LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第2回 ミーティング を行いました

2006年05月30日 | ミーティング
5月28日(日)1時~4時 堺市の尾辻事務所にて、第2回目のミーティングを行いました。今回は新たに二組のご家族とお一人が参加してくださり、前回のメンバーと合わせて12名でした。

まず自己紹介をしました。どの親も皆、同じ思いを経ていくので、その段階に差はあるものの、お互い共感しあうことができました。
☆ 子どもはカミングアウトするときには、すでに自分の中にあるホモフォビアを乗り越えているわけですが、親はそこから葛藤が始まるわけで、子どものことを思えば「幸せになってくれさえすればいい」と思いつつも、自分の中のエゴや見栄、つまりホモフォビアを乗り越えがたいものがあります。
☆ また子どもはカミングアウトして自立していくケースが多いのですが、親にしてみればさらに子どもが遠くに行ってしまったような喪失感にさいなまれることもあります。

なぜ当事者が、そして次にカミングアウトされた親や家族が、これほどまでに辛い思いをしなければならないのか。誰が悪いわけでもないのに。そう考えてみると、ただひとえに、私たち自身、当事者や親自身が社会の間違った認識の中で暮らしてきて、染まりきっているからなのだと思えます。人間というものがわかれば、なんら恥ずべきことでもなければ、心配することでもないのですから。ホモフォビアを乗り越えた親のポジティブな姿に接することで、まだ葛藤中の親が励まされる。そして堂々と胸を張って子どもを誇りに思えるようになっていく。その連鎖が必ず社会を変えると思います。

こうして話し合いながら、私たち以外にも、子どもからカミングアウトされたあと、辛い思いや不安を抱えている親や家族がどれほどいるだろうと思うと、このような会の必要性を感じずにはいられませんでした。

このあと、いくつかの活動について状況報告や確認等を行い、次回のミーティングを以下の日時に決めました。

第3回ミーティング  日時;7月2日(日)1時30分~4時
               場所:堺市 尾辻事務所
               TEL 072-282-5588

  
またこの日、ご自身の勉強のためにと参加しておられた産経新聞の記者さんが、世間に認知させていくことの必要性を感じられ、翌日29日の朝刊にこの会の設立のことを載せてくださいました。社会の問題について自分の目で見て、そして学ぼうとされるこの記者さんの姿勢には、メディアの明るい未来を見ることができます。まだまだ偏った見方をするメディアが多い中で、ほんとうにうれしかったです。産経新聞の記者さん、ありがとうございました。


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多様な人間を認め合う社会に

2006年05月29日 | Weblog
 先日神戸新聞で、7歳の性同一性障害の男児の記事を読んだ。
まず、親がその子の意思を尊重できる人で、この子は救われたといえる。そしてまた、幼いからこそ、学校側も女児として受け入れられたのだろう。これがもし20歳の男性だったら、いやたとえ14~15歳の思春期の少年であっても「何をいまさら血迷っているんだ!」と父親に一喝されるなり、そのうち治るだろうと無視されるなり、場合によっては勘当されて事は終わっていたかもしれない。そして当人は、自分らしく生きることがこの社会では困難であると知り、姿を隠す。そんな例は数限りない。それが怖くて、みんな親にはカミングアウトできないのだから。

 この子は「男性器がついているからあなたは男の子なのよ」と母親がいくら言っても「女の子なのにどうしてついてるの?」「いつになったらとれるの?」と聞き返したという。これは幼児からのカミングアウトだ。今まで親の持っていた性の知識からは判断できない事態。こんなとき親は大事な鍵を握っている。その子が生きるも死ぬも親次第。もし親が誰に相談することもなく、子どもに自分の知っている生き方だけを強制してしまったら、その子の人生はどうなってしまうだろう。その子をありのまま受け入れ、学校側に掛け合った親の判断はすばらしいと思う。
  
