LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

講演会で発表された手記Ⅱ

2007年10月26日 | Weblog
☆次にご紹介しますのは性同一性障害の方の手記です。
昨年からの2回の講演会を通してもっとも社会に伝えたいと思ったことは「人間は多様な性を持って生まれてくる」ということです。多くの人はまだ知りません。知っても理解できない人もいます。生まれ持った個性、つまり個々の人々の持つ性をお互いに認め合い、自分らしく生きていける、そんな社会を作るためには当事者が声をあげ、またそれを知った人が次へと伝えていくことが欠かせないと思います。彼女の体験発表は、個々の性を考える大きな機会を提供してくれました。
また「セクシュアルマイノリティの中にも差別や偏見が残っている・・」というお話を聞いて、個々の持つ性――個性について考えなければならないのはマジョリティだけではないということも考えさせられたことです。アンケートの中には「今まではレズビアンである私を受け入れて欲しいという気持ちだけだった、と気付かされた。人、一人ひとりの個性を受け入れていくんだということを、改めて知らされました」という声がありましたが、ほんとうにそのとおりですね。マイノリティであれ、マジョリティであれ、やはり人間は多様なのだと知り、お互いに認め合える社会を作っていきましょう。
勇気ある発表、ほんとうにありがとうございました。



 
 私は生まれて物心つく前から、世間一般でいう女の子の言葉を喋り、女の子の仕草をして、専ら女の子と混ざってママゴトやヒロインごっこをしていました。ただ好きになるのは女の子でした。後は恥ずかしながらよくスカートめくりをしていました。これに関しては今考えると女性への憧れが一つの形となって表れていたのかも知れないと感じています。当時は年齢的にも皆まだ男女を意識する年齢ではなかったので、幼稚園でも男女混ざって一緒に遊んだり、運動したりするのが普通だったので、友達関係に関してはたまにからかってくる子がいる位で、殆ど悩むこともありませんでした。だた、一人称が「ぼく」「おれ」では無く、「わたし」「あたし」だったので、母親や幼稚園の先生からよく「ぼくと言いなさい」と言われていたのを覚えています。後は運動会で男女別の競技の時に女の子の友達と一緒に出ようとしたら、先生に止められたそうです。
 
 幼稚園・小学校1.2年までは私は周りより幼かったせいもあり、また自分が女の子の友達と普通に喋り、遊ぶということが出来ていたものの、段々と男子・女子のグループに分かれていく中で、自分が女子のグループにも、男子のグループにもいる事が出来ない疎外感を直に感じていく様になりました。3年生からになると、ほぼ完全に女子からは「男なのに変な奴」と警戒され、気持ち悪がられる毎日が続きました。悔しくて、たまに女子と引っ叩きあいの喧嘩をしたりすると「女の子に手を出したらいけない」と母親から言われたりして、余計に沈みました。5.6年生になると私は周りから格好のいじめの標的になり、男子からも、女子からもいじめられました。担任の先生に相談しても「あなたがきちんとした振る舞いや言葉遣いをしないから続くのよ」と言われました。この時の気持ちは10年近くたった今でも忘れません。
 
 こうした事もあって、私はこのまま公立の中学へ行けば、余計いじめられる、最悪死ぬかも知れないと思いました。その頃兄は勉強が出来、公立の中学に行くのも嫌だった事も手伝って、進学塾に通って私立中学へと進んでいました。初めは興味の無かった私ですが、兄の私立学校の自由さとおおらかさを聞いている内に、私立だったらいじめに遭わないで済むと思って、私も塾へ通い、私立中学の受験をする事に決めました。私は全然勉強が出来なかったものの、なんとか中高一貫の私立学校に合格する事が出来、ホッとしました。
 
