LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

国政へのカミングアウト

2007年05月26日 | Weblog
友人が貸してくれたビデオで尾辻かな子さんが出演された読売テレビの番組を見ました。数名の当事者の方たちの声も紹介されていました。みなさんはご覧になりましたか? 限られた時間の中でしたが、わかりやすく、また淡々と話されていました。司会者の大げさなリアクションにも動じることなく・・。さすがだなあ、と感心して見ていました。

若いコメンテーターの方々には、話を聞きながら理解しようという姿勢が表れていたように思いましたが、ある年配の方は頷くこともなく耳を傾けておられました。私は彼女を見識の高い人だと思っていたのですが、豈図らんや、最後に求められたコメントの内容は予想外のものでした。

「わからなくはないし・・、そういうマイノリティの方たちにも思いを馳せなければならないということはわかるんですが、世の中にはかわいそうな人はいっぱいいるんですよね。その中の優先順位というのを考えるとちょっとどうかなという・・申し訳ないけれども気がしなくもないですね・・。」

他の方たちはそこで頷くことはありませんでした。「うーん・・」という声が・・。たぶん私と同じくこの人のコメントとしては予想外・・と感じておられたかもしれません。それに対して尾辻さんは落ち着いて応えておられました。

「今、周りにたくさんのセクシュアルマイノリティがいることが見えていないせいで、たぶんどこか遠い人の話だとお感じになっているのかなと思いました。私たちは、カミングアウトすることすら怖いんですね、この社会で・・。自分の生き方を否定されるんじゃないか、最愛の親とも縁が切れてしまうんじゃないかというところで、隠し続けて生きています。なので、もしみなさんの周りの人がすべてカミングアウトしたときには、自分の身近な問題だと捉えていただけるんじゃないか、そして、なぜ、カミングアウトできないのかをちょっと考えていただけるとうれしく思います。」

「世の中にかわいそうな人はいっぱいいるんですよね」「優先順位を考えるとどうかな・・」この人にとって一番かわいそうな人とは誰なのでしょうか? 優先順位はどうやって決めるのでしょうか?

日本の社会で一応見識があると思われている人が(そう思っていたのは私だけでしょうか・・?)この程度の理解だとは・・。教育や家族についての著書がたくさんあるような方で、政府の「・・・審議会」のようなところにも入っておられたような記憶があるのですが・・。多様な生き方を認めようとする、そしてその人権を守ろうとする海外のさまざまな動きをどのように見ておられるのでしょうか?それともご存じないのでしょうか・・?

と、嘆いていると、「このような人でもこの程度の理解しかないんだということ、それほど日本の認識が遅れているということを社会に知らせたことに大きな意味があるよ」と家族に言われ、「なるほど・・」と落ち着いた私でした。

国政へのカミングアウトという勇気ある尾辻さんの行動が、きっと社会にまた一つの波紋を投じることになるでしょう。反応はさまざまでも、ここからすべてが始まっていくと確信します。じっとしていては何も始まらないのですから・・。



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大切な友人たち

2007年05月24日 | Weblog
今日は私の大切な友人たちの話を書きたいと思います。 

少し前のことです。久しぶりに仕事仲間に会いました。「忙しそうやね~」久しぶりにもかかわらず、私の状況がわかっている様子の彼女に「ひょっとして読んでくれてるの?」と聞くと「読んでるよ!」という答えが。彼女には昨年、息子のカミングアウトの話を聞いてもらっていました。私の長い話に耳を傾けてくれ、「知らなかった。聞いてよかった」と性についての正しい認識が必要であることを理解してくれた一人でした。「一度聞いただけではだんだん忘れていきそうだし、せっかく友達が一生懸命活動しているのに、少しずつでも理解を深めていけたらいいなあと思って読んでるよ・・」うれしかったです。この人に話してよかった、と心から思いました。また「ブログはあまり長くなくてもいいから、少しずつ更新していったほうがみんな読むよ。」とアドバイスまでくれました(感謝!いつも長くなってゴメンナサイ・・)。そのとき彼女が言っていました。私から話を聞いて以来、接する子どもたちの中にセクシュアルマイノリティの子どもがいるかもしれないな、と考えると。「彼氏、できた?」などと若い女の子に声をかけるときも「ひょっとしたら彼女かもしれないな・・どう聞けばいいのかな・・」などと考えると。こうして考えながら話してくれる人が増えていけば、異性愛が当たり前というセクシュアルマイノリティの人たちにとって居心地の悪い社会が少しずつ変わっていくだろうなと感じました。

