LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第49回神戸ミーティングを行いました。

2012年06月20日 | Weblog

6月3日(日)、第49回神戸ミーティングを行いました。参加者は30名。その中で初参加者は7名でした。今回はゲストはなく、ゆっくりみなさんとお話しすることができました。

ある初参加の方は、中学生の時友人からカミングアウトされ、その時はショックを受けたが、関心を持つようになったと。そしてこの春、子どもの頃近所に住んでいたアメリカ人の結婚式に出席するため家族でアメリカに行かれたのですが、なんとその彼は日本人の彼氏と同性婚をされたのだそうです。「果たして差別や偏見はどこから来るのでしょうか・・・?」という質問をみなさんに投げかけられ、「大多数に入りたいから・・・」「整合性が付かないから・・・」「「無知から・・・」など、さまざまなご意見が交わされました。

ある親世代の友人の方から「親は最初は自分の夢を子どもに転嫁しようとする。それが無理だとわかると、次はせめて平穏な人生を・・・と願う。そんな中でカミングアウトされると、果たして平穏な人生が送れるのだろうか・・・という心配でいっぱいになる。でも親にとって平穏な人生とは何かを考え直すチャンスになると思う・・・」というお話がありましたが、 子どもにカミングアウトされた当時の自分を思い出して、「あー、そんなことも考えていたなあ」と、どこか懐かしいような気がしました(笑)

「母にカミングアウトしたけれど、ちゃんと理解してもらえていないかも・・・」と話してくださった方。「自分は若いころも当事者としてあまり悩まなかったが、こんなに多くの方が悩んでいることを知って何かできることをしたいと思った」という方。またアイダホイベントで“フリー・ハグ”をしたというご報告もありました。(”フリー・ハグ”みなさんはご存じですか?なんとも素敵な活動だと思いました!) 

また、以前参加された聴覚障害をお持ちの方が、今回は同じ障害をお持ちの友人と一緒に参加してくださいました。今回は二人の参加者が要約筆記者として活躍してくださったおかげで、ミーティングの3時間を共有することができました。さまざまなセクシュアリティ、さまざまな立場のみなさんが参加してくださる「つなぐ会」のミーティングですが、「できるだけ大きな声でゆっくり話す」という、考えてみればこんな場合には当たり前な行動も、今回指摘されて初めて気付きました。さまざまな障害をお持ちのみなさんとも一緒にミーティングの時間を過ごせるように、「つなぐ会」はさらに努力していきたいと思います。

みなさん、ありがとうございました!!

 

 


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第48回神戸ミーティングを行いました。

2012年06月20日 | ミーティング

4月22日に行いました、第48回神戸ミーティングのご報告です。

参加者は25名。「新設Cチーム企画2011」のメンバーをお招きして、小学生向けDVD教材『いろんな性別~LGBTに聞いてみよう!~』を見せていただきました。 

これまで『高校生向け』や『先生向け』というDVDは見てきましたが、『小学生向け』は初めてのことでした。カナダではすでに小学校の教育の中でLGBTへの差別や偏見はいけない!ということが教えられていると『カナダのセクシュアル・マイノリティたち』という本で読んだことがありましたが、日本では小学生どころか先生でさえ未だに知識のないような状況で、神戸の教育委員会や人権啓発関係者と話しても、「小学生にはまだ早いので・・・」とか「小学生には難しいので・・・」という言葉しか聞かれません。「高校生がまだなのだから小学生は無理もないか・・・(汗)」と私たちも考えて、昨年の啓発パンフレットもまずは思春期真っ最中の中・高校生の子どもたちに向けて配布を行ってきました。そんな中で「小学生向け・・・」ができたと聞いて「是非!!」ということで、急なお願いにも関わらず来ていただきました。

 「新設Cチーム企画2011」はこれまで学校への出前授業なども行ってこられたそうですが、協力的な先生方との交流の中で「もっと早い時期に子どもたちに伝えられないか」という声があったとのこと。そんな先生方からの協力とアドバイスをいただきながら制作されたそうです。かわいいアニメーションをうまく使いながら、小学5年生15人がLGBT当事者5人との質疑応答を通して多様な性を学んでいくという内容です。子どもたちからは忌憚のない質問や感想が次々と出てきます。“多様な性”という一見難しそうなテーマも、小学生の素直な心で学んでいくことが十分できている!と感じました。是非多くのみなさんに見ていただきたい、特に「小学生にはまだ・・・」と思い込んでいる教育関係者には必見のDVDです! 

参加者からは「本来なら何でもはやし立てるような年齢の子どもたちが、しっかり聞いていた。小さい時から正しく知らせることの大切さを考えさせられた」「小学生向け・・・とあるが、大人の私が知らないことばかりだった」「大人向けにもわかりやすくていいDVDだった!」当事者の方からは「小学生の時に見たかった」という声もありました。

初参加の方が8名。さまざまな話題やご意見が次々と出て、気付いたら「蛍の光」の音楽に慌てて解散・・・というミーティングでした。

 

 


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