 考えてみると同性愛者の場合もまったく同じ展開だ。ただこの児童の場合は障害と名がつけられ、診断書がついてくる。その分、理解されやすいと言えるかもしれない。実際性同一性障害については、国も性別記載の変更等を認めたりと、認識を変え始めている。ところが同性愛者の場合は障害でもなければ、病気でもないので、当然診断書はついてこない。ついてくるのは昔からの「異常」「変態」という偏見だけだ。本人が人を好きにならなければわからないから、幼児ではカミングアウトはできない。「ぼくは男だけど男が好きなんだ」「私は女だけど男を好きにはなれないの」こう言える頃にはもう幼児ではないし、ある程度思慮分別ができる年齢になっている。世間が自分のような人間をどう扱っているかもわかるようになっている。また、恥ずかしくて自分をまともにさらけ出せない思春期という年齢を迎えているから、それだけでもうカミングアウトなどできない。隠れてしまう。親からも、社会からも。その結果、世間からはいないものと判断される。こんな悲しいことはない。

 今回のことでは親も学校側も慌てたことだろう。でも幸運なことが一つある。この児童を取り巻く人たちは、成長するにつれて起こりうる問題に対処していくために、少なからず性というものについて勉強しなければならないだろう。先生だけではなく、同じクラスの、また同じ学校の児童の親たちも。なぜなら正直な子どもたちからいつどんな質問が飛び出すかわからないからだ。そういう意味では世間に先駆けて正しい性の知識を持つ機会に恵まれたといえる。いや、是非そういう機会を作ってほしい。そして、子どもに堂々と正しい「性」を語れる親になってもらいたい。

 もうそろそろこの辺りで、みんなが人間の性を正しく認識することを始めたいものだ。 「せーの」で一斉にみんながカミングアウトできればどんなにいいかと思う。そして周りの人がその勇気に拍手を送る。そして性の多様性を認め合う社会を作るのだ。また今回の結果から考えると、行政側はどうやら医者や学者に弱いらしい。それならば日本中の医者や学者の力を集め、正しく性を理解することがいかに必要かを国に訴えてもらおう。正しいことを知っているのに、そんな人たちが静かにしているから世の中なかなか変わらないのだ。一日も早く教育が取り上げ、「世間のこれまでの認識は間違っています。人間は男と女という2種類にはっきりと分かれているものではありません。性とは多様なものなのです」と教科書に書いてもらおうではないか。

 女性差別だ、セクハラだ、男女共同参画だ、性別記載撤廃だ、同性婚だ。いずれの問題も、性という人間の基本の認識を正さずに取り組もうとするからややこしくなる。四則計算がわからない子に、分数計算を解いてみろと言うに等しい。

 正しい性教育、始めなければならない。性は固定されたものではない。人間はいつの時代も多様なのだ。それを理解するところからすべてを始めなければ。

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カミングアウトに思うこと

2006年05月29日 | Weblog
  ☆今回は、生前、マスコミの歪んだ情報に対して声をあげ続けた、故馬場英行さんのお父様から投稿をいただきました。ご子息が亡くなられたあとも、ご夫婦でセクシャルマイノリティの人権のために活動を続けておられます。


 先日、兵庫の小2の男児が性同一性障害らしいとのドクターの判断のもとに、その児童の学校では女児の扱いをし、教員もそれを認識した行動をとっているとの報道がありました。しかし同時に、第2次性徴期以前の子どもの訴えで、将来はまだ判らないとのことでした。
この記事で私が強く感じたことは、親が子どものことを受け入れて、子どものために心を砕いていることです。

多くのセクシァルマイノリティは、中学生時分から自分の性的指向について悩みだしますが、友人には打ち明けられても、親には打ち明けられない人が殆どです。
私の息子も相当の期間、親に打ち明けられずにいましたが、ある日思い切って打ち明けました。2~3ヶ月は両親共、驚きと、自分たちの持っていた家族の将来像について全く異なる考え方をしなければならないため、苦しみましたが、そこは大事な息子のこと、ずいぶん長い間悩んでいたのか、そしてそれを親たちは何も知らなかったのか、と悔やみました。