 また最近のことです。私の教室のスタッフにも話を聞いてもらいました。その後、ある人は「パレードはどうでしたか?」と声をかけてくれ、あるひとは「神戸新聞にこんな記事が・・」といってIDAHOの日に神戸で署名活動をしたケンゾヲさんの記事を切り抜いて持ってきてくれました。「話を聞いていなかったら、きっと目に留めることもなかっただろうと思いますが、聞いていたせいであれっと思って思わず読みました。やっぱり聞くことは大切ですね。」と。また今日はご主人が読んでいる日経ビジネスに「LGBTの特集」が載っていたといってコピーしてきてくれました。そして昨日のことです。また別の人が「今日テレビで特集がありますね。見れないと思ってビデオ予約してきましたよ・・明日もってきますね。」ということで、今日それを貸してくれました。などなど、最近は教室での話題がこちらの方面によく向きます。気を遣ってくれているのかもしれませんが・・(汗)。中には「今でも宝塚は大好きだし、素敵な人にはあこがれるし・・ひょっとして私バイセクシュアルかしら・・・?」という人まで(笑)。

これは昨年のことですが、またある友人からこんな話がありました。私は話を聞いてくれた友人には性の多様性について書かれた本を別の友人にまわしていってほしい、と頼んでいました。彼女がある日友人たちにその話をしているとき、その中の一人が「えー、聞きたくないわ、そんな話。!気持ち悪いから・・!」と言ったというのです。彼女はその人を前向きな考えを持っている人だと信頼していたらしく、思いがけない一面を見せられてがっかりしたし、腹立たしかった、と言ってくれました。

そしてもう一人、こちらは娘の友人です。彼女は昨年の講演会に娘と一緒に参加してくれました。その友人は帰ったあと、ご自身のブログにその日の講演会で聞いた話を書いてくれていました。当事者の気持ちに思いを馳せながら、カミングアウトできない気持ちを書いてくれていました。留学経験のある彼女のブログは英語なのですが、また許可をいただいて日本語でご紹介できればと思います。

この他にも、私の話を聞いたあと知り合いの先生に「こんな話を聞いたけど、あなたなら生徒にカミングアウトされたら大丈夫?」と聞いてくれた人もいます。「いやあ、それは驚きますね。どうかなあ」というその先生に「どうかなあ、ではだめだと思うよ。教師がしっかりしなければ・・」と話してくれたそうです。

これからも少しずつでも大切な友人たちに話を聞いてもらおうと思っています。今までの友人は話を聞いてくれたけれど、これから先は、話を聞いてもわからない、理解できない、受け入れられない、という人に出会うかもしれません。それでも時間をかけて話していきたいと思います。そこから少しずつ理解が広がっていくことを切に願いながら。

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多様な性を認め合える社会を

2007年05月16日 | Weblog
「季刊SEXUALITY」22号 より転載しました。
“人間と性”教育研究協議会(性教協)ホームページも是非ごらんください。http://www.seikyokyo.org/

●ある日、息子がくれた資料
 私が高校生の息子からゲイであることをカミングアウトされたのは去年の1月のことでした。息子はそのとき「正しく理解してほしいから、これを読んで!」そう言って『同性愛の基礎知識』という資料をくれました。
 それまで私が持っていた同性愛に対する知識は「人間は自己愛から始まって同性愛、異性愛へと成長していく」というものでしたので、「一体どうしてうちの息子が・・」という驚きはありましたが、今は思春期だからいつか異性愛に変わるだろう・・と考えました。