 しかし、私立に入ったからといって、私の心が落ち着く事はありませんでした。私は学校中で有名になり、同級生・先輩・後輩、果ては先生からも珍しいものを見る様な目で見られ、指をさされたりする日々でした。先私は自分が男子にならなくてはと思い、男子のグループに飛び込んで一緒にふざけあったり、好きな女の子の話をしたりした時期もありましたが、楽しかったけれども自分が自分でない気持ちが常にどこかにあり、最終的に情緒不安定になってしまいました。
 
 先ほどもお話しましたが、私は当時女性が好きでした。ですから周りから「オカマ」とからかわれても、自分は女性が好きだから違うのだと思っていました。ある意味それが私にとっての「最期の砦」の様なものでした。しかし、小学校4年生頃から、男性に対しても恋愛感情を少しずつ感じる様になりました。その気持ちをハッキリと確信したのは中学1年生の終わりに、同級生の男子を好きになった時でした。まだ小学校の頃は男性を好きになったら本当に「オカマ」になってしまう、そうなったら余計にいじめられる、そう思って必死で否定していました。けれどもメディアなどでおすぎ&ピーコさんが出られているのを見て、同性を好きである事はおかしいことじゃないのだと思い、隠す必要はないのだと思いました。けれども当時はまだ私は性同一性障害者ではない、同性愛者なのだと思っていました。それには理由がありました。それは幼稚園の頃、私の言動や仕草を心配した母が児童心理の専門家に聞いたところ、私は性同一性障害(以下GID)ではないと言われたという話を聞いていたからでした。
 
 自分は同性愛者なのだと感じ、インターネットなどでゲイのページやコミュニティ等を見て情報を収集し、同じ仲間を求めようとしました。しかし、情報を得れば得るほど、他のゲイの人達が、男性として、男性を好きになっているということに自分がどうしても当てはまらないという違和感が高まっていきました。けれども、母の話を聞いているから私はGIDではない、そういった中で板挟みになって自分が何なのかが分からなくなりました。それでも私はゲイなのだという風に無理矢理押し込め、余り考えないようにしました。
 
 そうした状態が大きく変わったのは大学に進学して2年目の夏でした。私は比較的カミングアウトする人間なので、今も続いているアルバイトの人達にもカミングアウトしていました。そうしたら、アルバイトのスタッフの中で、ゲイバー等に行ったりされる方がいて、私を連れて行って下さいました。私は始めてそういったコミュニティの場に行くので緊張と期待を持っていきました。しかし感じたのは、自分は「違う」という決定的な違和感でした。それがきっかけで、もう一度自分が何者かを考えるようになりました。3ヶ月悩み抜いた末、私はジェンダークリニックを持つ病院に行きました。そこで今まで感じた事を全て言いました。結果、医師からはほぼ間違いなくあなたは性同一性障害であるという答えをいただきました。私は長年出せずにいた一つの答えを見つけて嬉しい反面、親にどうやって伝えようかという思いもあり、正直複雑でした。私は自分がゲイだと思っていた時に親にはカミングアウトしたのですが、その際に「もしあなたが身体にメスを入れるなら縁を切るかもしれない」と言われていたからです。その時はあまり気にしていなかったのですが、診断を受けてからその言葉が重くのしかかって恐怖になりました。
 
 現在は思わぬ形でしたが、両親へのカミングアウトを行い、またアルバイト先でも女性スタッフとしての規定に準ずる等の配慮を受けているなど、他の当事者の方に比べたら楽な生活ですが、親とのわだかまりは残っています。私は当事者の親や、社会に一方的にセクシャルマイノリティを認めろというのは正直賛成ではありません。何故ならセクシャルマイノリティ同士の間でも、差別や偏見が残っているからです。まず自分達のそういった点を見直さない限り、広く社会や親に受け入れてもらうのは難しいと思っています。ただ、やはり日常の何気ないところで、私達は差別を受けているのは事実です。私は当事者、社会の両方が歩み寄るように努力する事が大事なのではないかと思います。


