LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

ハートをつなごう授業のご報告

2013年05月14日 | Weblog
5月5日(日)にケアコミュニティ原宿の丘で開催された「ハートをつなごう授業2」の
「LGBTの家族と友人のためのワークショップ」&「ハートをつなごう合唱団」に
参加していただいた時の感想を頂きましたので、ご紹介します。



NPO法人シブヤ大学で開催されたハートをつなごう学校の授業に、
ボランティアスタッフで参加したKと申します。

5月5日のハートをつなごう学校の授業に参加しました。
当事者の方の個別具体的なお話を伺うことができ、
はじめはボランティアスタッフとしての「レポートを書くため」に参加していた自分でしたが、
次第に前のめりになり、大変充実した時間を過ごすことができました。
自分自身当事者なのですが、
初めて友人でも家族でも、学校の先生でもない、
初対面の方に自分のことを「自己紹介」して、楽しい時間を過ごすことができたのは、
自分自身としてもとても驚きで、
自然な流れでそんなお話ができたことが何よりも嬉しかったように思います。

最近は進路のことでも考えることが多く、
どこか卑屈になっていた所があったのですが、
あれだけの人数、LGBTに関心をもった方に集まって頂いたこともあって、
少し以前とは変わった気持ちで自分のことを捉えられるようになった気がしています。
4つ葉のクローバーの詩も、大切にしたい素敵な言葉の連なりを教えて頂きました。
このような授業をご一緒させて頂き、本当にありがとうございました!



※「ハートをつなごう授業」は、「Tokyo Rainbow Week2013」の中の1つのイベントとして開催されたものです。

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第55回神戸ミーティングのご報告

2013年05月11日 | ミーティング
3月31日、第55回神戸ミーティングを行いました。参加者24名、初参加の方は4名でした。

HPでお知らせしていた通り、最初に早稲田大学教育学部金井景子研究室制作DVD『先生にできること~LGBTの教え子たちと向き合うために~』を見ました。20分くらいにわかりやすくまとめられていて、「忙しい先生方がまず最初に学ぶにはちょうどいい長さかも・・・」という元先生からの感想がありました。当事者へのインタビューが大学のキャンパスと思われるところで撮影されていて、「学内であれだけの発言ができるなんてすごい時代、うらやましい時代になっていると思った」という40代の当事者の方。ある現役の先生からは「DVDの中でまず当事者の話を聞いてほしい・・・とあったが、なるほど先生という立場は伝達が多く常に何かを伝えることに追われている。先生が生徒の話を聞く・・・ということが少ないと改めて気付いた」という感想もありました。
二年ほど前からQWRCや新設Cチーム企画もすばらしい教育用DVDを作ってくださっていますが、「どれほどの先生にこのDVDを見るチャンスがあるのだろう・・・」というご意見もあったように、先生方に見ていただくための働きかけもしていかなければならないと思いました。

あるFTMの方は、今年高校を本名ではなく通称名で卒業することができたとのこと。ホルモン治療も始めていて少し生きるのが楽になったと語ってくださいました。彼は高校生の時からお母さまと何度か参加してくださっていましたが、声を出すのも嫌だというくらいご自身の性に違和感があり、その当時はあまりお話もされませんでした。でも今回は声がすっかり男性の声に変わっていて、とても明るくはきはきと話されるご様子を見て、自分の望む性で生きるということが当事者の方にとっては本当に大切なことなんだと改めて実感しました。「体は変わっていないのでまだまだ辛さはあります・・・」と話されていましたが、少しずつでも望む性に近づいていることで生き生きとしたご様子がうかがえて、ほんとうによかった・・・とうれしくなりました。

一方ではFTMのお子さんから1年前にカミングアウトされたという初参加のお母さま。自然に受け止められたが、お子さんが体を変えることにはどこか抵抗があって・・・と話されて、当事者の方のお気持ちを聞いておられました。

またゲイの当事者とおっしゃる方は奥さまがレズビアンだと。つまり友情結婚をされているとのこと。聞いたことはありましたが、実際にそのような選択をされた方のお話からは人生や結婚、夫婦というもののあり様も様々なんだとこれもまた改めて感じた次第です。

ミーティングはいつの会もそれぞれに学ぶことが満載です!


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東京レインボープライド2013のご報告(2)

2013年05月03日 | Weblog
パレードの感想第2弾!!

テルーさんから、いただきました。



~All Human Mixで歩いたつなぐ会~
【服装による気持ちの変化】

パレードと言う名のデモである、ということを忘れてはいけないとまず思いました。
誰もがそこに居るだけで表現者、であるけれど、一人一人になった時、どのように声をあげ、
どんな振る舞いをして、社会に、自分に、
『自分を愛している!自分の性を生きよう!』
と、プラカードなしに表現していくだろうと、参加4回目にして考えさせられました。
ステージ上で中村中さんも言ってましたね。
『大きな声じゃなきゃ聞こえないよ』ってv(=∩_∩=)
今年は初めてドレスを着てみました。
普段はスカートなどははかないので、改めて心がザワザワしましたね(苦笑)
セクシーな服装は好きですが、背中側をボディーガードしてもらいたくなりました。
 (来年は女信長の赤黒衣装かな(笑))
個人の表現の自由さと、女性の体への社会的な圧力を、半々に感じたのはびっくりです。
たかが衣装されど衣装…
だから、体は男性であるドラアグクィーンの方々はあんなにも堂々とできるのですよね。
私事ばかりですみません…
パートナーだけでなく、つなぐ会という、想いをシェアできる場があり、
安全基地が大きくなった今年でした。
各人(当事者、友人、家族、支援者)が、自身を解放し、happyを探し続ける事で、
お互いの素晴らしさをつないでいくのだと思います。
共感とは、決して、相手の痛みや苦しみを肩代わりすることではないんですよね…
自分と他人とをいっしょくたにしない、区別した上で相手がどう感じたかを感じとること、
のように思い始めました。
だから
泣いたり、笑ったり、止まったり、踊ったり、しながら、進むんです。【It'sパレード!!】
それは、レインボーが、赤・橙・黄・緑・青・紫に個々に別れても、進むんです、きっと。
♪『手を放せ そこをどけ』 (中村中さんの歌詞を拝借しますm(__)m)
という気持ちをもちながら自分の性を生きようとするのかもしれません…
PRIDE&LOVE