●性の知識に驚く
 でも、息子の話を聞いているうちに私の知識が間違っていることに気づきました。同性愛はほぼ生まれついていること、昔からどこの国にも数%は必ず存在していたが少し前までは病気と考えられていたこと、キリスト教では罪とされているしイスラムの国々では今でも死刑になるなど、大きな差別を受けていること。
 そして本人も異性愛が当たり前の社会で育ってきたので、最初は自分の感情が受け入れられず深く悩んだことなど、自殺を考えたこともあるという息子の話にただ驚くばかりでした。
 私には学ぶ機会さえなかった性の知識を、息子はすべてインターネットで得たということでした。中学生の頃からコンピューターの前によく座っていた理由が、このときはじめてわかりました。

●自分らしく生きることができない苦しみ
 その晩、渡された資料をむさぼるように読みました。
 息子の話と同じようなことが更に詳しく書かれていました。人間の性には心の性と体の性、そして性的指向というものがあり、100人いれば100通りの性があると言えるほど多様なものであること、にもかかわらず、性的少数者=セクシュアル・マイノリティと呼ばれる人たちが偏見に満ちたこの社会の中で自分らしく生きることができないために苦しんでいることを知りました。
 次の日に息子から借りて読んだのが石川大我さんの『ボクの彼氏はどこにいる?』でした。思春期の青年が親にも誰にも相談できずこれほど悩んでいるのかと、息子の思いとも重なり涙が止まりませんでした。何の力にもなってやれなかったことが悔やまれました。知らなかったとはいえ私たちの差別的な発言を横で聞いていたこともあったでしょう。たった一人で自分を支え続け、今まで生きてきてくれたことを心から感謝しました。

●多くの人に性の多様性を知ってもらいたい
 人間の性がこれほど多様で、そこには最後の人権問題と言われるほどの大きな問題があることを知り、どうしてこのような大切なことを教育は取り上げていないのだろうと不思議に思った私は、兵庫県人権啓発協会や教育委員会、そして知人の市会議員のところにも足を運びました。
 しかし人権と名のつくところで働いている人達でさえ正しい知識は持っておらず、教育委員会も政治家もまた然りでした。
 「一人でも多くの人に性の多様性を知ってもらおう。そして息子のような人達が堂々と生きていける社会を作らなければ・・」そう考えて性の基礎知識が書かれた本を購入しては友人に配り始めました。
 そんな時ある本屋で尾辻かな子さんの著書『カミングアウト』に出会ったのです。本には、尾辻さんが自分のセクシュアリティに目覚め、政治家となり、カミングアウトに至るまでのライフヒストリーと共に、アメリカのP-FLAGという親の会について書かれてありました。「この人に相談しよう」そう考えて早速事務所に伺いました。その後、数人の親が集まり、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」が発足することになったのです。

●親へのカミングアウト
 「私たち大人には学ぶ機会がなかったけれど、これからの子ども達には教育していくべきだ。教育を変えるには当事者の親が集まって力を合わせよう。」手始めにいくつかの大学のセクシュアルマイノリティ・サークルにメールを送ってみました。「皆さんの親を紹介してください」と。
 その返事に私は驚かざるを得ませんでした。殆どのメンバーが親にはカミングアウトしていないというのです。
 また、部屋に置いていたゲイ雑誌で親にばれてしまい仕方なくカミングアウトすると、それ以来母親からはその話題は避けられているし、父親からは汚いものを見るような目で見られている人がいる、とありました。目の中に入れても痛くないほど大切に育ててきた我が子を、カミングアウトされた途端に汚いものを見るような目で見るなんて。ショックでした。子どもの勘違いであってほしい、けれどもしそうなら、そのような勘違いをするほど当事者の心には不安が募っているのかもしれない。
 そしてまた一方でカミングアウトされた親がその話題を避け、そんな目で子供を見なければならないとしたら、それは果たして親が悪いのだろうか? いやそうではない。親は何も知らないのです。誰にも教えられていないのですから。世の中には男と女しかいない、そう信じて、実際そのような人にしか出会わずに親も生きてきたのですから。この問題の根深さをあらためて知り、このときから親を集めることよりまず当事者が安心してカミングアウトできるようなサポートをしよう、と考えるようになりました。