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講演会で発表された手記Ⅰ

2007年10月24日 | Weblog
☆今日から2回に分けて、13日の講演会で発表していただいた当事者の方お二人の手記をご紹介いたします。不特定多数の市民が参加する講演会での発表は、大変な勇気のいることだったと思いますが、快く引き受けてくださり、堂々と発表してくださいました。
アンケートの中には「当事者の方の体験発表は胸を打つものがありました。・・・なかなか語りにくいことをお聞かせいただき、ありがとうございました」「もっと当事者の話が聞きたい」という声もありました。

まずはじめにレズビアンの方の手記からご紹介いたします。彼女の「社会にまだ偏見は残っていても、まっすぐに生きていれば理解してくれる人は必ず現れる」という言葉は胸に響きました。そして「勇気」が必要というところも・・。多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。




皆さん、こんにちは。

まず簡単に自己紹介をしますと、私は23歳のレズビアンで、
公務員として裁判所に勤務しております。
交際して約3年になるパートナーがいたんですが、
つい三日前に振られたばかりでして、
この講演の後別れ話をしに行くという
結構ハードな状況なんですけども、頑張ってお話したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


私が同性愛者であることを自覚したのはまだ6歳の頃でした。
世間の大多数は異性愛者であることもまだ知らないまま、
何気なく好きな子の名前を母に言ってしまったんですね。
すると母は何と「こいつレズやー」と叫びました。
その時初めて私は「え、自分は普通と違うんだ」と知ったわけです。
これが人生初の、しかも親へのカムアウトでした。
しかし母は実はほとんど偏見のない人でして、その後は
私のセクシャリティをすんなり受け入れてくれました。
親にカムアウトしたら号泣されたという話をよく聞きますが、
この点私は非常に恵まれていたようです。

その後私は学生時代も、社会人になってからも
全く自分のセクシャリティを隠さず生活してきました。
私は同性愛者としてはかなり特殊な部類といいますか、
少々危険を負ってでも自分をさらけ出して生きたかったんですね。
確かに理解のない人もたまにはいましたが、
私を受け入れ、共感してくれる友人たちも周りには沢山いましたから、
私は一人ではなかったんです。
社会の偏見はまだ残っていても、
まっすぐに生きていれば必ず理解してくれる人は現れる、
と私は経験から悟りました。

またその数年後、初めてちゃんとした恋人もできました。
まぁそれが先日振られた人なんですけども。
私は彼女から色々な話を聞き、大きな影響を受けました。
彼女は私と違って、同性愛者であることで
今まで相当苦労してきた人なんですね。
彼女から、自分が同性愛者である事を受け入れられず苦しんだ過去や、
カムアウトができず自分を隠して生きざるを得ない現状など、
生の声を間近で聞くうちに、私のように楽観的に生きているLGBTは
一握りにすぎないんだと改めて思い知らされました。
そして、この現状を変えるために
自分も何かがしたいと強く望むようになりました。
その一つが、今日ここでこうしてお話することだったわけです。

この現状を打破するために最も大事な事は何かと考えたとき、
私はある事に思い至りました。

それは、一歩を踏み出す勇気です。
例えば仮に、あなたが同性愛者や性同一性障害の人を
気持ち悪いと感じてしまったとします。
そしたらそれで終わってしまわずに、そう思うのはなぜだろう、
実際に彼らと話してみたらどんな感じだろう、と考えてほしいんですね。
話してみたら、彼らが自分と変わらない同じ人間であること、
つまり同性が好きか異性が好きかというのは、
お寿司が好きかカレーが好きか、という程度の違いにすぎないことが
分かってくるはずですから。
もし皆さんがこの先ご友人やお子さんからカムアウトされたときは、
どうか彼らと向き合って言葉を交わして下さい。
そして「言ってくれてありがとう」と言ってあげて下さい。
彼らがカムアウトするのは、あなたを信頼している証拠だからです。

