LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第3回福岡ミーティングのご報告

2012年02月15日 | Weblog

 

☆ 122日福岡ミーティングを開催しました。初参加9名を含む23名の参加でした。今回も「自分で学ぶために来ています」とおっしゃって8名のアライさんが参加してくださって、本当にうれしく心強いことです。

 

自己紹介や近況報告などのあと、参加者さんのお一人が持ってきてくださった『GIDのホルモン治療の開始年齢が18歳から15歳に引き下げられた』という新聞記事が話題になりました。「まだまだゆらぎの大きい思春期に心配だ」とか「選択の幅が広がるのはいい」などいろいろな感想が出ました。その中で、私はあるゲイのお子さんを持つ親御さんからの言葉が心に残っています。

 

「私らの子どもたちはね、自覚した時から家族の中ですらたった一人で苦しんで自分と向き合い、闘ってきてるんですよ。 15歳であろうと10歳であろうと彼らの思いはぜったい尊重してやらないけません。」

 

   まだまだ一人で苦しんでいる人がおられることでしょう。家庭でカミングアウトした後も、家族であっても「そうそう、そうなのよねえ」とは共感し合えないもどかしさをお互い感じているかもしれません。それでも一歩ずつ距離が縮まるように、たくさん語り合って学び続けたいと思いました。

 

  また、うれしいニュースの報告がいくつもありました。

 

1、  福岡市人権教育研究会の機関紙に「LGBT特集」が載りました

12月に発行された福岡市人権教育研究会の機関紙「アクセス」の特集は

「多様な性について~シリーズ1:セクシュアリティって何?~」です。

つなぐ会も執筆に協力いたしました。

おもに市内の小学校・中学校の2000名余の先生方に配布されました。他の機関からほしいとの希望もあり増刷されたほど大きな反響があったようです。

     

2、  「LGBT成人式」関連のイベントが大成功でスタートしました

つなぐ会も賛同団体になっている「LGBT成人式」が115日に世田谷区成城ホールで開催され、ちょうどミーティングの二日前のTV番組「ニュースゼロ」で放映されていて話題になりました。世田谷区長さん初め15名の議員さんも出席。心温まる感動的な式典と盛り上がったパーティーの様子は当日ゲストのオノさんのブログなどで読めます。

http://queerfamilyjimdo.com/

      今後も交流イベントが各地で続くようです。

 

3, 長崎に「LGBT交流会」がリニューアルスタートしました

     つなぐ会に毎回参加してくださっている方が中心になって長崎でLGBT交流会がスタート

しました。

     『Take it 虹』といいます。 詳しくは http://x62.peps.jp/takeitneasy

 

   4, 西日本新聞に「多様な性を考える」連載記事が載りました。

    詳しくはブログの別枠紹介記事をお読みください。

 

 

   福岡ミーティング、次回は 429日(日)午後1時半~

      場所:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)  

      つなぐ会おすすめのDVD「ゲイといっしょに30日間」の鑑賞も予定しています。

 

 

   

      


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西日本新聞のLGBT特集連載記事のご紹介

2012年02月15日 | Weblog

☆西日本新聞に多様な性を考える素晴らしい連載記事が載りました。

「新約男女 シリーズ第12部 『あなた色わたし色 「性別」をかんがえる』」というタイトルの連載です。

 

2011129日朝刊 「女?男?自分です」

10日朝刊 「『好き』って何だ?」

11日朝刊 「『家族』になりたい」

14日朝刊 「『二元論』を越えて」

15日朝刊 「虹の色に境界なし」

16日朝刊 「あなた色わたし色番外編」

 

次のサイトで読むことができます。

http://nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/topics/20111209/20111209_0001.shtml


2回目以降も、下にぐーっといって見出しをさがしてください

 

LGBTについてまだ知識のない読者でも性の多様性について正しく理解が深められるように、語句の説明を加えたり、身近にいる当事者さんの具体的な事例をおりまぜながらとても読みやすく書かれています。

私からカミングアウトされてLGBT問題を知った友人は、「自分では人に筋道たてて話せるほどわかっていないからこの記事の切抜きを友達に説明する時に使ってるの」と言っています。

 

