LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第126回神戸ミーティング

2022年11月27日 | Weblog

本日は、理事長が体調不良のため不在の

ミーティングでしたが、

初参加3名の方にお越しいただき、

開催できました。

 

第一に話題に挙がったのが、

11月6日に開催された

奈良レインボーフェスタに関する

報告でした。

 

レインボーイベントに

初めて参加された方もおられ、

新鮮味があったり、

自分がひとりじゃないことを

実感できる場であったといった

感想がありました。

 

また、参加された方の中には

市役所の共生社会を目指す人権関係の

部署に所属されている方もおられ、

パートナーシップ制度や相談窓口等の

お話をお聞きすることができました。

 

セクシュアルマイノリティの当事者には、

性的指向・性自認の困難リストだけでなく、

発達障害などの別ジャンルの悩みを

抱えられるケースもあります。

 

なので、相談窓口を担う方にも

縦割りにならないように

気をつける必要があります。 

 

時代に伴い、理解度の進み具合があるとはいえ、

まだまだ表沙汰になっていないことや

打ち明けづらい悩みは多々あります。

 

そのような状況下でも

当会が心のガス抜きをできる環境を

提供することが重要な役割を果たしていることを

改めて実感できたミーティングでした。

 

次回の神戸ミーティングは

12月18日(日)の日程になりますので、

ご参加いただけましたら光栄です。


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10月東京ミーティングの報告

2022年11月13日 | Weblog

 10月16日(日)、練馬区で2回目の交流会を開きました。親御さん5名当事者6名、セクシュアリティはそれぞれ違うため、各自のSOGI(性的指向、性自認)の感覚がそれぞれ違い、セクシュアルマイノリティと言えども一概には語れない、と実感させられる時間でした。

 昔から性別違和に近い子どもはいて、お姉ちゃんと同じピンクの靴と可愛い服が大好きな弟はいたし、スカートが好きで履きたかったと語る男子も結構います。きらきら光る可愛らしいものやディズニーが大好きな男子、男の子に交じってサッカーや野球に興じる女子もいるけれど、皆が皆、トランスジェンダーとは限りません。が、育児中の親は、我が子が男子枠、女子枠にハマらないととても心配になります。昔はそういう時、「大きくなったら男の子(女の子)らしくなるわよ」、と言って親を励ましてみたり、或いは、いわゆる「~らしくせよ」としつける教育で子どもの心を傷つけてしまっていたものです。今はそんなことを言ったら人権侵害ですが。ただ、性別違和の子どもを受容するのはよしとしても、決めてしまうのは早すぎるような気がします。思春期まではかなり揺れる傾向があるし、成人後でもセクシュアリティが揺れる人もいます。かといって、セクシュアリティは矯正できるものでもなく、本人の自覚に即して鷹揚に周りが受け止められれば、子どもは自尊感情を損なうことなく健やかに成長し自ずとセクシュアリティも定まってくるでしょう。

 さて、親にとって我が子のセクシュアリティ問題は、悩み苦しむ子どもの姿に心を痛めサポートしようと思いつつも、親自身も情報を持たず孤立せざるを得ない為に狼狽えているケースが多いです。或いは、親自身に世間同様偏見があり、子どものセクシュアリティを受け入れられなくて距離を置いてしまうケースの方が多いかもしれません。前者は、情報を得ようと支援団体に足を向け、後者は問題に向き合おうとしないために子どもの方が悲鳴を上げ、支援団体に居場所を求めるのです。

 そんな親と当事者が一堂に会しての交流会は、親達にとっては自身の囚われている常識や世間体といったものに風穴を開ける出会いの時となり、この日から新しい価値観=多様性理解の扉が開いていくのですが、当事者にとっては、自身のケースとは真逆の理解しようとする親の姿を見せつけられる結構きつい時間かもしれません。

 交流会に集う30歳以降のセクシュアルマイノリティたちの多感な時期は、今のようなLGBTQ情報は皆無でした。当然、家族の受け入れ態勢はありません。それと比べると、今の子どもたちの置かれている状況の恵まれていること!

 地方と都会、成育環境等、様々な要因でセクシュアルマイノリティの生きづらさに濃淡は出てきてしまう、その現実にイラつきながらも、自身の困っている事や葛藤を語り、それを乗り越えて今生きている在り様こそが、交流会に集まる親たちにとっては希望のロールモデルになっているのは確かです。

 それぞれの語り合いを続けていくうちに、親は自分たちシスジェンダー、ヘテロセクシュアルとは異なるセクシュアルマイノリティの心の内を知ることになります。子どもと言えどもひとりの人格をもった人間=「他者」として受け止め尊重するようになれば、和やかな親子関係が築かれ、楽しい語らい、何気ない冗談で笑いあえる幸せな時間を長く共有することができるでしょう。

セクシュアリティの偏見の壁を越えて、親子が笑顔で集える交流会になることを願っています。      

                                            M

 


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11月名古屋ミーティングの報告

2022年11月11日 | Weblog

令和4年11月7日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室5

 

トランスジェンダー当事者 2名
トランスジェンダーの子を持つ親 5名
同性愛当事者 1名
同性愛の子を持つ親 1名
亀山市市会議員 1名
産婦人科医師 1名        計 11名

 

【先月タイで性別適合手術をしたMTFさんの親御さん】
子どもは手術をした嬉しそうだが、親としては不安なことが多い。
社会に出て生計を立てていけるのか?健康で生きていけるのか心配。
本人の変化に自分が付いていけない。

【手術を受けた本人からメッセージ】
手術は本当にものすごく大変。死の覚悟を持たないと手術を受けたらいけないと思ったくらい。
しかし、まったく後悔はない。今後手術を考えている人のお役に立ちたい、相談にのりたい。

【19歳MTFの親御さん】
わからないことばかり。
手術はいつからできるのか、ホルモン治療をしていると手術できないのか等、
本人に聞いてもわからない。どう寄り添ったらいいのか知りたい。

→「本当に困ったときは教えてね」と声をかけておけば、あとは我慢でいいのでは。
心配で、あれこれ言いたくはなるが、親の修行のようなもの。

【ずっと子どもからの言葉を待っている親御さん】
以前は、突然涙が出ることもあった。
暇にしていると悪いことしか考えないから、何かしてい方がいい。
今は自分のバランスの取り方がわかり始めた。

【市会議員さん】
このような当時者の会の必要性を感じた。
深刻な問題でも笑い合えることが大事であるように思った。

 

次回は12月5日(月)13:00〜 いなべ市役所で行います。

※産婦人科医師にもご参加頂きますので、ホルモンの相談を個別に個室ですることができます。


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