また勇気が大切というのは当事者にとっても言えることで、
カムアウトして失うものよりも得る物の方がずっと大きいと私は
思うんですね。それはかけがえのない仲間だったり、
自分を解放できる喜びだったりします。
もしここに当事者の方がおられたら、慎重に、しかし勇気を持って
一歩を踏み出してみて下さいと伝えたいです。
あなたが信じる人はあなたを決して裏切りませんと。

いつか「あなたのセクシャリティは?」という質問が
「どんな食べ物が好きですか?」という質問と同じくらい
自然に交わされる、そんな世の中になる事を願って、
このお話を終わらせて頂きます。
ありがとうございました。



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AGP関西から「ビアン・ゲイである自分を語る会」のお知らせ

2007年10月22日 | Weblog
☆AGP関西からのお知らせが届きましたので、ご紹介いたします。
「語る会」は8月にもご紹介いたしましたが、今回は「ビアン・ゲイである自分を語る会」です。3ヶ月に一度の割合で行なわれているそうです。

講演会の発表の折に、当事者の方々の中にも差別があるというお話を聞いて考えさせられてしまうことがありました。ゲイはゲイで、レズビアンはレズビアンで、トランスジェンダーはトランスジェンダーで、とそれぞれ仲間で集まるのはいいことだと思います。でもそのようなセクシュアリティの壁を越えて集まることもとても大切だと思います。AGPやカラフルはそのような場を提供してくださっています。みんなで自分の思いを語り合えるといいですね。楽しく有意義な会になりますように!


AGP関西の村田と申します。

11月18日(日)に開催する第34回「ビアン・ゲイである自分を語る会」の宣伝をさせて下さい。

☆☆第34回「ビアン・ゲイである自分を語る会」のお知らせ☆☆

AGP関西では、11月18日(日)に第34回「ビアン・ゲイである自分を語る会」を開催します。

「昼間にお酒のない場で、ざっくばらんにゲイとして日常生活の事柄やセクシュアリティについて話し合えたら」とのコンセプトで、3ヵ月に1度、語り合いの場を持っています。

今回は特にテーマ設定はせず、堅い話・柔かい話・興味のある事を気軽に話し合って、楽しく交流する場にしたいと思います。

日時:11月18日(日)午後1時から午後5時まで
会場:西宮市内の公共施設の会議室
参加費:2,000円(定期的収入のない方は1,000円です)

参加を希望される方は、AGP関西(agpkansai07@yahoo.co.jp)までメールでお申し込みください。(お手数ですが、アドレスの@マークを小文字に変えて下さい)

その際、以下の3点をご記入ください。

・お名前(ニックネームで結構です)
・年齢
・自認する性別・セクシュアリティ
・メールアドレス

折り返し、こちらより連絡致します。

http://agp-kansai.seesaa.net/

http://www007.upp.so-net.ne.jp/west-katari/



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「レインボウープライド愛媛」からニュース!!

2007年10月21日 | Weblog
☆続いてご紹介するのは、「レインボープライド愛媛」のエディさんから送っていただきましたすばらしいニュースです。早くご紹介したかったのですが、大変遅くなってしまいました。このような質疑応答が議会で出るようになるまでには、水面下でどれほど大変な努力がなされたことでしょう。札幌でも感じましたが、愛媛でもみなさんの長い間の努力があればこそだったのでしょうね。東京のプライドパレードも今年は都が後援したと聞いています。動けば必ず変わっていくのですね。エディさんの「広がってほしい・・」という願いがみなさんに届きますように。神戸も愛媛に負けず頑張ります(笑)。

そして行政のみなさん、答弁だけではなく一日も早く具体的な行動をよろしくお願いいたします。当事者の方々をはじめ、親も、家族も、友人も、みんなが社会の変化を待ちわびています。

国会がだめなら地方から日本を変えよう――!!