息子はその後、大勢のクローズド(カミングアウトできていない人)の仲間たちが社会的に閉鎖の状態におかれているのを、一日も早く開放しようと、必死でラジオ・テレビ・雑誌などについて抗議運動を展開し、私たち親も一緒に不当な社会性に対して問題提起をしてきました。それは大切な息子が、人生をかけて、社会に対してその歪みを正そうとしていたからです。

そうです。自分たち(セクシャルマイノリティ)にとって一番の味方は、実は一番恐れている親たちなのです。
私は、友だちと集まって色々な活動をすると同時に、自分たちのお母さん、お父さんにカミングアウトすることをお奨めします。

そして自分たちが年を重ねて「生き方」が決まったら、職場なり外部の人たちにもカミングアウトするべきです。そして社会に対して性的指向をしっかり認識させるのがよいと思っています。            
                         四条畷市  馬場三郎
  

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カミングアウトされたら・・・

2006年05月17日 | Weblog
お父さん、お母さん、お子さんにまず感謝しましょう。

「なぜ?」
今お子さんは生きてくれているからです。

「そんなこと当たり前では? 」
いいえ。もしあなたなら、今のこの社会で自分がセクシュアル・マイノリティだと言えたでしょうか? お子さんはこれまで必死で自分を支えてきたはずです。人生を否定したくなるほど辛かったことでしょう。そして今日まで、迷いに迷っていたはずです。このことをあなたたちに告げたらもう愛してもらえないかもしれない。受け入れてもらえないかも。兄弟が多ければ、一人くらいいなくなってもいいと思われるかもしれない。勘当されるかもしれない。様々なことが頭をよぎって、眠れない日々が続いていたかもしれません。(ひょっとすると、大事な親を悲しませたくない、と考えた親孝行な子かもしれません。)でも打ち明けてくれた、勇気をふりしぼって。

「どうしてうちの子に限ってこんなことに・・?」
いいえ。世の中には仲間が大勢います。3~5%くらい、いつの時代も、どこにでも。(10%と書いてある本もあります。)日本には数百万人いるといわれています。心配することはありません。ただ社会が知らないだけなのです。あなたのような親も同じだけいるのです。

「一体何が悪かったのか?」
何も悪くはありません。これは妊娠中の問題でも、育て方の問題でも、突然変異でも、異常でも、そして病気でもないのです。 知らなかったでしょう? だれも教えてはくれませんでしたから。

「治らないの? 一時的なことでは?」
いいえ、違います。病気ではありませんから、治りませんし、治す必要もありません。私たち異性愛者が治らないのと同じです。人間の自然な姿です。それを治そうとすることは非科学的であり、お子さんを抑圧することになります。これはお子さんが選んだことでもないし、趣味でもありません。

「ではなぜ世間では笑いものにされているのか?どうして変態呼ばわりされるのか?」
ただ少数派だからです。多数派が、自分たちのあり方が正しいと思っているだけなのです。大多数の日本人は髪が黒い。私は日本人ですが、子どもの時から赤毛でした。だから赤毛呼ばわりされました。それだけで笑いもの? 変態ですか? 社会はそんなものです。多いか、少ないかであって、理由などないに等しいのです。

「これからどうすれば・・」 
まず「えらいっ」とお子さんの勇気を褒めてあげましょう。そして堂々と生きていくのです。あなたもお子さんも私たちも。そしてあなたが知った真実を社会に教えてあげましょう。こんなことは当たり前のことなのだと。間違っているのは世間のほうなのだと。

「私、女の子が好きみたい・・」「ボクは男のほうが好きだよ」「あら、そうなんだ。あなたは四つ葉のクローバーなんだね」そんなふうに家庭で話せる時代がいつかきっと来ます。相手が女性であれ、男性であれ、愛する人と結婚できる日が必ず来ます。いえ、そんな時代を作るのです。みんなで力を合わせて。

ところでもう読まれましたか、『生協の白石さん』? いい答えだと思いました。
生協への質問・意見、要望
「もういやだ 死にたい」 
白石さんからの答え
「人間は他人の生死に関し、呆れるほど、無力で無関心なものです。本人にとっ
ては深刻な問題なのに、何だか悔しいじゃないですか。生き続けて、見返しま
しょう!」

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もしみんながカミングアウトしたら?