●講演会を企画する
 しかしその一方で正しい知識を広めることは、孤立している当事者の子ども達を支えるためにも急務です。そこで神戸市の男女共同参画市民企画事業に応募し、講演会をしようということになりました。当事者の子どもを持つ親の一番の願いは、先生に正しい性の知識を持ってもらいたいということです。
 社会がどんなに間違ったイメージを持っていたとしても、少なくとも先生からの差別発言があってはならないし、子どもが自信を持って生きていけるように正しい知識で支えてほしいと願うからです。この講演会には思春期の子ども達と接している小・中・高校の先生を呼ぼうと話し合いました。400校以上の校長先生宛に案内状を作り終えたとき、突然息子が自分の学校には自分で持って行くと言い出し、次の日担任と校長にカミングアウトしてきたのです。
 その後先生からいただいたお電話では「このような問題を知らなかったわけではありませんが、はじめて生徒からカミングアウトされて、今学校は目が覚めたという状況です。まず教師が学んでいこうということになりましたので、講演会に参加させていただきます。」ということでした。講演会の後も学校では大学の先生を招いて勉強会をしてくださっています。

●違いを認め合って、一緒に生きていける社会
 性について学ぶうちにこの本『セクシュアリティ』にめぐり合い、そこから”人間と性”教育研究協議会(性教協)という先生方の団体があることを知りました。その性教協の先生方の応援を得たことと、「会」のブログがある新聞記者の方の目に留まり記事にしていただいたことで、参加申し込みは急増し、90名を越える参加者で講演会は無事終わりました。アンケートの中には「このような問題があることを知らなかった」「当事者の声が聞けてよかった」「教育が取り組むべき」という声が多く、当事者の高校生が読んでくれた体験作文やブログで募集した当事者からのメッセージ集にも、感動的だったという声が寄せられました。
 「つなぐ会」のミーティングは9回を数え、毎回多様な人との交流があります。こらえきれずに号泣されるお母様や、この会を生きがいだと言って参加してくださる70代の当事者の方。遠くアメリカから同じゲイの息子を持つお母様がブログを見つけて応援のメールをくださったり、当事者でもなく家族でもないけれど応援してくださる友人もいます。
 息子のカミングアウトを受けるまでの私は、性の多様性を知らなかっただけではなく、そこから始まる人生の多様性、価値観の多様性も知りませんでした。人間はみな生まれながらにして持っている個性があります。多様な性もその一つです。それを大切にして自分らしく生きていくこと。なによりも大切なことではないでしょうか。違いを認め合って一緒に生きていける社会。『つなぐ会』にはその縮図があるような気がします。それがどんどん広がっていくことを願っています。



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IDAHO(国際反ホモフォビアの日)              若いパワーに期待!!

2007年05月14日 | Weblog
5月17日はIDAHO(International Day Against Homophobia)国際反ホモフォビアの日ですね。各地でさまざまなアクションがあるようです。いつかこの日が土日に重なったら、私たち「つなぐ会」も街頭で思いっきりビラ配りしたいなぁと考えています。ご連絡いただいたアクションを二つご紹介いたします。若い人たちの勇気と行動力、大いに期待しています。私もメッセージ送りました。頑張れ~!!!

「やっぱ愛でしょう!やっぱ愛ダホー(IDAHO)!」アクションの予定
■日時と場所
5月17日 16時~17時半 中野駅北口
      18時~19時半 新宿駅東南口
  (大阪でも三角公園で17時ー19時半アクションが予定)

全国からインターネットやミニポストで集めた、「多様な性にYes!」の一言メッセージを、ラジオの生放送のように読み上げながら、当日参加してくださった方々の「詩の朗読」などのパフォーマンスも交え、広く「一緒に生きていこう」と訴えるイベントを予定しております。
5月17日はIDAHO(国際反ホモフォビアデー)、いわば「同性愛にYes!の日」ですが、私たちはもっと広く、「多様な性にYES!」ということでメッセージを集め、発信する予定です。
「自分自身にYes!」といえない仲間がたくさんいる中で、少しでも世の中を変えていけるような明るいメッセージを発信したい!そう思っております。
現在、一言メッセージ(5月17日0時締切り)や当日の参加者を広くつのっております。また、当日の飛び入り参加も大歓迎ですので、一緒に盛り上げてくださる方も大募集です。