以下の内容をニュースリリースいたします。
これくらいの議会質問は全国で初めてってことは無いと思うのですが
地方での変化という意味では興味深いのではないかと・・
愛媛が出来るなら、我が県でも!!と広がっていただくことを願いつつリリース致しますので、良かったらネットニュース等で取り上げていただけましたら幸いです!

レインボープライド愛媛 エディ

★★★★★★★★★★

「松山市議会と愛媛県議会でセクシャルマイノリティに関する議会質問」

 四国・松山でLGBTへの差別や偏見の解消を目指して活動中のNPO「レインボープライド愛媛」では、地元の議員などに働きかけ、議会でセクシャルマイノリティに関する質問を上げていただくようにお願いしてきました。
 このたび9月21日に松山市議会一般質問で武井たか子市議が、そして9月27日には愛媛県議会の環境保健福祉委員会において佐々木泉県議から質問をしていただくことができました。
松山市議会では本会議の一般質問において武井たか子市議が次のような質問を大きく時間をとって市長や理事者へ投げかけました。

①セクシャルマイノリティの松山市の見解について
②市長はセクシャルマイノリティの人権上の課題をどう考えているか?
③正しい知識を持った相談窓口とその広報について
④学校教育にける取り組みについて
⑤社会全体への啓発の進め方と基本方針の見直し
市長への質問もありましたが、本人は答えず市民部長と教育委員会事務局長から答弁。
市民部長からは、セクシャルマイノリティについての見解についてWHOで同性愛者は治療対象ではないことなどを、そして多様な性の一形態であり、認め合うことが肝要で、人権問題についても、 他の人権問題と同様に取り組んでいくと明言していただいた。
松山市議会で同性愛をはじめとした性的マイノリティについて、このように踏み込んだやりとりがされたのは初めて。質問中、議員の一部からざわめきが起きましたが、市民部長から真面目に取り組むべき課題との真摯な回答は実に意義深いものとなったと思われます。
学校教育での取り組みについては、教育委員会事務局長から性教育の観点から「発達段階に応じて取り組む」との定番の答えで明確な回答を避けた。

県議会では環境保健福祉委員会において佐々木泉県議が以下を質問
1、性的マイノリティーとはどのようなものですか。
2、性的マイノリティーの人々に対する差別、偏見、社会的不利益などの実態はどうですか。
3、性的マイノリティーといわれる人々の人権の現状について、県の人権施策推進基本方針ではどのようにみていますか。
4、その人権を保障するために、県としてどのような方針で臨んできましたか。
5、身の回りで性的マイノリティーの人々に接する点でどのような配慮が必要ですか。 たとえば、家族や友人から同性愛者であることを告白された場合、どのように対応すればよいですか。
6、基本方針では、「その他の人権課題」という項目で性的マイノリティーについて取り上げているが、2009年に基本方針の見直しが行なわれる際に、最新の論議を踏まえて方針を充実する考えはありますか
以上の質問に対し、愛媛県人権対策課長がしっかり回答してくれました。
その答えの中には、金子みすゞの「みんな違って、みんないい」という有名な詩の
フレーズまで出して説明する場面も。
愛媛県では人権施策推進基本方針で、性的マイノリティが重要課題として
取り上げられていますが、その内容を委員会で再確認できるものとなりました。
人権施策推進基本方針では~思春期において悩んでいくものと考えられ、性的マイノリティに対する正しい理解を深めるためには、学校や家庭など、様々な場において幅広い啓発活動を進めることが重要・・~
と明記されており、その内容を実行に移していくことへの確認が出来た形となったことが大変意味のある質問となりました。こちらも県議会の質問では初めてであったと思われ、委員会中はいたって真面目に話されたようです。

レインボープライド愛媛では、人権問題としてこれからより取り組んでいく課題でもあり、一人でも多くの議員の皆さんに意識してもらうよう働きかけている。全国各地域においても、それぞれの議会で質問を上げていくことが出来れば、地方からも社会は変わっていくと思われます。愛媛は典型的な保守社会ですが、このように変化が出始めています。

レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org



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「かながわレインボーセンターSHIP」オープン!!