長い時間をかけた丁寧な取材を通して、LGBTの人々をめぐるさまざまな葛藤や問題を、いろいろな角度からみごとに凝縮してとりあげてくださっています。

   そのひとつが、第4話「『二元論』を超えて」。この回では、私がつねづね疑問に思っていたこと・・・「なぜメディアに登場するのがMTF系の男性に生まれたタレントさんたちばかりなのか」・・・についても語られていて、性的少数者の問題が実は女性の問題やジェンダーの問題と深くつながっていることがあぶりだされています。

福岡ミーティングには、毎回女性の問題に関わっておられる方たちが「根っこは同じだから」とおっしゃって熱心に参加してくださっているのですが、そのことの意味を遅ればせながら私もようやく理解し始めた次第です。

LGBTを切り口にしつつ、「男とは?女とは?そもそも人間とは?」という本質を見据えてみようと書かれた記事です。皆様ぜひお読みください!         (福岡窓口  中島)

 

 

 


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関学でポスタープレゼンテーション!

2012年02月04日 | Weblog

☆12月の神戸ミーティングでご報告をいただいた関西学院大学三田キャンパスでのイベント。お二人の勇気ある当事者の方がキャンパスでポスタープレゼンテ―ションを行われたとのことでした。通行人から集まった40枚のコメントも見せていただきましたが、みなさんがこのプレゼンで“気づく機会”を得られたことがよくわかりました。お二人の勇気を称えるものもありました。素晴らしい活動だと思いました。

話は変わりますが、去る1月19日(木)の朝日新聞2面の「ひと」欄 “同性婚を公表する大阪・神戸アメリカ総領事パトリック・J・リネハンさん(58)” の記事、みなさんは読まれたでしょうか。彼が公務員となった1984年当時はゲイを公言すれば職場を追われたが、クリントン政権下の95年ごろから政府内でも権利が認められ始めたと。昨年9月の赴任時、日本はパートナーのエマーソン・カネグスケさんに「外交官の配偶者」としてビザを出し、今では夫人同伴を請う招待状の多くも彼の名前になっているそうです。「『最初は戸惑う人でもすぐに受け入れてくれる』と日本社会の過ごしやすさを語り、最後には『自分らしく、隠さずに生きる。それがひいては人権全般の向上につながる』と信じる」とありました。お二人にとって日本が過ごしやすい・・という一方で、米国ほど権利の認められていない日本の当事者からは「励みになる」とエールが届いているそうです。

下記は関学で勇気あるプレゼンをされた方からのご報告と、当日配布されたレジュメに掲載されお二人の当事者の方とお一人のアライさんの「声」です。(実名はイニシャルに変えさせていただきました)みなさんの行動からも「励み」をいただきました。この声がどうか社会に広がっていきますように!!

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2011.11.25()に、関西学院大学三田キャンパスで行われたリサーチフェア(研究発表会)で発表を行いました。
ポスタープレゼンテーションという形式で、セクシュアルマイノリティについてのポスターを掲示して通行人に対してプレゼンテーションを行いました。

タイトルは「実はあなたもまいのりてぃ??VOL.2~関西学院のセクシュアルマイノリティが本音をつぶやいてみtter~」

内容は、関学のセクシュアルマイノリティの学生・卒業生から、普段言えない本音のメッセージを集め、聴き手の人たちにセクシュアルマイノリティが身近な存在であることを伝えるというものです。

ポスターは、5人の在学生・卒業生から集めたメッセージに、本人のセクシュアリティと学部と学年を添えて掲示しました。

発表の合間に聴き手の人から付箋にコメントを書いてもらい、貼ってもらいました。
最終的に付箋が40枚ほど集まり、用意した100枚のレジュメも全て受け取ってもらうことができました。

聴き手の方からは、「身近にいるということを知って、自分のいままでの言動を振り返った」といった声を聞くことができました。

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~ほんとのこと。~

 

私は現に大学3年生まで自分のセクシュアリティについて話すことができなかった。でもその中で友だちも冗談で「おかま」とか「れず」といった言葉を使っているのを何度も聞いてきた。一緒に笑っていることもあった。いくら仲のいい友達でも自分が本当の話をしたら友達ではいられないのではないかと、怖くて本当のことが言えなかった。誰かとつながる必要もないと思った。