■■「IDAHO/みんなのキャンパスライフ」■■

来る5月17日はIDAHO(International Day Against Homophobia)
=国際反ホモフォビアの日。
これに合わせて、Rainbow Collegeは、IDAHO直後の5月20日(日)に
性的少数者の学生生活について考えるイベントを行います。

Rainbow Collegeは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・
トランスジェンダー/セクシュアル(LGBT)などの性的マイノリティの
大学生・専門学校生が、いかによりよい学生生活をおくることができるかを
考え、行動するインカレネットワークとして活動してきました。

その活動の中で、現役の性的マイノリティの学生から、
学生生活で感じている困難、疑問について声が上がってきています。

教授のホモネタで、いつも不快感を味わっている。
友達の恋愛話に、ついていけない。
学内のカウンセラーに相談に行っても、十分な対応を受けられない。
男女別のトイレの前で、常に選択を迫られる。

性的マイノリティの学生たちは、
どのような背景のもとでこの状況におかれているのでしょうか。
そして、この状況はどのように変えていけるのでしょうか。

第一部では、Rainbow Collegeが実施した学生へのアンケート結果と
「LGBTフレンドリー大学調査」から、
性的マイノリティの学生にとっての「日常」を報告します。
第二部では、参加者の皆さんとのディスカッションを予定しています。

学校をすべてのジェンダー/セクシュアリティの学生にとって
居心地のいい場所にする方法を一緒に探りませんか。

LGBTなど性的マイノリティの方、そのご家族・ご友人、
大学生・専門学校生、教育・学生相談に携わる方、
ジェンダー・セクシュアリティや青少年の支援に関心のある方など、
幅広いご参加を歓迎します。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております!

■日時
2007年5月20日(日)14時~17時
(開場:13時30分)

■場所
早稲田大学戸山キャンパス30号館(学生会館)W505
(詳細はhttp://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.htmlをご参照下さい。)
場所がわかりづらい方は、地下鉄東西線の早稲田駅2番出口に
13時50分までにご集合ください。スタッフが会場までご案内いたします。

■参加費
無料ですが、資料代として、カンパをいただけると幸いです。

■問合せ先
Rainbow College(レインボーカレッジ)
URL:http://rainbowcollege.blog68.fc2.com/
E-mail:rainbowcollege2006@yahoo.co.jp

■当日連絡先
大城(おおしろ)
Rainbow Collegeブログに掲載の番号で対応いたします。
ブログ記事をご確認ください。

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感涙の日々②

2007年05月13日 | Weblog
5月12日、神戸LGBTIQプライドマーチ、晴天の中楽しく歩きました。隊列の参加者は昨年の約40人から100人以上に! 私も昨年は沿道からの応援でしたが、今年は隊列の中に入って会のメンバーと一緒に歩きました。東京や関西のパレードで歩くのは車も走っている道路の片側なのですが、これは神戸まつりへの参加なので、通行止めになった大通りのど真ん中を歩くわけです。ドラァグクイーンの持つ「神戸LGBTIQプライドマーチ」というプラカードのあとに仮装した人たちが乗る車や吹奏楽団が続き、そのあとを全国から送られたハンカチを高く掲げた参加者、最後に大きなレインボウフラッグが続きました。晴天ということもあって昨年よりもずっと人出は多く、両側から多くの人たちが見守る中を歩くのは、少々恥ずかしいものですね・・・(笑)。でもレインボウの旗を振ってくれる人だけでなく、一般の人たちまでが「がんばって~」と声をかけてくれたり、子どもたちが無邪気に手を振ってくれたのが心の底からうれしかったです。子どもたち一人ひとりの顔を見ながら「今は何もわかっていないかもしれないけれど、手を振っているあの子が、この子が当事者かもしれないなあ。それなら自分のセクシュアリティに気付く頃にこのパレードを思い出してほしい、そして自分は一人なんかじゃない、あんなに笑顔で歩いていた人たちがいるじゃないか、と誇りを持ってほしい・・」と思いながら歩きました。(考えすぎ・・?)パレードの要所要所では、去年と同じく私たちをマイクで紹介してくれました。これが感動的!!