†テルー§



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東京レインボープライド2013のご報告

2013年05月02日 | Weblog
さわやかに澄み切った代々木公園。
お天気にも味方され素晴らしいパレード日和となりました。
主催者発表ではイベント参加者12,000人、パレード参加者2,100人だったとか・・・。
つなぐ会のブースにも、いつもの顔ぶれが集まり、
それぞれが新緑のように輝いて見えました。
例会とはまた違った雰囲気で、みな笑顔、笑顔です。
例会に来るのもためらっていた人が、
ブースに意気揚揚と駆け込んできてくれたのには感動です。
たくさんの方たちからメッセージもいただきました。
また機会があったらご紹介します。

岩本陽さんが、いち早く参加の感想をくださいましたので、ご紹介します。



2013.4.28、今年もイベント、パレードが開催されました。
天気もよく、歩くには気持ちいいだろうなって思いながら家をでました。
僕は、だんだん慣れてきたつもりでいるけど、何時もどっかで不安は感じています。
だけど、去年よりも、もっと何年も前よりもウキウキして代々木公園に一人で向えるのは、
会いたい人がいるからなんだろうと思います。
つなぐ会はブースを出しました。
まずは、うろちょろして探し出し、毎回のように素晴らしいくらいの歓迎をしていただき、
密かにわぁ、(((o(*゜▽゜*)o)))ってなってるんです!
開放的な外でいつもいらっしゃる方から喜ばしいお話も聞けました。
やっぱ悩んで苦しくても本当は、自分らしく生きたいってみんな思ってるし、
そうなるための時間だから待つ側の方は心配してしまうんだろうけれど、
それ以上に待たせている側も実は心配かけていること重々分かっているんですよね。
パレードの歩く時間まで5月5日のハートをつなごう学校さんに向けてのメッセージを描いたり、
Tシャツを売ったり(実は僕も買いました(^O^))久しぶりにお会いできた方とお話したりと和んでました。
さあ、歩くぞ!!って時間になりました。
先頭でつなぐ会のパネルを持たせていただいて、ちょっとドキドキしながら
渋谷・原宿の街をみんなで歩くことができました。
結構、歩く距離もあり沿道の方々も温かく、はたまた何だぁって驚いてる方もいたかもしれませんが、
楽しい気持ちは伝わっていたと思います。
歩いている皆さんは、お祭り気分の人もいれば、メッセージ性の強い方もいればと、
様々な思いで歩かれていた事と思います。
何が正しくてってことより、一つになれて、普段はセクシャルマイノリティと表現される僕らが、
実はそんなマイノリティじゃないんですって思っていただけたらしめたもんです。
知らないから、わからないからほっとかれるなら、こんな形もありじゃありませんか??
ブースの方には、「家族にカミングアウトしたけどうまくいかない。」と悩んでる方もいらっしゃいました。
すぐさま、親とはコミュニケーションは取れているのかとか、聞いちゃったり。
その方は、とれていない人でした。
「それじゃあ、難しいよね。」と。
けれど、「あなたが幸せであることが一番なんだよ!」っていう切り返しは、僕も響きました。
なんか、僕の中では、自分だけが幸せって思うのは悪い気がするというと変なんですが。
だけどよく考えたら、自分自身がhappyじゃなければ、周りもしょぼくれるかも…。
そんな感じで、僕らのブースはお悩み相談室みたいだったのです。
さてさて、なんで、家族にカミングアウトしたくなるのか?
仲良くなくても??
なんでじゃろ???
僕は、家族に話しました。
単純に言うと、わかって欲しかったから。
でも、これじゃあ言葉が足りないんですよ。
女扱いが嫌だったから、男としてみてほしいからとか、なんかやっぱり違う。
だから、最近の僕は、以前は「カミングアウト」に拘っていたけれど、今は、よくわかんないんです。
頭の中が?????でいっぱいになる。
一人で抱え込みたくはなかったのかなぁ…。難しいです。
家族のあり方も、それぞれ違いますしね。
違うけど、大切なんでしょうね。
皆さん、それぞれの思いで。
今年のパレード。楽しめました。
(不安でも行ってよかったぁ)
もっともっと楽しい人生にしていきたいから、
僕は、僕らしくあるように色んなレッテルを剥がして、
毎度、緊張しながら参加してるけど、そんな自分でもいい気がしてきました。
人は突然は変われないし、変わらない部分もあるんだから、ゆっくりみんなで「家族」になっていきたいです。
周りの人を愛して、大切にしてでっかいfamilyに、つなぐ会もしていけたら、なんかいいですよね。
みんな、考え方は違うんだけど、マイノリティって言われちゃう僕らでもぶつかることもあるんで、
コミュニケーションを取り合ってお互いを尊重していけたらいいなぁと思いました。
happyでいたい、いて欲しいって思う気持ちがあるなら「家族」になれる気がする!
うん、なれる!! (´∀`)
楽しい時間を大切な方々と過ごせたこと、ありがとうございました!
また、参加してみたいとウズウズしてる方がいましたら、緊張する僕もできたので、
来てみてください(*^_^*)
つなぐ会にも、よろしければいらしてください。

岩本 陽(FTM当事者)



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