LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第122回神戸ミーティング

2022年06月26日 | Weblog

本日のミーティングでは、

性別違和をもつお子様から

カミングアウトを受けられた親御さんと

職場づくり等の経営支援をされている方に

初めてのご参加いただきました。

 

ご時世柄、

大企業のような職場規模であれば、

性的少数派の方々に配慮した取組みは

進んでいるものの、

中小企業等は必ずしもそうとは限らない

事情もあるようでした。

 

また、「性同一性障害」という用語は

認知されていても、

「うちの職場にはいないだろう…」

というようなさも身近な存在として

受け入れる姿勢のない偏見があるのも、

現状のようです。

 

さらに、組織として差別していないことと、

職場自体の人間関係では

次元が違う悩みもあります。

 

在職トランスと呼ばれる

課題や困難リストの中には、

外観や周辺の反応、健康診断以外にも、

本人の「メンタル」と「社会とのつながり」との

調和に関することも話題に挙がりました。

 

ほかに、親子との関係では、

当事者の子からみて

「自分のことで心配させてしまっているのが

心の重荷」と感じられることも多いようです。

 

ミーティングに来られる理由の中には、

性別違和などのことで、

本当に自分に偏見がないのかや、

自分の中の理解や感覚を保つためという

動機もあるようでしたので、

ミーティングを開催することの意義を

改めて実感することができ、

よかったです。


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6月東京ミーティング/講演会+交流会の報告

2022年06月22日 | Weblog

6月5日(日)、コロナ禍で中断していた講演会を、久々に開催しました。                          今回はXジェンダーがテーマ。

【男女以外の性別 Xジェンダーって何・・・? 子の葛藤、親の困惑】と題し、labelX代表藤原和希さんをお招きして、前半は1時間の講演、後半はグループに分けて交流会を開きました。

 参加者は30名ほど。10代からシニア迄、親御さん、allyさん、各セクシュアリティの方々、多彩な顔ぶれとなりました。通常、ミーテイング前はメールで参加希望が随時入りますが、今回は親御さんの悩み相談兼参加希望という、かなり深刻な心情の方もおられ、これだけ巷にLGBT情報が流れていても実態は未だに難しい社会状況だ、ということが感じられました。

 講演内容は、SOGIESC(sexual orientation/性指向、gender identity/社会的・文化的な性のアイデンティティ、gender expression/性表現、sexual caracteristics/身体の性的特徴)における基礎知識、labelX紹介及び藤原さんのライフヒストリー、カミングアウト、多彩なXジェンダーの様相についての説明など。

 Xジェンダーと言えば、両性、無性、中性、不定性etc.と千差万別で、一般的にはかなり理解しづらいセクシュアリティと思われますが、藤原さんのライフヒストリーを交えての説明によりかなり身近に感じられたのではないかと思います。実際、つなぐ会にも近年Xジェンダーの相談が増えており、濃厚な非性同一性というよりも性別のもやもや感を訴える方が多いのです。肉体への拒否感はあるもののむしろ「男のくせに」とか「女らしく」という性別規範に対するいたたまれなさが強く、依然として男女の二分別で成り立っている社会の象徴「2択の性別欄」への反発も強い。選択せざるを得ない時には、男・女の中間の「・」に◯を付ける方もいるほどです。男女どちらにも与することができないセクシュアリティの存在を社会全体が認知し、どんな場所でも日常的に許容されればどれだけ生きやすいことでしょうか。

 親世代はLGBTQ全般について、発生の原因を求めます。これについては依然研究途中。Xジェンダーについては、先天的な要因もあれば、人との出会いや経験といった後天的な要因もありうると言われています。だからと言って、他から強制されて変えることは不可能、自然発生的に変化しうると言われている不思議な現象。不定性ともなればシチュエーション毎に、あるいは年数を経るごとに変わったりするわけで、この不可思議さがXジェンダーであり、男女二元論があたりまえの社会で自分の性別を疑いもせず生きてきた親達には理解されにくいところです。親達の声として、子どもを理解したいのは山々だが、あまりにも難しいとの声が多々あったのは、男女どちらにも属せず曖昧模糊とした存在という、従来の価値観から逸脱した事態だからでしょう。

 当事者の方からは、未だに周知されていないXジェンダーについて語られたことに意義があると評され、企画者としては嬉しいながら、無理解な社会に生きるXジェンダーの生きづらさをかえって強く知ることとなりました。

 男だから、女だからとカテゴリーで判断するのではなく、他者をその人個人として見ることが大事なのだと思います。誰もがありのままの自分で生きられる社会を目指して、これからも語り合っていきましょう。

Be Yourself                                     M

                               


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6月名古屋ミーティング報告

2022年06月09日 | Weblog

令和4年6月6日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室5

 

参加者

トランスジェンダーの子の親5名

トランスジェンダー当事者3名

トランスエックス当事者1名

バイセクシャル当事者1名

同性愛当事者1名

同性愛者の子の親1名

産婦人科医師1名

 

計13名

 

【トランスジェンダーの親】

中学生の娘が男の子として扱ってほしいと思っている。自傷行為に気が付き、少しずつ話をするようになった。

当事者の子供は学校は安心して過ごせているが、女性扱いされると嫌な思いをし、時々学校を抜け出している。

親としては当事者の気持ちを知りたいと思う。子供からはまだ話してくれないと思うので、悩みを話せるような友達ができたらいいと思う。

参加者の中に、明るく今を生きている人の姿をみて、こういう生き方もあるのだな、と思えた。

本人はホルモン治療を希望しているが、将来の進路に影響するのでは、という心配もあり、本日の個別相談を予約した。

いろんな選択肢を親として与えてあげたい。選ぶのは本人だと思うので、尊重していきたい。

 

【20代MTFの親】

近況報告として、タイでの性別変更手術の日取りが秋くらいに決めようとしてる。

 

次回は7月4日(月)13:00〜 いなべ市役所で行います。

※産婦人科医師にもご参加頂きますので、ホルモンの相談を個別に個室ですることができます。


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