『私達はLGBTIQ(セクシャルマイノリティ)のコミュニティ連合です。ここ神戸で、ライブ/イベント活動の楽しさの中や、HIV・AIDS性感染症予防啓発のボランティア運動を通して、さまざまな偏見と差別のない社会を目指して取り組んでいます。今回、日本中の同じ願いを抱く仲間達から寄せられた愛のハンカチの旗と、性の多様性の象徴である虹を掲げ、ありのままの自分を隠さずに、共に生きて行ける豊かな世界に向けて、笑顔で歩きます。』

この文が読み上げられると早くも涙が・・。目が赤くなるとまずい、と思って読み上げられる度に必死にこらえました(笑)。

終了後、アフターパーティー。最近はこういう場にまで、お母さんたちは参加させていただけて、はじめて目にするものばかりで勉強になります。ドラァグクイーンの人たちにはずいぶんと慣れてきましたが(お一人は目をぱちくりしていらっしゃいましたが・・)、きわどいダンスもあったりで、お母さんには少々過激だったかも(笑)。でもそんな余興だけではなく、HIV感染者の方の作文が読み上げられ、これにもまた涙が・・。そしてエイズ予防啓発の呼びかけも。またある性同一性障害の方が詩を読み上げられました。「赤いサンダル」というその詩。誰からどんな目で見られようとも、自分らしく生きていきたいという願いがこめられたその詩にまたまた涙・・。神戸新聞の記者さんの前で感想を話してまた涙。もう近頃はどこかに参加しては泣いてばかりで、年のせいでしょうか・・?でも悲しい涙ではありません。感動の涙です。

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”人間と性”教育研究協議会とは・・

2007年05月13日 | Weblog
みなさんは“人間と性”教育研究協議会という団体をご存じでしたか? 通称「性教協」と呼ばれていますが、教師をはじめ、医者、助産師、カウンセラーなどさまざまな方が所属していらっしゃいます。

その性教協が「セクシュアリティ」という季刊誌(人間と性をめぐる教育と文化の総合情報誌)を出しています。この本を読むまでは、今の学校に正しい性の知識をお持ちの先生はほとんどいないだろうと思っていましたが、この団体の先生方はしっかりとした知識をお持ちで、性教育へのバックラッシュの中、それを学校教育の中で生かそうと日々努力しておられるのです。昨年の講演会の折も応援してくださったのですが、そのときある先生からのメールに次のような文がありました。

『・・・先週あまりにも、「おかま」という言葉が飛び交っているので聞くと一人のやさしい男の子に対してでした。言葉は人を傷つけること・やさしい男の子のどこがおかしい!やさしい男の子大賛成。強い女の子も大賛成。と話をしました。まだ5年生、恋するなどの感情はまだまだわかってくれませんでしたが、それ以後はからかい言葉としての「おかま」は聞いていません。ほんとに取り上げていかなければならない問題です。』

すばらしい先生ですね。大学でさえホモ発言をする教授たちがいるという情けない現在の教育現場の中に、このような先生がいてくださることをほんとうに心強いと思いました。

その性教協の中にはセクシュアルマイノリティ教育研究セクション(SES)という部門があり、その代表の方から4月号(31号)で「性と生――学校・家庭・地域とつながる」という特集を組むので、「つなぐ会」を立ち上げた経緯とこれまでの活動について書いてほしいという依頼をいただきました。少しでも多くの方にLGBTの親の気持ちを知ってもらえたら・・と思い、いつもながらのつたない文章なのですが書かせていただきました。(原稿は追って掲載いたします。)

以下の文は編集担当の方から送っていただいた「特集の趣旨」の一部です。

【特集趣旨】
・・・性教育でも、おとなの不安を意図的に煽るバッシングにより、学校ではきちんとした性教育の実施が困難な状況もみられる。しかし、科学的な性教育を受けた経験の少ない親・保護者は、多くの場合、子どもの成長をどのように保障するか不安を抱えている。
本特集では、子どもたちを中心に、その性の成長と自立を支援する観点から、子どもの性と生の実態とニーズに焦点をあて、保護者対象の性教育、授業参観(保護者会)、保護者向け通信、保護者のできる性教育などの理論と実践から、学校・家庭・地域の協働の道を探りたい。
さらにその取り組みから、子どもたちだけでなく、保護者・教職員にもポジティブなセクシュアリティの気づきをもたらし、両者の信頼関係をつくることによって「つながり」を構築するという、性と生の面からの積極的な提起を試みたい。