2007年10月20日 | Weblog
☆今日は9月に横浜にオープンしました「かながわレインボーセンターSHIP」をご紹介します。全国各地にこのようなコミュニティセンターがもっとできて、さまざまな活動ができるようになるといいですね。また横浜に行ったときには是非訪問させていただこうと思います。


さて本日は9月上旬、横浜に新しくオープンしたLGBTのコミュニティセンターのお知らせをさせていただきたいと思います。

このたび9月7日横浜駅西口に、「かながわレインボーセンターSHIP」がオープンいたしました。

SHIPは、神奈川県の協働事業負担金を受けて、「横浜Cruiseネットワーク」が運営しております。

当センターはLGBTのコミュニティスペースとしての機能、HIVおよび性感染症の検査、心理カウンセラーによるカウンセリング、という3つの役割を持っております。

カウンセリングでは、LGBT当事者の方だけでなく、そのご家族や周囲の方のご相談もお受けしております。
カウンセリング、および検査については、予約制、無料となっております。
お電話でお問い合わせください。

オープンスペースにつきましては、開館時間内はご自由にご利用になれますので、
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
皆さまのお越しをお待ちしております。


かながわレインボーセンター SHIP

横浜市神奈川区台町14-2 ピレア台町2階
TEL:045-306-6769
HP:http://ship.y-cru.com

開館時間
 水・金・土曜 16時から21時
 日・祝日   13時から18時





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「ハッピー☆レズビアン」見てきました!

2007年10月18日 | Weblog
講演会の準備に追われていたのでご報告することがたまってしまいました。まず今日はさかのぼって「てれれ」の上映会のことを書きます。

講演会一週間前の10月6日のことでした。八尾で行なわれた「てれれ」の上映会に行ってきました。先日ご紹介したハッピー☆クィアの方たちが作られた「ハッピー☆レズビアン」を見るためです。他にも6本の作品が上映されていました。10数名くらいの方が見ておられたでしょうか・・。制作、そして出演もしておられるさくらさんがいらっしゃったので、上映後の話題は主に「ハッピー☆レズビアン」に集中し、みんなでざっくばらんに感想などを話し合うことができました。さくらさんからは講演会のことも宣伝していただき、「つなぐ会」のことや親の気持ちなども話すことができて、とても充実した時間となりました。

上映会場は街角の小さなカフェ「ROWAN」。障害者の方たちが働いておられるお店です。作品は「レズビアンはあなたの身近に存在しているのに、社会の偏見やメディアの偏った情報が見えない存在にしている。特別な存在にしないで!」という主旨で、ドラマに仕立てられていました。みなさんの前でさくらさんは一人で堂々とその主旨を説明され、終了後、参加者からは「当事者の声に勝るものはない。とてもよかった」「勇気があるし、かっこいい!と思いました」という感想が聞かれました。また最後の部分に海外のレズビアン・カップルの結婚式の様子が映し出されていて、「認めてほしい・・!」という発信だけでなく、「こうして海外では認められているよ!」という発信をすることも大切だと思う、というご意見もあり、なるほど・・と思いました。

ある参加者の方が印象深いお話をしておられました。「自分は人から理解されないならどこかで自分一人でやっていくわ・・というタイプの人間だけれど、病気になって毎日働けなくなって仕事をいろいろと変わり、今は週に何日かだけ仕事をするようになった。今の職場は自分のことを理解してくれているからこのような働き方ができるわけで、やはり理解されるということは必要なんだなと感じるようになった・・」たとえ一人で勝手に生きていけたとしても、誰もが心のどこかで持っている正直な気持ちだと思いました。

「てれれ」の上映店はこの他にも大阪、京都、名古屋、鹿児島などに13店舗の上映店があります。このような発信方法を見つけられたこともすばらしいですし、たった一人で上映店をまわっておられたさくらさんの勇気もほんとうにすばらしいと思いました。この上映会に参加した方の心に彼女の思いはきっと届いたことでしょう。そしてここから少しずつ社会に何かが広がっていくことと思います。ほんとうにお疲れ様でした!!

