が進み、これから更に改善されていくであろうと世界の趨勢を見ても思われますが、その辺りの推移はなかなか実感として捉えがたく、親は子どもの行く末を案じ、ひたすら悲しみ、勘違いだと思いたい。セクシュアルマイノリティの生きられる世界は水商売しかないと思い込んでいる方も多いので、子どもの将来に希望が持てない。それを、希望のあるエピソードを交えながら現状の明るい兆しを提起していくのがこの集いの意義なのでしょう。そのためにも、セクシュアルマイノリティでありながら懸命にこの社会で生きている当事者の参加は欠かせない、と今更ながら思いました。10のエピソードより1人のトランスジェンダー、1人のレズビアンとの出会いが、親御さんの目の曇りを取り除く。私がそうだったように。様々なセクシュアリティの方々との出会いに新しい発見があり、新しい価値観を見出し、ロールモデルの生きざまが勇気と希望を与えてくれたのだと思います。

ミーティングの最後に絵本を読みました。ヨシタケシンスケ氏の『みえるとかみえないとか~ちがいをかんがえるえほん』、宇宙を旅する宇宙飛行士さんが様々な宇宙人と出会いながら、お互いの違いを驚きながら認め合っていく、面白くも考えさせてくれる絵本です。人はそれぞれに違います。その違いを好奇心旺盛に見ることができたなら、人と人との関係は豊かな広がりをもたらすのではないか・・・

「我が子の未来も大丈夫。きっと仲間たちと共に生きていける」と思えたのは、数々の出会いのおかげです。マイノリティであることに絶望するのではなく、葛藤しながらも向き合って受け止めていく、その道の先に、従来の価値観では及びもつかなかった新たな世界が開かれています。

子どもは自身の道を探っていく。私達は応援団として一緒に歩いていきましょう。

今週末は東京レインボープライド、オンラインパレードです❕


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4月名古屋ミーティングの報告

2021年04月11日 | Weblog

令和3年4月5日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室2

参加者
 トランスジェンダーの子を持つ母
 同性愛者の娘を持つ母
 同性愛当事者
 MTFと自認している子の母
 MTF当事者 合計5名

報告
「多様な性を認め合い誰もが安心して暮らせる三重県条例」が4月1日より施行された、本当に活動継続してきてよかったです。今後は多様な性を授かった方たちがいることが当たり前の社会で教育や職場、地域が動くと期待されます。条例をもとに指導や研修もできるのではと期待されます。うれしいー。

相談内容
19歳の子供が就職活動したが落ちてしまい。引きこもっている。
本人は手術を希望している。祖母が金銭的援助を積極的にしようとしている。父は本人に任せると言っている。母として無職の状況で不安とのこと。
➡それに対して、「就職と手術を同時に考えずまず手術、そのあと就職と考えてみるとか、男性女性ではなく人として考えてみては」とのご意見がありました。

質問内容
は何が悲しいのかお聞きしたい。
➡「体と自認が一緒に授からなくて、本当にごめんなさいという気持ちで当時は毎日悲しくて泣いていた。子供はものすごく男性の性を欲してるのに、あげられなかった。切なくて、悔しくて、悲しく思った。」気が付いてやれなくて、親として情けなくて悲しく思った。自分が一番タブー視していた性をわが子から突き付けられたようだった。」などの思いや、「どうやって生きていくのだろうという心配」などの親の声がありました。

次回は5月10日(月曜)13:00~ いなべ市役所で行います。

 


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