「性の成長と自立を支援するという観点」こそ、息子にカミングアウトされて以来私が先生方に是非お願いしたいと思ってきたことです。この本に寄せられた記事はどれをとってもすばらしい取り組みばかりです。是非読んでみてください。性教育の必要性を訴え、教育現場で実践してくださっているこのような先生方の輪がもっともっと広がっていくことを願ってやみません。そうすれば、自分のセクシュアリティを受け入れられず、孤独の中で悩み苦しむ多くの子どもたちを救うことができるからです。

“人間と性”教育研究協議会(性教協)ホームページ  http://www.seikyokyo.org/


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感涙の日々①

2007年05月13日 | Weblog
5月5日、尾辻かな子さんのキックオフ会に参加。盛会でした。そこで新しく二人のお父様とお知り合いになることができました。お一人が前でお話になったのですが、このお話がおもしろく、また同じ親としてその通りだとうなずくことしきりでした。

「親がいないと子どもは生まれませんけど、生まれた子どもは親のものでもないし、親の付属品でも、親の言うとおりになるものでもない。いつかは世の中にお返ししなければならない存在だと思ってきました。だから親の倫理観や古い価値観を押し付けるべきではないと、パートナーと相談しながら育ててきました。」

どうでしょうか? その通りですよね。言われてみればその通りだとわかっていても、いざ何かがあると、思うとおりにならない子どもに苛立ちや悲しみを感じてしまう。でもそんなときもう一度、このお父さんの言葉を思い出してみよう、そう思いました。お父さん、お母さんも是非!!

また「30代が燃えられないような人生は意味がありません!私も30代、ちょっとだけ燃えたことがありました(大爆笑)。志を持って、希望を持って、がんばってください!」と尾辻さんへのエールを送られました。お父さんのエール、すばらしい!!

そしてその席上、思いがけず青春時代の郷愁に浸ることができました。屋良朝友さんの歌。フォークギターを抱えて歌われたその歌声になつかしい青春時代が・・(笑)私の青春時代はフォーク全盛期でしたから、吉田拓郎やかぐや姫が活躍した頃を髣髴とさせる屋良さんの歌に酔いしれてしまいました。akaboshiさんのサイト(フツーに生きてるGAYの日常)でもう一度聴くことができ、思わず歌詞を書きとめました。(書きとめたのは一部分です・・聞こえないところも。なぜか涙・・・私の世代だけ??)皆さんも是非最初から最後まで聴いてみてください。

“ありがとう”
・・・・
夢をありがとう 愛をありがとう
いつかまた 出会う日を この胸に誓う
あしたはきっと 悲しみじゃなく
喜びの涙がながせるように

思い出すことさえも 苦しくなるほどせつない
あの日々が あったからこそ
今のぼくがあるんだ 決して自由じゃないけど
新しい 風を感じて

今はかすかな光だけど 本当の夢 見つけるため
行く手をてらす光となる 真っ暗闇の中 君に届けと 
ぼくは 歌う
  ・・・・

“with you”
・・・・
何を信じて 何を求めて 人はさすらいゆくのか
何かにすがり 何かに怯え 人はさまよいゆくのか

あの夢は時のかなた 果てしない霧のかなた
ゆるやかに 朽ち果ててゆく時代

ぼくたちは それでも走る あてもない???をめざす
もがきながら 迷いながら そして with you
 ・・・・

屋良さんはゲイのシンガーソングライターとして25年間、ライブ活動を続けてこられたとか。いつも「君は一人ぼっちではないんだよ、僕たちは決して一人ではない」というメッセージを歌に込めてきたとおっしゃっていました。心から励まされるメッセージ、ほんとうにありがとうございます。(また涙)

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第12回ミーティングに大藤恵子さんをお招きしています。

2007年05月08日 | Weblog
次のミーティングが決まりました。5月27日(日)1時半~4時半、場所は3月にミーティングを行いました神戸市立社会福祉センターです。会ごとに場所が変わって申し訳ありません。参加ご希望の方は、毎回ホームページで場所のチェックをお願いいたします。

