LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

東京ミーティング(2月18日)の報告

2018年02月20日 | Weblog

2月18日に開催したつなぐ会ミーティングの感想を参加者の方から頂きました。

初めてつなぐ会に参加させていただきました。
当事者会ではなく、家族、友人という視点を大切にした会に参加したのは初めてで、親が多いと思うと、なんとも身がしまる思いでした。
(自分自身さえ、自分の感覚に半信半疑なのに、人に理解してもらえるとはなかなか思えないからだったかもしれません。)
参加者の多くは受け入れよう、当事者たちの感覚を大切にしようという方ばかりで、素敵な場所だと思いました。

参加して何より驚いたのは子供の当事者がこんなにもいるということ。
当初、当事者の子どもたちなのかな?と思っていましたが、なんとその場にいた子供達全員が当事者!完全に想定外でした。

私の性別違和を人に説明するならばXジェンダーやクエスチョニング。
自分の性別とは何か?男と女を分かつポイントは何か?
この違和感の根源は何なのか?と、ぐーるぐる考え続けている身からすれば、子どもたちはなんと潔い良いことか。
堂々と異性装し、その姿にはなんの違和感もないのです(当事者とさえ思えなかったわけだし)。
子どもたちは皆、第二次性徴期前。
男女どっちの服を着たって(大人から見れば)似合うし、
服を脱いだって(大人から見れば)大差がない。
私なんて30余年生きて未だに堂々と自分の性を見つけることも、受け入れることもできていないのに、子どもたちはのびのびと自分に性を謳歌している・・・(ように見える)。
子どもたちの考える性と、私が定義できずにいる性は、もしかして別物なのかもしれない、とさらに混乱しております。

遠目から元気な姿を見ていただけの私には、子どもたちの悩みも苦しみもまるで見えていないと正直思います。
それでも子供の頃から自分の考える性で成長していく子どもたちは、将来、どのように性をとらえ、性を語るのか。
今から楽しみになりました。

K.Y.


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第17回名古屋ミーティングレポート

2018年02月07日 | Weblog

1月21日㊐ イーブルなごや 第2研修室にて行いました。

参加者 12名  うち初参加者 1

(当事者の親が5名 当事者7名)

 

初参加のかたは、息子さんが当事者だという母親のかたでした。

親子参加、パートナー同士の参加者もいました。

 

自己紹介のときからNHKのTV番組「女子的生活」に話が及び、当事者のかたからドラマの中の「子どもの不幸を願う親はいない」と言うMTFの主人公の父親の言葉が印象に残ったという話が出ました。私も見ていたので、「親としても共感できた、本当にそう思う」と話しました。

 

初参加の母親からは、子どもが自殺するのではないかと心配していたので、カミングアウトしてくれてよかった。子どもは周りにカミングアウトするようになり、明るくなった。自分自身は、子どもからのカミングアウトを受けて、受け入れられると思っていたが、実際は受け入れられているのかどうかわからない。病院に通始めているが、まだはじまったばかり。これからいろいろなことが起こってくると思う。自分も勉強しようと思っているということでした。

これに対して、他の親からは、初めから受け入れようとする姿勢がすばらしいという言葉も出ました。

同じような立場の母親からは、自分の子どもは1年で不登校になり、当時は「死にたい」と言っていた今は受け直した学校に通学しているが摂食障害になっているという話も出ました。

 

発達障害を勉強している方からは、発達障害とLGBTの関連性などについて意見を聞くことができました。

 

トランスジェンダーのお子さんの母親からは、市へ同性パートナーシップの要望書を渡したことなどの報告もありました。

 

今回は名古屋のミーティングが始まった当初から毎回ミーティングに参加してくれていたOさんの訃報のお知らせをさせていただきました。

1月過ぎにOさんの親せきのかたから電話をいただき、昨年10月に亡くなったとのことでした。

Oさんからは母親との二人暮らしで自分はひとりっ子だと聞いていました。

ミーティングに来るときはいつも女性の服を着ていましたが、Oさんの指が工場で働いてるということを物語っているようでした。電話をくださった親戚のかたは、だれもOさんのセクシュアリティのことは知らず、亡くなって初めて知ったとのことでした。

いつもミーティングには連絡をくれるOさんからまったく連絡がこなくなり、おかしいとは思っていましたが、このようなことになっていたとは・・・。ご冥福をお祈りいたします。

 

榊原



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