2006年05月16日 | Weblog
セクシュアル・マイノリティの人たちの関連サイト、驚くほどたくさんあります。ネットの中を覗くまで、全く知らなかった世界。情報、啓発、仲間探し、遊び・・・たくさんの人たちが活躍しています。海外から情報を提供したり、翻訳している人もいます。日本にいる外国人も関わっているようです。どのサイトも実によくできていて、センスいいなあと思うもの、なかなか文才あるなあと思うもの、説得力ある!と思うもの、中には何考えてるの?というもの、思わず赤面するものもありますが。多くの才能が、力が詰まっているという感じです。

 でもその中の多くの人が、カミングアウトしていない様子・・・。カミングアウトできない人が悪いのではありません。そんなことができないほど偏見に満ちているこの社会が圧倒的に悪いのですから。

パレードの参加者。みんなはつらつと、堂々としていました。でも親にはカミングアウトしていない人が多い・・・。

親にも言えない、いや親だから言えないという人もいます。これはこの問題の深刻さを表していると思います。多くの家庭で、誰かに対して冷たい風が吹いているのですから、こんな悲しいことはありません。

セクシュアル・マイノリティの人たちは3~5%存在するといわれています。もし、親にカミングアウトしたら、関係者を含むその数はいっきに9~15%になります。もし兄弟が一人いたら、さらに増えて12~20%。もう一人兄弟がいたら・・・単純計算したらの話ですが。

国民の2割の人が人間の性について正しい認識を持てば、世の中結構早く良くなるのではないかと思ってしまいます。お互いを認め合える社会をつくらなければなりません。でも最も身近な社会は家庭ではないかと思うのです。一生懸命社会に向かって啓発しながら、もう一方で自分の家庭を啓発してみてはどうでしょうか。できる人からです。

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大切な四つ葉のクローバー

2006年05月14日 | Weblog
カミングアウト無料相談をしてくださっているアイデンティティハウスのかじよしみさんのサイトにすばらしい詩を見つけました。アメリカのP-FLAG(レズビアン・ゲイの親、家族、友人の会)のニュースレターに掲載されていたあるお母さんの詩だそうです。「四つ葉のクローバー」このブログの模様と偶然にも一致していました。まだ読んでいない人のために!

『私たちのほとんどは、普通見過ごされてしまう、三つ葉のクローバーのような存在ですが、その中に、時折、四つ葉のクローバーのような人がいます。四つ葉のクローバーは珍しく、私も子どものころ何時間もかけて探したものです。たまに見つけると、押し葉にして、宝物として大切にとっておきました。・・・私の子どもは、四つ葉のクローバーのようです。性的指向は、たまたま私と違っていますが、私にとっては、大切に守ってあげたい宝物です。四つ葉のクローバーは、不自然なものではありません。ただ、珍しくて、大勢とは違っているだけです。私は、それから葉を一枚もぎとって、三つ葉のクローバーに見せかけたいとは、決して思いません。』

 あまりにも素敵なこの詩に感動してしまいました。四つ葉のクローバーのみなさん、あなたたちは私たちにとって本当に大切な存在なのです。

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はじめてのゲイパレード

2006年05月14日 | Weblog
 5月13日。あいにくの雨でしたが、神戸まつりでのはじめてのゲイパレード、すばらしかったです。当事者の息子は中間テスト勉強のため欠席。家族代表で二人の母親と姉が参加してきました。「セクシャルマイノリティ発展向上委員会」と書かれたプラカードを見て、思わず涙しました。