でも3回生のときに社会で自立して生きていかなければならないということを考えて、いままで諦めてきたけど、仲のいい友達に自分のことを知ってほしいと思った。

初めて関学のゲイサークルに行くまで、セクシュアルマイノリティの人に会ったことがなかった。大学にいるような普通のひとたちばかりだったけど、外の世界では自分のことを隠したり、恋愛に興味がないと言ったりしていた。

パートナーが出来て自分らしく生きることに自信が持てるようになって、同じように自分を隠して生きている関学のひとたちにも幸せになることを諦めてほしくないと思った。

ただセクシュアリティが違うだけで、それは単なる個性だと思う。

伝えたことで、自分に嘘をつかないことで、今まで生きてきた20年より伝えたあとの1年のほうがよっぽど幸せに思えた。ヒロはヒロでいいと思うって言ってくれた。

それまで自分が何者かわからなかったし、パートナーがほしいけど、そう思っていいか確信が持てなかった。自分の中に「自分らしさ」を否定する気持ちがあった。

自分らしさを伝えたら、受け入れてくれて、認めてくれた人がいて、それで初めて自分をちゃんと肯定できるようになった。今は、心から幸せだと思っている。

でも、まだまだ私のような30人に1人の仲間たちが、こんな風に顔も名前も出せない思いを抱えて生きている現実がある。

この関学からそんな空気を変えていきたい。

自分らしくいることを、応援できる場になってほしい。

H.Y

 

 

大学4回生のとき、Yさんと同じように、「実はあなたもマイノリティ?」というタイトルでここでポスタープレゼンをやりました。

私は当事者の人に会ったことがなくて、研究のテーマでもあり、必死でインタビューやアンケートを取った。

だけどそこに出てくるのはお互いの『誤解・無理解』という壁。

私がここでプレゼンをしているのに「ホモ・・?」と言いながら通り過ぎる学生もいた。

その後、卒業してからセクシュアルマイノリティの人と接するうちに「本当の自分らしさ」というものを考えることが出来るようになった。

それまでいかに自分が「女性」であり「女性らしく」ということばにとらわれて生きてきたか分かった。

セクシュアルマイノリティのひと、ではなくて、そこで出会った人たちがみんな「友人」になった時、そこにはなんの違いもない、同じように人生を楽しむ権利があるのに、居ないものとされているということに気づいた。

「ふつう」と思っている異性愛の社会が「ふつう」ではないように思えた。

「自分らしく生きたい」そう思っていたら、自分も彼氏が元は女性の体だとカミングアウトされたらどうだろう、自分の好きになる人が女性になることはないのか、考えるようになった。

私はセクシュアルマイノリティという生き方を選択しました。

いま自分らしく生きることを模索するエネルギッシュな仲間たちと、それをサポートしてくれる友人や家族がいて、本当に幸せです。

W.K

 

 

~LGBTと社会をつなぐ未来に向けて~

 

私がLGBTと繋がったのはかれこれ6年前でした。友人からカミングアウトを受け、パレードや様々なコミュニティと関わりあっていく中で、ALLY(LGBTフレンドリーな人)という言葉を知りました。ユニークアーティクルジャパンに入社し、LGBTと社会を繋ぐ架け橋になるべくALLY企業として活動できることも大変うれしく思っています。

ただALLY称号(?)をもらえて嬉しいのですが、人と人が互いに向き合った時果たしてセクシュアルのカテゴリーなんて必要でしょうか?

「友人がレズビアンだから」何かが変わった事はありません。

今は友人のパートナー、友人と友人の繋がりが広がっていく事に幸せを感じています。

社会とのずれを感じる時もあります。特に「カミングアウトしづらい」という声を聞いた時です。その言葉を聞くたびに、悲しくもあり社会自体をALLYにしなければと強く思うのです。その為には一人ひとりが互いに知ることから始め、認め合っていくことが大切なのではないでしょうか?

一番の目的はみんなが日々楽しめる事。

そうすれば必ず明るく活気溢れる日本の未来が待っていると私は確信しています。

ユニークアーティクルジャパン+イラストレーター&グラフィックデザイナー

N.F

 

 


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