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講演会、終了しました!

2007年10月16日 | Weblog
講演会が無事終わりました。54名のご参加をいただきました。今年は準備など出だしが遅れ、会場への申し込みも少なかったので、30名くらいになるのかも・・と心配していたのですが、開会時には準備していた資料が足りなくなってうれしい悲鳴でした。

講演会ではまず、レズビアンの方と性同一性障害の方に自らの体験と今の思いを話していただきました。そして伊田広行さんから「性は個性、自分らしく生きるために――性的マジョリティも性的マイノリティである?」と題しての講演(多様性ということがよくわかりました。うなづくことしきりでした)、休憩を挟んで小グループに分かれての座談会、質疑応答と進みました。

参加者は当事者の方、家族、そして友人。誘われて・・、チラシ・新聞を見て・・、講演会まわりが趣味という方、地域ジャーナルの編集者の方は取材したいと・・。昨年に引き続いてご参加くださった方、初めてという方、そして何よりうれしかったのはこれまでにつなぐ会に参加してくださった方たちが次々と顔を見せてくださったことでした。この講演会のためにわざわざ東京からも来てくださり、みなさんの応援には涙が出るほどうれしかったです。性教協の先生も来てくださり、これからもまた現場でこの経験を生かしていきたいと言ってくださいました。みなさんほんとうにありがとうございました!!

伊田さんの資料とともに今年は「親からのメッセージ集」を配布しました。この一年余りの間に出会えた親の方たち、また9月にお邪魔した札幌のお母様にも呼びかけて、11名の親からのメッセージをまとめたものです。声をお寄せくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。もっと多くの方のメッセージをこれからも集めて、社会に届けたいと思っています。一人ひとりの声は小さくても、集めて届け続けることで何かが変わっていく、そう信じています。ご希望の方にはお送りします。是非全国各地の親の思いをお読みください。

内容について、また反響については順次ご報告していきたいと思っていますが、当日参加してはいただけなかったけれど、メッセージを送ってくださったり、陰で宣伝してくださったり、チラシを近所に配ってくださったお母様もいらっしゃいました。なによりもまずここで、関わってくださったすべての方々に心からお礼を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。




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講演会をします!

2007年10月05日 | Weblog
来る10月13日(土)講演会をします。昨年に引き続き、こうべ男女共同参画フォーラム2007市民企画事業の一団体として選出され、行なうことになったものです。あと1週間・・。

テーマは「性は個性、自分らしく生きるために」、講師は伊田広行さん、会場は神戸男女共同参画センター あすてっぷ2階セミナー室 です。

今年も神戸市立の全小・中・高校270校あまりにご案内状をお送りしました。

「先生方、未来ある子どもたちのために、是非来てくださーい!」

あらゆる人々が自分らしく生きられる社会を作るために、先生方だけでなく一人でも多くの方に、人間の多様な性についての正しい知識を持っていただき、自分らしく生きるということについてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。講師の伊田さんは立命館大学の非常勤講師、日本女性学会会員という肩書きをお持ちで、多くの本も書いておられますが、気さくにお話してくださいます。一度講演をお聞きしましたが、とてもわかりやすいお話でした。息子からカミングアウトされ性の多様性を知ったときの驚きと、そこから広がる世界を、もっと多くの人にも知ってもらいたいです。

ホームページからチラシをダウンロードできるようにすればいいのですが、できません・・(涙)ご希望の方にはメールでお送りいたしますのでご連絡ください。みなさん、宣伝のほど、よろしくお願いいたします!!




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