今回はスピーカーとして大藤恵子さんをお招きしています。大藤さんのことはこれまでにも何度かブログでご紹介していますが(昨年の6月,7月,11月)、現在アメリカのベイツ大学で日本語を教えていらっしゃいます。昨年帰国された折には地元の学校の先生方や教育委員長、県知事にまで自ら招待状を出して、「性的少数者と人権、教育」と題した講演会をされました。たった一人でです。その講演は次のようなお話から始めておられます。

『まず日本でのアメリカ人の女子留学生の経験を紹介します。それは、彼女が「今誰かつき合っている人がいますか」という日本人の質問に対して「ええ、彼女がいます」と答えた時、「日本語がまちがっている」と訂正されたことです。明らかにその日本人は、彼女の相手が男性であることを疑いませんでした。皆さんならどう言ったと思いますか。私は、学習しない前の私ならそういうことを言って相手を傷つけたかもしれないという危惧に陥りました。アメリカに24年間も住んで、同性愛の人たちに会ったことがあるし、同僚もいるのに、そう思ったんです。日本では可視化されていませんからなおさらです。・・・』

日本人なら誰もが「女性が付き合っているとしたら彼・・」と疑いもしないでする質問ですよね。24年間アメリカに住んで、当事者を知っていた大藤さんでさえも、この話を聞いて「ひょっとしたら自分も同じ発言をしてその人を傷つけていたかもしれない・・」と自分の無神経さを反省したというお話です。なるほど、それほど私たちの中には異性愛のみが当然のごとく存在しているということです。それ以来大藤さんは大学で日本語を教えるとき、この経験を生かしているとか。たとえば日本語を使ってロールプレイイングをするとき、会話の相手が女性であっても男性であっても「つきあっている彼または彼女はいますか?」と聞くように教えているそうです。そうすることで学生たちには異性愛だけが当然ではないと教えることができると。なるほど、素晴らしい授業ですね。

また、関西クィアフィルムフェスティバルの字幕翻訳にも携わっておられますし、“人間と性”教育研究協議会(性教協)編集の季刊誌「セクシュアリティ」にもアメリカレポートと題して性に関するアメリカの情報を送ってくださっています。

彼女は当事者でもなく、また家族でもありません。そんな大藤さんがどうしてこのLGBTの問題に関わるようになったのか、またアメリカと日本という二つの国の間での多くのご経験からこの問題をどのように受け止められているのか、などなど是非お聞きしたいと思います。「つなぐ会」は家族だけでなく友人ともつながっていく会です。今回はアメリカに住む友人から日本のLGBTとその家族と友人に向けて大きなエールをいただけることと思います。どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご参加ください。




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いよいよ神戸まつりです!

2007年05月08日 | Weblog
今週末(12日)はいよいよ神戸まつり!です。私たちも歩きます。

今年は地域のお祭り参加型のLGBTパレードが神戸を含めて博多、京都と3箇所もあるそうで、各地でLGBTが盛り上がってるなぁ・・とうれしくなります。こういうタイプのパレードはいいですね。去年の感動が思い出されます。いろいろな市民グループの一つとして参加し、その上堂々と「LGBTの・・・です!」ってマイクで紹介してくださるのです。小さな子どもたちのバトングループあり、リサイクルを訴えるようなグループもあり、恒例のサンバチームありで・・。ドラーグクイーンが子どもには大人気でした。お母さんも子どもにせがまれて一緒に写真を撮っていました。「このあとどういうふうに子どもに説明するんだろう・・? 多様な性を正しく教えられる親は少ないだろうなぁ・・?それとも無視・・?」と、ちょっと気になりましたが・・。私は去年パレードを応援するまでは、子どもが小さいときに一度見にきただけでしたが、見るだけではなく沿道からでも参加してみると楽しかったです。なんでも外側から見ているより参加したほうが楽しいものですね。みなさんも沿道からの応援でも大歓迎ですので、是非参加しに来てください!
詳しくは http://pksp.jp/kobe-0513/ まで。

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