 「私達は、アンロック、インスレーブという二つのクラブイベントを通して、セクシャルマイノリティの地位向上、HIVの予防啓発、脱クローゼット等を神戸で訴えかけてきました。今回、広く全国から同じ気持ちのセクシャルマイノリティの仲間の思いをハンカチに込めてもらい、メッセージと共に一体となって歩きます。何者をも差別しない開かれた国際都市神戸を目指し、このムーブメントが世界に広がるよう、胸を張って歩きます。」なんという感動的なメッセージでしょう。この紹介文が数ヶ所でマイクを通して読み上げられると、その都度彼らはハンカチを高く掲げ、笑顔で歩きました。メッセージどおり、胸を張って。

 沿道からの応援とはいえ、デモ行進の経験もないわたしにとってははじめてのパレード。ましてやゲイパレードの応援など、この数ヶ月前の私には予想もつかないことでした。集合場所はミッドナイトカフェ。つまりゲイバーというところでしょうか。これもはじめて。そこで着替えている自称?きれいどころのお兄さんたち(といっていいのかお姉さんといっていいのか・・・)とも初対面。

仮装していない参加者も合わせると50人近くいたでしょうか。この子たちがみんなセクシャルマイノリティ? すぐ横の沿道を歩いている子たちとなんら変わらない彼ら、彼女ら。笑顔で楽しそうでした。私たちがパレードの入り口に到着する頃には、不思議と雨はやみ、出口を抜けて「お疲れ様!」のとたん、また降り出すといったぐあいで、天も味方してくれたパレードでした。

親として、一人の人間として彼らを応援する、社会を変える、と決めてからの数ヶ月。私の毎日は驚きと感動の連続です。私の知った新しい世界。まだ社会の表には出してもらえていない問題の数々。これをみんなに広く伝えたい。お父さん、お母さん、一緒に頑張ってくれませんか?

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ある親の気持ち

2006年05月07日 | Weblog
私は高校生の息子からこの1月にカミングアウトされました。当然驚きましたが、私の驚きはそれだけではありませんでした。息子から渡された「同性愛の基礎知識」を読んで、自分のこれまでの認識がいかに誤ったものであったかを思い知ったのです。そしてこんな大切なことをどうして誰も教えてくれなかったんだろうと不思議でなりませんでした。ネット上を行き来し、いろいろな人がいることを知り、こんな偏見に満ちた社会の中で彼らがどれほど苦しんでいるかを知るにつれ、じっとしてはいられなくなったのです。
特に自分がセクシュアル・マイノリティではないかと気づき始めるのが、思春期の真っ只中と知りました。それでなくても不安定なこの時期に、誰にも相談できない子どもたちがどれほど孤独で不安な毎日を送っているか、想像しただけでも胸が痛みます。息子が5年近くもの間たった一人で自分を支え、自暴自棄にならず、自分を大切にしてきてくれたこと、親として本当に感謝しています。そして、人間がどれほど多様で可能性に満ちたすばらしい存在であるかを教えてくれたことにも。
社会は正しい認識を持っていません。教育者も、行政も、「人権・・・」と名のつくところで働いている人達でさえです。今の日本の政治を動かしている人は、ジェンダー教育なんてもってのほか!と言っているような人たちです。自分の間違った認識を認めようともせず、苦しんでいる人の声に耳を傾けようともしない。けれども、世界は今、本当の人間のあり方を知り、どんな人も幸せを享受できる社会を作ろうと動いています。こんな政治家は世界から取り残されていくでしょう。人間は成長しているのですから。
このほど同じ思いを持ったメンバーが集まり、「親と友人の会」ができることになりました。親として、そして真実を知った一人の人間として、社会への啓発を始めていきたいと思っています。これはすべての人間に関わる問題であり、民主主義の社会の問題だからです。

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